interviews

成長意欲と挑戦する志。
自身の価値向上に向けて。

財経本部
事業経理部 第一チーム

小笠原 由貴Yuki Ogasawara

Profile

入社:2012年

専攻:文理学部心理学科

研究内容:社会や外部環境と人の心理の関係性(社会心理学)

入社後、支店営業などに従事した後、2016年からは、全国の中小企業向けのキャッシュレス決済サービスの営業や、中国の電子マネーサービス企業とのアライアンス提携など、新規事業の開発に携わる。2019年より、海外現地法人の経理業務を担当している。

社内制度の活用で、
新たなキャリアの扉が開く。

はじめに、オリックスを志望した理由を教えてください。

1人の社会人として自立していくには“お金”に関する知識が必要だと思い、その勉強も兼ねて軽い気持ちで金融業界を見始めました。銀行や証券、保険など、さまざまな業種を見て回るなかで出会ったのがオリックスです。金融に限定せず、幅広く事業を展開しているため、金融だけではない幅広い知識を深められると考えました。そして何より、社員の方々が楽しそうに働いている姿を見て、自分に合っていると感じたのが入社の決め手ですね。

現在は、経理を担当されているそうですね。

私の所属しているチームでは主に海外事業に関連する経理業務全般を担当しています。主な業務内容は海外関連部署や海外現地法人とコミュニケーションを取りながら会計・税務処理業務や決算書の作成に関連する業務を行っています。また、多種多様な営業取引案件に対して、経理の立場から会計・税務の処理やリスク低減の提案、財務デューデリジェンス※1案件の事前対応も行っています。その中で、私は、オリックスの現地法人であるORIX Corporation USA (以下、ORIX USA)とORIX Corporation Europe N.V(以下、ORIX Europe)の会計・税務を担当しています。具体的には、現地法人の経理担当者が作成した決算書を毎月チェックし、それをベースに業績見通しの報告書を作成します。また、他部署からの問い合わせ対応や営業取引案件の内容確認など、業務は多岐に渡ります。いずれも経営に関する意思決定の重要な材料になるため、数値の正確性やデータのわかりやすさに加え、多くの数字からさまざまな状況を的確に読み取るスキルが求められます。

1財務デューデリジェンス:投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の主に財務・経理面の価値やリスクなどを調査する手続き

もともとは営業をされていたのですよね。経理へ異動したきっかけは。

入社以来7年間一貫して営業畑を歩んできた私は、管理部門には一生縁がないものと思っていました。そのような時に、「管理部門はどのような仕事をしているのか見てみたい」という好奇心がふと湧いてきました。そこで、他部門の業務を1週間経験できる「社内インターンシップ※2制度」を活用して経理部門に応募しました。ちょうど連結決算の時期に社内インターンを経験することになったのですが、数字からオリックスグループの全体感やグローバル感を把握できることに興味を持ちました。経理は企業の経営には欠かせない役割を持っており、経営の意思が込められた事業戦略や事業計画に携わることで、自分の成長につながり、新たなキャリアが築けるのではと考え、「キャリアチャレンジ制度※3」を活用しました。

2社内インターンシップ制度:5営業日の間、希望する部署にて業務に従事することができる制度

3キャリアチャレンジ制度:異動を希望する部門へ自らをアピールし、双方が合意すれば異動が実現する制度

ORIX USAの
買収プロジェクトに参画。
成長の手応えを実感。

希望したとはいえ、経理は初めての経験ですよね。
どんな苦労がありましたか。

当時入社8年目であるにもかかわらず、経理へ異動してからの1年間は周りが何を言っているのかわからない新入社員状態でした。経理という非常に専門性が高い部署で、未経験で働くことがこんなにも大変なのかと、異動当初は正直先が見えなくもなりました。しかし、チームの先輩方が常にサポートしてくれたり、私に実務経験を積ませるために、あえて仕事を与えてくれたりしたおかげで、少しずつ業務を理解できるようになり、今に至っています。

何か印象的に残った出来事はありますか。

経理2年目で、ORIX USAの担当になって間もない頃に携わった、米国のBoston Capitalを買収するプロジェクトです。会計処理のパターンが複数ある買収において、会計基準やORIX USA経理担当のコメント、監査法人の意見をもとに、最も適切な方法を決定する必要がありました。限られた時間で会計処理を理解しなければならない中、上司から渡された会計基準を理解するためのハンドブックが、600ページを超える英文資料だったときは、頭が真っ白になりました。しかし、実際に買収を実行する部門の担当者や関係者と協議を進め、最適な会計処理を採用して、経理という領域から買収実行に対して的確なサポートができました。
ビッグプロジェクトに関わり、やり遂げたことで、わずかながら経理担当としての成長を実感できました。

自分の価値を発揮できる瞬間を
追い求めていく。

仕事をする上で、大切にしていることを教えてください。

自分なりの価値を発揮できる瞬間を探し続けることです。経理部に配属された当初、実務においては、正直戦力外だったと思います。その中で、自分が組織のために一体何ができるのか、常に自分を省み、模索しながら仕事をしてきました。そうして周囲の動きや自分に求められている役割を見ながら、今の自分に必要なものを自覚できれば、自分なりの価値を発揮できる瞬間も見出せる。そこにこそ自分の存在意義や、やりがいは生まれるのだと思っています。

なるほど、存在意義ですね。では最後に、今後の目標を教えてください。

まずは、経理部で経験を積み、信頼される人材に成長したいと思っています。早く「一人前になった」という手応えを感じたいですし、現在は現地法人を担当しているので、チャンスがあれば海外でも働いてみたいです。さらに、中・長期的なキャリアとしては、経理部に配属になる前に携わっていた新規ビジネスの立ち上げに改めて携わってみたいと思っています。メンバーと試行錯誤しながら取り組む新規ビジネスの立ち上げは大変なことも多くありましたが、それを上回る楽しさ、達成感もありました。法人営業で培った金融知識に加えて、経理というスキルを身につけられたら、また新たな視点で取り組めるはずだと考えています。すべての知見を武器に、もう一度チャレンジしてみたいと思っています。

1日のスケジュール

9:00

出社。メールチェック

9:30

ORIX USA経理担当者とウェブ会議

10:00

他部署からの質問に対する回答の確認、問い合わせに対する返信

12:00

昼食

13:00

稟議書の内容確認および報告書の作成

16:00

日本国内のORIX USA、ORIX Europe経理担当者内で業務の振り返り、
翌日のタスクのすり合わせ

18:00

ORIX USA、ORIX Europe経理担当者およびその他関連部門担当者へ質問リストを作成、送信

19:00

退社

Message

私がオリックスに入社して良かったと実感するのは、人に恵まれたことです。わからないことは周りの方が親切・丁寧に教えてくれますし、心配や不安を抱えていたら助けてくれます。相手のことを思いやる方が集まっていて、常に尊敬できる方がそばにいる環境だと感じていますし、働きやすいのはもちろん、成長できる環境であるとも感じています。向上心があって好奇心旺盛な方、一緒に働ける日を楽しみにしています。

※所属部署は取材当時のものになります。