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空の旅がぐっと身近に
「東京-札幌が片道5,990円」「大阪-台湾が片道7,980円」などと、衝撃的な価格で世間をあっと言わせたLCC(格安航空会社)。大手航空会社も新規路線を拡充するなど、昨今、航空業界のニュースをよく耳にするようになりました。
旅行者やビジネスマンにとって運賃の値下げや新規路線が増えることはありがたいお話。
これには、航空機リースが一役買っています。
航空機は航空会社の持ち物ではない
航空機は、航空会社が全て所有していると思っていらっしゃる方も多いと思います。
しかし、航空機は1機あたり数十億円から百億円以上するもの。航空会社が増便したり、機体サイズを変更したいと思っても、そう簡単に購入できるものではありません。
一方、リースは、リース会社が機体を購入して航空会社へ貸し出すため、航空会社が一度に多額の購入資金を準備する必要はありません。
必要な期間だけ使用できるので、環境の変化に合わせて臨機応変に対応できるのです。
2018年現在、世界で飛んでいる航空機の約40%がリース機体で、ますます増える傾向にあるといわれており(※)、航空業界においてリースはなくてはならないものになっています。
(※) 出典元:ボーイング・キャピタル・コーポレーション 最新の航空機ファイナンス市場予測2018
30年以上航空機リースに携わる
実は、航空機を対象としたファイナンスリースが盛んになった1978年から、私たちは航空機リース事業を開始しました。
しかし、事業を開始してから全てが順風満帆だったわけではありません。
今から約25年前、大型の商談がまとまり、20機以上の新機体を航空機メーカーに発注したところで湾岸戦争が勃発し、航空機マーケットは著しく悪化。各機体の借り手を見つけるのに奔走し、せっかく見つけた借り手が契約後に倒産して、今度は機体の回収に奔走。そして、次の借り手を見つけるためにまた奔走と、当時のメンバーは世界中を駆け回りました。
アイルランドに航空機リースの専門会社
このような危機を乗り切るため、湾岸戦争が勃発した翌1991年、私たちはアイルランドのダブリンに航空機リース専業の会社を設立。
この地を選んだのは航空機リース発祥の地であり、それだけに世界一の航空機のプロフェッショナルたちが集まる地だからです。 逆風が吹く中、撤退していく同業他社もありましたが、私たちは諦めずに事業を継続。航空機の借り手を見つけることはもちろん、与信判断力や機体に関するテクニカルな専門知識など幅広くノウハウを蓄積することで、新造機だけでなく、ノウハウが問われる中古機のリースや部品の売却まで行えるようになりました。
ここにも、新しい価値を創造したいという私たちのDNAがしっかりと根をはっています。
金融の立場から空の旅を支える
現在、日本の大手航空会社が使用する機体数は約200機ともいわれていますが、私たちは、約150機の機体を保有・管理し、世界中の航空会社にリースしています。
米ボーイング社の市場予測調査によると、20年後、世界で飛んでいる機体の数は現在の約2倍になるとされています。
私たちは金融の立場から、これからも空の旅を支えていきます。
公開 2014-11-28(※2018-7-19更新)