リサイクル
回収したペットボトルから飲料ボトルを作る水平リサイクルの仕組みについて、前回の記事(『ペットボトルに平気でごみを入れ捨てる人の盲点』)で取り上げた。本稿では、現在推進されるペットボトルの水平リサイクルが始まった経緯やその道を切り拓いた人物…
レーザービームや木造の人工衛星から宇宙空間におけるレッカー車サービスまで、日本ではいくつかのスタートアップが、重大な環境問題となりつつあるスペースデブリ(宇宙ごみ)に対処する方法を開発しようとしています。
技術はかつてないほど急速に進化しており、それは電子機器にも同じことが言えます。そのトレンドや未来的なデザイン、最新技術に高揚し、流行を追いかけて新しい携帯電話やノートPCなどのハイテク機器を購入するのは悪いことではありません。ただ、使わなく…
シンガポールを拠点とする一般市民を巻き込んだリサイクル「ソーシャルリサイクリング」のスタートアップ、SGRecycle社は、リサイクル企業であるタイヒングループ社が主催するシードラウンド(起業前〜起業直後の成長ステージの企業が行う資金調達)で140万…
(ロンドン)各種放送サービスをグローバルに展開するNEP社は、イギリス国内で使用する放送中継車の燃料に、グリーン・バイオフューエル社のリサイクルバイオ燃料「GD+ HVO」を採用することを発表しました。
フランスを拠点とするスタートアップ企業、カルビオス社のとある研究で、飲料ペットボトルやポリエステル製の衣服に含まれるPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を粉砕したものに水と酵素を混ぜ、加熱して撹拌(こうはん)しています。すると、わずか数時…
環境意識が高まる現代にあって、荷物を開封した後に大量に出る発泡スチロールほど煩わしさを感じるものはないかもしれません。プラスチックごみが増える上に、かさばり、分解すると白いクズが出て部屋のあちこちに散らかってしまいます。この発泡スチロール…
地球環境にまつわるごみ問題。日本全国にあるごみ処理施設はごみを燃焼させる焼却処理が主流ですが、世界的に高まるサステナビリティへの関心から、可燃ごみをエネルギーとして再利用するという、新しい潮流が生まれています。バイオマスによる再生可能エネ…
2021年、オランダの非営利団体「オーシャンクリーンアップ」は海に流れ込む前にプラスチックごみを回収する装置「Interceptor(インターセプター)」の第3世代を発表しました。
GEの再生可能エネルギー部門は、2020年3月に採択されたEU(欧州委員会)のサーキュラーエコノミー行動計画に貢献する取り組みの一環として、欧州における風力タービンのリサイクルと再利用を目的としたパートナーシップ契約を2件締結したことを発表した
Razer社(シンガポールに本社を構えるゲーム用周辺機器メーカー)は、海洋プラスチックによる汚染を解決するために、海洋プラスチック除去ロボットを開発する企業、ClearBot社と提携すると発表しました。 これは世界海洋デー(2021年6月8日)を記念して締結さ…
吹きガラス職人のイスラエル・バウチスタ氏の作るハートの形をしたガラス工芸品が、メキシコ全土で愛の象徴のようになっています。 常夏を求めて長期休暇を過ごしにきた旅行客が、お酒を飲みたくなるのに理由などいりません。メキシコにあるリゾートホテル「…
スウェーデン発祥の家具ブランドIKEAが、自社ブランド家具の買い取り再販を始めました。IKEAでは、販売した商品を廃棄せずに再利用やリサイクル、修理を行うサーキュラー・エコノミーに移行すると宣言しています。 食器棚や本箱、棚の材料、小さなテーブルや…
オーストラリアの研究者たちは、新型コロナウイルス感染予防のための使い捨てマスクを道路の舗装材に変えようと取り組んでいます。米国ではマスクがベンチにリサイクルされ、フランスでは車のフロアマットとして生まれ変わっています。 マスクは、新型コロナ…
オーストラリア南西部に位置するシドニーの工業地帯の中に、一般には立ち入ることのできない非公開の場所があり、そこには試験用アスファルトが敷かれています。 単なる道路ではありません。 夏の午後の暑い日差しを受けながら、まっすぐに伸びた50メートル…
そのアイデアは「寿司桶」から生まれました。当時、カナダのブリティッシュコロンビア大学の博士課程の学生だったフェリックス・ベックさんは、解体現場や建設現場の廃材をリサイクルしようと事業提案したものの、周囲の反応は薄く、とまどっていました。ご…
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の最中に行われた2020年の「Plastic Free July」。2011年に開始された「Plastic Free July」は、参加者が1カ月の間、使い捨てプラスチックの利用を一切控えるという世界的な取り組みです。行動とマインドセットの変化を促…
四国にある人口の少ないとある町。世界で気候非常事態やプラスチックゴミ問題への取り組みが進む中、この町の住民は20年近くも前から焼却や埋め立てへの依存に終止符を打つというミッションのもとに団結し、リユース、リデュース、リサイクルに取り組んでき…
あるイタリアのスキーリゾートが、ヨーロッパ初となる、プラスチック製品利用の全面禁止に取り組みました。これは、近隣の氷河に膨大な量のマイクロプラスチックが堆積していることが確認されたからです。 トレンティーノ、ヴァルディソーレにあるスキーリゾ…
デル(Dell)は、公式サイトで、サステナビリティの向上に取り組んでいることを表明しています。「私たちには、お客さま、サプライヤー、地域社会と一体になって地球を守り、豊かにするという責任があります。それは、当社のビジネスの核であり、私たちは自…
英国・コーンウォール北岸の険しい斜面にある村、セントアグネス。 その頂上には、小さなユートピアがあるのです。そこには廃坑があり、立ち並ぶ倉庫が地元産業を再活性化させる様子を見下ろせます。 ここには、海洋保護団体の草分け的存在である「Surfers A…
ガンジス川に捨てたペットボトルは、どこにたどり着くのか?エンジニア、探検家、科学者などを集めた女性チームが、世界で最も汚染の進んだこの川で初の調査を実施し、問題を把握しようとしています。 ベンガル湾に流れ込むガンジス川を上流へさかのぼり、ヒ…
すべての始まりは、1匹のネズミでした。自宅に住み着いたネズミの被害を防ぐため、スーパーで買ってきた食材を一つずつ開封してガラス瓶に詰め替えていたキャサリン・コンウェイさん(42)。彼女にあるアイデアがひらめいたのは、そんなときでした。「はっき…
「見てくださいよ、あのピラミッドのようなゴミの山!」ロシアの首都モスクワの向こうに佇(たたず)む悪臭が漂うゴミ山を指さしてため息をつくのは、電気技師のローマン・ユダコブさん(36歳)。 欧州最大級のゴミ集積場であるモスクワ市外のチモホヴォ(家…
「サーキュラーエコノミー」という考えがいま、注目を集めている。 これまで「廃棄物」とされていたものを「資源」と捉え、廃棄を出さない経済循環の仕組みのことで、新たに4.5兆ドルもの利益を生み出せるといわれている。 産業革命の時代から続く大量生産・…
環境保護と言えば「3R(Reduce(削減)、Reuse(再利用)、Recycle(リサイクル))」ですが、リサイクルのみが注目され、取り上げられることがほとんどです。そこで、世界最大の消費者向けブランドが2つ目の「R」に焦点をあて、再利用できる容器で製品を販…