Profile

入社:2012年

専攻:総合政策学部メディア情報学科

研究内容:再生可能エネルギーの可能性

入社後、事業投資本部事業投資グループへ配属となり、投資先の選定、投資対象企業の事業分析、業界動向調査、競合分析、企業価値算定などの業務、既存出資先プライベートエクイティファンド※1のモニタリングなどを担当。
法人営業本部情報通信事業部を経て、2017年より現職。現在は、事業承継支援先2社に出向し、経営管理体制の強化や営業企画の立案など、事業承継支援先の課題解決・成長支援に携わっている。

1プライベートエクイティファンド:複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を基に事業会社や金融機関の未公開株を取得し、同時にその企業の経営に関与し、企業価値を高めた後に売却することで高いリターンを獲得することを目的とした投資ファンド

事業承継支援先の成長を支援し、
企業価値を向上させる。

もともと、海外に関わる仕事をしたかったそうですね。

大学時代に1年間のカナダ留学を経験したことがきっかけでした。語学学校や現地のNPO法人、マーケティングスクールなど、さまざまな場所で多彩な英語に触れる中で、世界を起点に働くことに魅力を感じたのです。就職活動では、海外に関わることができるということに加え、自分自身の個性を生かせるということを軸にしました。商社や金融機関も視野に入れながら就職活動を進める中、グローバル展開をしており、事業領域が広く、自分の個性で勝負できる環境があるオリックスに出会い、入社を決めました。

入社当初、事業投資グループに配属された時のことを教えてください。

配属当初は、とにかく不安と焦りでいっぱいでした。そもそも「事業投資」とは何なのか、右も左もわからない状態でした。初日のミーティングでは横文字が飛び交い、内容はほとんど理解できません。少しでもはやく仕事を理解するために、わからない用語が出てくるたびに調べたり、自主的に業界について勉強するよう努めました。その積み重ねと周囲の先輩方の手厚いフォローによって、徐々に業務を覚えていくことができました。

当時はどのような仕事をされていたのですか。

事業投資グループは、事業法人を対象としたエクイティ投資を実施し、主体的に経営に関与することで、経営課題を解決し企業価値を最大化することをミッションとしています。当時の私は、投資対象企業の企業価値を評価・分析するデューデリジェンス※2や、既存投資先ファンドのモニタリング、ファンドに対する新規出資の検討などを担当していました。事業投資グループでの2年間は、いわば今の自分の礎を築いた貴重な時間となりました。事業投資に求められるスキルはもちろん、自分で考える力を身に付けられたと考えています。

2デューデリジェンス:投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査する手続き

現在は、事業承継支援先の2社に出向し、
企業の成長を支援しているそうですね。

はい。私が現在所属している国内事業推進部では事業承継に関する課題解決のソリューション提供を行っており、私は既存の事業承継支援先の企業の2社に出向しています。一つは地盤調査会社です。経営力の強化が求められていたことから、社内の内部管理体制や業務フロー・人事評価制度の見直し、コンプライアンス強化の実施などといったガバナンスの整備に取り組んでいます。
もう一社は計測機器レンタル会社です。営業力を強化するために、本社・各事業所との連携強化、営業企画・マーケティング支援、営業方針の立案に取り組んでいます。このように、オリックスが事業承継した会社の成長を支援するべく、多様な取り組みを行っています。

コミュニケーションを重ねて、
相互理解を深めていく。

どのようなときに仕事のやりがいを感じますか。

出向先の方々を巻き込みながらプロジェクトを遂行したときです。たとえば、社内管理体制の強化や各事業所との営業連携強化といったプロジェクトは、社内の体制を再構築する改革です。しかし、出向先の企業にはその企業の社風や独自の考えがあります。その中に私が入ってプロジェクトを進めていくため、時には意見がぶつかることや、私の発案に消極的な方もいます。だからこそ、何度もコミュニケーションを重ね、相互理解を深めながらプロジェクトを遂行できたときの達成感はひとしおです。そして、出向先の社員の方から「山本さんが来てくれて良かった」と言っていただくときに、心からやりがいを感じます。

出向前には、グループ横断型の事業投資案件にも携わったのだとか。

はい。その案件は、私が在籍している部署とは異なるセクション、さらにグループ会社とも連携して進めていく案件でした。オリックスにはCo-workという文化があるので、他部署との連携は珍しくないのですが、ここまで大規模に組織を横断した取り組みは私にとっては初めてであるとともに、投資検討先の業界はこれまで経験のない業界でした。そこで、異なるセクション、グループ会社が持っている専門性を借りながら、一枚岩になってプロジェクトを推進しました。この案件は、結果的に投資実行には至らなかったのですが、多くの人を巻き込んでプロジェクトを動かす醍醐味を実感しました。加えて、プロジェクトリーダーだった上司の姿にも圧倒されました。意思決定のスピード、豊富な専門知識、コミュニケーションスキルの高さ。そして何よりも印象的だったのは圧倒的な当事者意識の強さです。プロジェクト全体を俯瞰的に見ながら、先頭に立って社内外と調整し、連携・協働していくことの大切さを強く感じました。

信頼こそが、
仕事を進めていく力になる。

仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

「どうすれば人から信頼を得られるか」を、常に考えて行動することです。なぜなら、信頼こそが、お互いの仕事のパフォーマンスを向上させ、プロジェクトの成功につながると考えているからです。
特に現在は出向している立場のため、信頼の大切さを身に染みて感じています。出向先の社員の方々から見れば、私は部外者であり、見方によってはある日突然やってきてこれまでの業務に口出しを始めた人間です。そこで私が心がけているのは、どんなときも自分が率先してやってみることです。たとえば新しい施策を打ち出した際には、まずは自分がやってみる。口だけではなく、実際に手を動かし、その状況を肌で感じ取り、一緒に汗をかくことが大切だと感じています。そうした姿勢を継続していくことで、次第に信頼は培われていく。その先にこそ、プロジェクトの成功はあるのだと思っています。

では最後に、今後の目標を教えてください。

まずは、出向先の企業を成長させ、企業価値を高めていきたいです。そのために欠かせないのは、自分自身が成長することだと考えています。そこで、専門知識や最新の業界情報など、貪欲にインプットし続け、アウトプットの質を高めていきたい。私は入社以来、事業投資の業務に関わってきましたが、今後はこれまで以上に事業投資の専門性を高めながら、将来的にオリックスグループの成長につながるような仕事をしていきたいですね。

1日のスケジュール

9:00

出社。メールチェック

10:00

出向先の営業責任者と打ち合わせ

12:00

昼食

13:00

バックオフィスの責任者と打ち合わせ

15:00

外部アドバイザーとの打ち合わせ

17:00

プロジェクトメンバーとの打ち合わせ

18:00

退社

Message

オリックスの一番の特徴は、事業領域が広いことであり、チャレンジできる環境があることです。手を挙げれば、主体性をもって業務を推進できますし、そこに年次は関係ありません。入社1年目にも仕事を任せる風土が培われているため、本人の意思次第でやりたいことに挑戦できるチャンスがあります。もちろん、やりたいことが決まっていない方でも大丈夫です。私も、入社当初はまったく事業投資・事業承継に係る知識はありませんでしたが、今では自分のやりたいことになっています。

※所属部署は取材当時のものになります。