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描けるキャリア

  • 髙橋 智大Tomohiro Takahashi

    2012年入社 /
    キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科卒

    Career

    • 2012年~2016年:

      事業法人営業第一部
      上場企業向け法人営業

    • 2016年~2020年:

      岡山支店
      中堅・中小企業向け法人営業

    • 2020年~現在:

      環境エネルギー本部
      事業開発部 風力チーム

  • 荻野 椋子Ryoko Ogino

    2013年入社 /
    経済学部経済学科卒

    Career

    • 2013年~現在:

      事業投資本部 事業投資グループ

人それぞれ、さまざまな考えや想いを持っています。
その中でも、共通しているのは、自分の「やりたい仕事」に出会い、それを続けていくことではないでしょうか。
幅広いキャリアを形成していく道もあれば、専門性を極めていく道もある。
ここでは、異なる道を歩んだ二人が、オリックスで描けるキャリアについて語り合う。

Index

これまでのあゆみ

まずは、入社当時を振り返っていただけますか。

  • 髙橋

    私が配属された事業法人営業部は大手企業を中心に、設備リースや電力小売など、オリックスグループの幅広い商材の提案を行っている部署です。大手企業を担当する際は、「組織」対「組織」の緻密なブロックを積み上げていくような活動になります。営業活動にはお互い関係者や情報連携をする部門が多くいるので、いかにお互いの企業同士の組織を巻きこみ、適切に経営層まで情報を伝えることで案件を進めていくかという、商材の提案のみならず実行プロセスについても戦略が求められますので、多くのスキルを身に付けることができたと思います。その後、自ら支店配属を希望し、岡山支店に異動しました。

  • 荻野

    事業法人営業部から支店へ。何か狙いがあったのですか。

  • 髙橋

    営業としての足腰を鍛え、自身の人間力を高めたいと思ったからです。支店での営業は大手企業のような組織相手ではなく、意思決定者である社長と直接話す機会が多くなります。つまり、「人」対「人」の関係性がより強まり、自分の人間力をさらに試すことができる。それが私の成長に繋がると思いました。結果、提案から契約まで完結できる商材知識、金融知識に加え、大手企業との取引以上に良好な関係性を築くヒューマンスキルも身に付けることができたと思います。荻野さんは、配属から今まで事業投資グループに在籍しているのですね。

  • 荻野

    そうですね。最初に携わったのはソーシング業務と言われるM&Aにおける案件発掘です。安定した成長が見込まれる企業や、オリックスとの親和性が高い企業など、さまざまな切り口から投資先を選定し、仲介会社などを通じて株式譲受(買収)の提案を行うというものです。その後、入社3年目には、貴金属リサイクル企業に対する投資実行までのエグゼキューション※1に携わりました。以降、M&Aスキームの構築から、デューデリジェンス※2、契約書の作成など、M&Aのクロージングに至るまでの一連の手続きを経験しました。さらに、M&A成立後、新しい体制で統合効果を最大化するための統合プロセスであるPMI※3に従事し、M&Aに係る一連の業務を経験させてもらえました。

  • 髙橋

    荻野さんは学生時代、中小企業の経営サポートをしたいと思っていたそうですが、それが実現できたのですね。

  • 荻野

    そうなんです。配属当初は右も左も分からない中でのスタートでしたが、PMIのフェーズになると、投資先に常駐し、経営陣と一緒に汗をかきながらあらゆる経営課題を解決していく当事者になります。気が付けば、自分がやりたい仕事に就くことができましたし、そして今もそれを続けることができています。

1エグゼキューション:M&Aにおける一連の管理・手続等を実行すること

2デューデリジェンス:投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査する手続き

3 PMI:Post Merger Integration M&A成立後に、新しい組織体制の下で統合効果を最大化するための統合プロセス

それぞれの道へ

荻野さんは事業投資を続けていると。

  • 荻野

    はい。事業会社に対してエクイティ投資※4を実行し、経営に関与しながら企業価値を向上させることがミッションです。現在は、投資先である健診施設の運営支援を行う企業に常駐し、PMI業務を行っています。具体的には、業績管理、事業計画の策定、営業・新規事業支援、内部管理体制の構築など、経営サポートと言われる領域を担っています。

なるほど。高橋さんの現在のお仕事は。

  • 髙橋

    私は、環境エネルギー本部の事業開発部に所属し、陸上・洋上風力発電の事業開発を行っています。風力発電に最適な場所を探すところから、地元の自治体や地権者との交渉、環境アセスメントの実施を経て、設備設計・工事、そして竣工後の運転開始までを一気通貫で担います。現在は、全国3カ所で調査を進めており、いずれも環境アセスメントの段階です。環境アセスメントは相応の時間がかかりますし、今後住民の方々に対して理解を求めていくことになります。運転開始はかなり先になりますが、地道に粘り強く取り組んでいきたいと思っています。

  • 荻野

    支店の営業から大きくキャリアチェンジをされたようですが、何かきっかけがあったのですか。

  • 髙橋

    支店勤務時に、省エネルギーサービスや太陽光発電ビジネスに関わったことがありました。そして、2018年の西日本豪雨災害を間近で経験し、担当顧客も多く被災しました。近年の豪雨被害は、気候変動の影響が大きいとされており、その際、省エネルギーの取組だけでなく、再生可能エネルギーの導入によりエネルギーを作り出す必要性を改めて感じたのです。元々自分自身、社会に対して何か貢献をしていきたいという思いがあったのですが、この時から持続可能な社会に向けた脱炭素化、再生可能エネルギーの普及に携わりたいと思い始めました。そうした考えから、「キャリアチャレンジ制度※5」を活用し、現在の部署である環境エネルギー本部への異動を実現しました。

4エクイティ投資:株式の取得により企業に対して投資を行うこと

5キャリアチャレンジ制度:異動を希望する部門へ自らをアピールし、双方が合意すれば異動が実現する制度

オリックスならではの経験

これまでのキャリアを振り返って、どのように感じていますか。

  • 髙橋

    営業でも事業開発でも共通しているのは、社内外において良好な人間関係を構築することの重要性だと思います。大企業から中小企業までさまざまなお客さまを担当した法人営業では、事前準備を行うことが、相手からの信頼を得る大切なプロセスであることを学びました。このような地道な取り組みが、現在の風力発電の仕事においても基本になっていることは変わりません。荻野さんは、M&Aを通じて、専門性の高いキャリアを積んでこられましたね。

  • 荻野

    そうですね。ソーシングからPMIまで一貫して担当する中で、あらゆる角度から常に企業の重要な課題を見極め、解決に向け挑戦を続けてきました。この経験は、営業、企画、開発などの職種を問わず、今後如何なるキャリアを歩んだとしても役に立つと思っています。ただ私自身は、今後も経営に関わる仕事をしていきたいと思っています。上場企業の一ビジネスパーソンでありながら、株主という立場で経営陣と接することができる今の環境は、両者の目線から経営というものをとらえることに大いに役立っています。多様な事業を展開しているオリックスだからこそ、このような仕事に巡り合えたと思いますね。

  • 髙橋

    そうですね。オリックスという会社そのものが、多彩なキャリア形成を可能にしていると思います。営業でいえば、幅広いグループの商材を取り扱うことで多くの知識を身に付けられる。お取引先となる企業も多岐にわたるので、これらを掛け合わせるだけでも膨大な知識を身に付けることができます。こうした知識の吸収、経験の積み重ねの過程で、私自身がそうだったように、新しい出会いがあり、新しいキャリア形成の道も開けてくるのだと思います。一方で、荻野さんのように一つのキャリアを究め、専門性を高めていく道もあり得る。まさに、「やりたい仕事ができる」のがオリックスだと思いますね。

就職活動生へのメッセージ

では最後に、自身のキャリア形成を考える就職活動生に一言お願いします。

  • 髙橋

    オリックスの最大の強みは社員一人一人の個性です。その個性を発揮することが、自身が望むキャリアという道につながっていくと思います。オリックスはさまざまな事業を展開していますから、その数だけ可能性があります。「なりたい自分」になれる会社、それがオリックスだと思います。熱意のある方たちと、一緒に働ける日が来ることを楽しみにしています。

  • 荻野

    私は就職活動時、自分がどんな職業に向いているのかがわからず不安でした。しかしオリックスでM&Aという仕事に携わり経験を積む中で、相手から話を引き出す自分の力に気付かされ、また複雑な事象の論点を整理する力を身に付けました。それでも足りない知識や経験は、周囲の仲間が手を貸してくれます。オリックスという環境が、キャリアを深耕させ、着実な成長を促していると思います。学生の方に伝えたいのは、最初は不安でも、オリックスで働くことで「描きたいキャリア」が見えてくる、そしてそれを実現できる可能性があるということ。それは私が最も実感しています。

※所属部署は取材当時のものになります。