Sustainability

企業文化へ良い影響をもたらすM&Aのために人事部門ができることとは

筆者は、英企業ロジカリー社の最高人材活用責任者(CPO)のドミニク・アンドリュース氏による個人的な見解です。 『ハーバード・ビジネス・レビュー』が最近発表したリポートによると企業の合併・買収(M&A)は、全体の70〜90%が失敗に終わっています。M&A…

米国でも押し寄せる中小企業経営者の引退の波に、「従業員による会社の所有」が有効な訳

米国全土で格差が拡大し、賃金が停滞し、インフレが進んでいます。同時に、労働参加率(生産年齢人口に占める労働力人口の割合)は依然として新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて低く、特に中小企業の経営者は、従業員を確保するのに苦労している状況で…

中小企業がサステナビリティを推進するための五つのヒント

日本のみならず、米国においても、中小企業は経済的に大きな影響力を持っています。米国商工会議所によれば、中小企業は現在、国内の全企業の99.9%を占め、米国経済において重要な役割を果たしています。一方で、中小企業の経営者は、絶え間なく会社の財務…

中小企業がリピート顧客を増やす戦略の七つのポイント

筆者のカリン・カサボフ氏は、企業向けにテキストメッセージサービスを提供する急成長中の企業プロテキスティング・ドットコム社の創業者兼CEOです。

経営者が立てるべき出口戦略と、考慮すべきポイントとは

起業家や経営者は、事業を成功に導くために一生懸命働き、時間や資金、そしてエネルギーを注ぎ込みます。また、予想外の事態に備えて計画を立てます。出口戦略は、こうした事業計画にとって重要な要素の一つです。

M&Aに「失敗する企業」「成功する企業」の決定差 買収におけるもっとも重要なことは何か

企業によって他社の買収や統合(M&A)は、自社の事業強化や弱点の補填、あるいは新たな領域への進出などを可能にする手段の1つだが、せっかく買収したのにもかかわらず、失敗する例も少なくない。M&Aを成功させるために必要なことは何なのか。M&A戦略コンサ…

人口増加を逆手に取った脱炭素戦略~生物由来建材が、都市のネットゼロ目標を後押しする理由~

現在、世界人口の半分以上は都市部に住んでいますが、2050年までにこの割合は約70%まで増加すると見込まれています。これは将来、都市人口が増えた分だけ、住む場所と働く場所、それらを支えるインフラが必要になることを意味します。

「木のブイ」が世界を救う?海から炭素を吸収するアメリカのスタートアップの技術開発

5月中旬の、ある肌寒い日。アイスランドの西岸にある港から、珍しい荷物を積んだ一艘(そう)の船が出港しました。その荷物は、数百万個におよぶゴルフボールほどの小さな木製のブイ(浮標)です。約200マイル(約320キロメートル)ほど沖合に行ったところで…

M&Aの各ステップにおける戦略と回避すべき落とし穴を解説

M&Aは、ビジネスにおいて長らく重要な役割を果たしてきました。世界情勢やトレンドが移り変わるなかで、企業のレジリエンス(回復力)や計画性、戦略的なアジリティー(機敏性)を象徴するものになっています。M&Aには成長や、市場での支配力獲得というすば…

中小企業のための脱炭素化戦略を解説~イギリスの事例~

持続可能性(サステナビリティ)は、すべての企業にとって最も重要な課題ですが、中小企業が脱炭素化戦略を進める際には中小企業ならではの問題に直面する可能性があります。ここでは、中小企業が手始めに取り組むべき重要なステップをイギリスの記者が解説…

ビル・ゲイツ氏も支援するクリーンテック企業、排出されたCO2から化学物質を生み出す

毎年、数億トンにおよぶプラスチックやポリエステルが、数億トンにおよぶエチレンから作られています。エチレンは現在、化石燃料から製造されており、CO2排出量が極めて大きな化学物質です。しかし、ダイオキシクル社というスタートアップは、化石燃料ではな…

「2024年問題」に挑む建設テック5社のすごい新技 大手ゼネコンと次々に協業し業界の課題を克服

デジタル技術を武器に台頭するベンチャーが、ゼネコン業界に新風を起こそうとしている。建設業には2024年4月から、「働き方改革関連法」に基づく時間外労働の上限規制が適用される。特別な事情がない限り、時間外労働を月45時間、年360時間以内に収めなけれ…

なぜデータ駆動型テクノロジーがESGの鍵であるのか

気候変動への危機感が、世界中の消費者と企業のなかで大きく高まっています。企業にとっては、環境・社会・ガバナンス(ESG)の実践に取り組むだけでなく、その成果を数値化することがますます重要になっています。

プラスチックのリサイクルに中小企業はどう向き合うのか。事例とメリットを紹介

カーボンニュートラル宣言を筆頭に、近年ではその規模に関わらず、企業活動におけるサステナビリティの重視・地球環境保全は必須となっています。 特にプラスチック廃棄物の増加は主要な環境問題の一つであり、この課題に対処するためには、大企業だけでなく…

ESGのS(社会)に投資する企業は今後、ビジネスを大きく飛躍させる

筆者のデイヴィッド・キム氏は、データソリューション企業ネットアップ社の最高ダイバーシティー責任者(CDO)です。本記事は同氏の個人的な見解を示しています。現代の企業経営者はここ数年、社会的・地政学的・経済的な混乱に見舞われており、ESG(環境・…

どうすればコーポレートPPAや自己託送を積極的に活用できるか

需要家が主導的に再エネを調達する手段として、コーポレートPPAや自己託送の活用が増えている。その急速な普及によって起こる、電源出力と必要需要の調整における課題とは?また、蓄電池などによる電力の制御や事業者間の連携による積極的な活用は可能だろう…

GHG排出量が中小企業に与える影響は?削減への取り組み方から算定方法まで紹介

GHG排出量とは、ある期間(例えば1年間)に大気中に排出された温室効果ガス(GHG)の量を指し、多くの場合、二酸化炭素換算トン(あるいはごくまれに炭素換算トン)で表されます。本稿でも以下でGHG排出量を「○○トン(t)」と表示した場合は、特に断りがない…

地域密着型マイクロファクトリーが、サーキュラーエコノミーの解決策に

衣料品の大量廃棄は深刻な問題です。毎年9200万トンにのぼる衣料品が廃棄されており、アパレル業界によって排出される温室効果ガスは、海運業界と航空業界を併せた排出量を上回っています。同業界は、世界のCO2排出量の約10%を引き起こしているのです。

サステナビリティを実現するデジタルツイン×AIの活用事例

サステナビリティの観点を事業に組み込むことは、今日のすべての企業にとって最優先事項です。例えば、アクセンチュア社によれば、欧州最大規模の企業の3分の1が2050年までにカーボンニュートラルを宣言しています。にもかかわらず、実際にこの目標を達成す…

脱炭素のトレンド「オフサイトPPA」とは? 注目される背景からオンサイトPPAとの違いまで徹底解説

脱炭素社会への移行が世界的なトレンドとなり、企業活動においてサステナビリティの重視・地球環境への配慮はもはや必須のものになりつつあります。そんな中、企業や自治体が自らの施設や敷地内に再生可能エネルギーの発電設備を所有することなく再エネ電力…

建設の脱炭素化を担えるか。低炭素コンクリートが、業界に「根本的な変化」をもたらす可能性

(Bloomberg)──急成長を続けている「低炭素コンクリート」のスタートアップであるカーボンビルト社は2023年5月17日、提携するコンクリートブロック製造業者のブレアブロック社と共同で、「気候に優しいコンクリート」の商業生産を開始したことを発表しまし…

持続可能な建築を推進するフィリピン企業の取り組み

フィリピンは世界で最も電気料金が高い国の一つとなっており、同国の建築には持続可能性が不可欠です。建築家や建設業者は、設計の際にエネルギー効率と持続可能性を優先し、再生可能なエネルギーを選択しています。また、竹や再生木材、リサイクルされた鋼…

企業買収を進める上で外せないチェックポイントを解説

あなたの会社が他社と合併すべきかどうか。この問題には、事業目標などいくつかの要素が関わってきます。買収するにせよ、買収されるにせよ、あなたのビジネスに長年にわたって影響を与える重要な決断です。選択を誤れば顧客の信頼を失うかもしれませんが、…

米国ベテラン経営者が語る危機を乗り越えるための三つの心構え

[Publisher] Inc. この記事はInc.のRené Lacerteが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。 経営者を支援する企業を立ち上げて成功したベ…

ロサンゼルスをデジタルコピーし、脱炭素をシミュレーション。不動産×デジタルツインの活用事例

テネシー州チャタヌーガからネバダ州ラスベガスまで、アメリカの各地でデジタルツイン技術に注目する都市が増えています。 例えばチャタヌーガでは、500の異なる情報源から得たデータを利用して、同市のデジタルツインに情報を入力しました。具体的には、「9…

企業の物流改革を担う富士物流。サステナブルな社会インフラを支える効率化+脱炭素推進の取り組みとは

社会インフラとして、人々の生活を支える物流。コロナ禍のEC需要拡大に伴う業界全体の需要の高まり、また昨今の物流ニーズの多様化やITの高度化などを背景に、物流の仕組みはこれまで以上に複雑かつ高度化している。従来の物流機能や倉庫機能で培ったノウハ…

M&Aの海外事例。オンライン決済サービスがリアル店舗へ入り込むために買収を活用。

エンタープライズ系テクノロジー、Eコマース、フィンテック分野におけるM&Aの動きが、引き続き話題となっています。 筆者はこれまで、企業の成長過程でM&Aが中軸となる役割を果たすことや、創業者や経営陣はM&Aという手段を過小評価すべきではない理由を、記…

メーカーとしての強い自覚が、率先した環境配慮を生む。2050年カーボンニュートラル実現を目指す、オカムラの「GREEN WAVE(環境配慮の波)」とは

あらゆる業界において脱炭素化への期待が高まっているなか、ひときわ先駆的に環境対策に取り組み、2050年カーボンニュートラル実現に向けて歩みを進める企業がある。オフィス家具、ストア什器などで知られる株式会社オカムラ(以下、オカムラ)だ。

古くて新しいシカゴのスマートシティ現在地

米イリノイ州で最も人口の多い街であるシカゴでは、古いものと新しいものが美しく調和しています。19世紀後半に建設された建物が現在も立ち並ぶ一方で、驚くほど斬新な建築がさまざまに混在しており、シカゴを訪れる大勢の人を引きつけています。

家族経営企業の特性からひもとく、経営に関する四つの教訓

最終のシーズン4が2023年3月26日から米国で放映されているドラマシリーズ『メディア王 ~華麗なる一族~』(以下『メディア王』、日本ではU-NEXTで配信中)は、冷酷な権力闘争や裏切りといった、架空の家族経営企業の閉ざされた扉の奥で繰り広げられる陰謀を…

「大量廃棄」に危機感持った男性のただならぬ決意 なぜペットボトルリサイクルに注目したのか?

回収したペットボトルから飲料ボトルを作る水平リサイクルの仕組みについて、前回の記事(『ペットボトルに平気でごみを入れ捨てる人の盲点』)で取り上げた。本稿では、現在推進されるペットボトルの水平リサイクルが始まった経緯やその道を切り拓いた人物…

「より良い街づくり」のヒントに。都市の発展に必要な五つのポイントを解説

優れた都市では、移動がスムーズに行われます。人々がA地点からB地点へと移動するための手段が非効率的だと、都市生活と社会環境の機能が低下し、騒音と大気汚染が都市を覆い尽くすことになります。都市開発を手がけるプランナーやデザイナーはこうした課題…

ますます進む「サステナブルな不動産開発」に求められる視点を整理

不動産開発は、環境と地域社会に大きな影響を与えるものです。都市化が進むにつれて、悪影響を軽減しながらより持続可能なコミュニティーをつくるための不動産開発を考えることが不可欠になっています。この記事では、持続可能な不動産開発とは何か、またな…

欧州で先行する「サーキュラーシティ」構想 日本での実現性は?

欧州を中心に、都市計画にサーキュラーエコノミー(循環経済)を組み込んだサーキュラーシティ実現へ向けた取り組みが進む。その概念や考え方、実現した場合、地域の持続可能な発展にどう寄与していくのか。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)研究員…

ニューヨーク近代美術館(MoMA)、これからの都市に必要な「スマートで持続可能な建築」を提示

ニューヨークでは至るところで、いくつもの建築プロジェクトが絶え間なく進行しています。しかし、気候変動や人口増加が、建築家たちにとっても考慮すべき重要な要素となっている現代において、建設とそれに伴って生じる廃棄物への取り組みに対して、もう少…

SDGsで「失敗する企業」「うまくいく企業」の境目 社会課題をビジネスで解決する「3つの柱」

最近ビジネスでよく聞く「SDGs」という言葉。「無償の奉仕」や「CSR的な社会貢献」という印象を抱く人も少なくないでしょうが、中には「社会課題」を「ビジネスで解決」し、本質的な意味で「持続可能」な事業を展開しているスタートアップも存在しています。

不動産業界で起きているトレンド変化をチェック

不動産は絶え間なく進化する流動的な業界であり、物件の購入、売却、投資を検討している人にとって最新の潮流を常に把握しておくことは重要です。近年は、リモートワークが住宅の選択に与える影響や、サステナブルで環境に優しい住宅への需要の高まりなど、…

「現在、脱炭素に取り組んでいる」中小企業は44.9% 日本政策金融公庫

日本政策金融公庫(東京都千代田区)は1月20日、「中小企業の脱炭素への取り組みに関する調査」のアンケート結果を発表した。 温室効果ガス削減につながる取り組みを実施している企業の割合は44.9%で、3年前実施時(41.9%)より上昇した。そのほかの主な調…

「持続可能なテクノロジー企業」になるために推奨される五つのこと

テクノロジーとデジタル化、そしてサステナビリティーという三つの言葉は、現在、かつてないほど強く結びついています。 新型コロナウイルスの感染拡大を通じて、多くの企業では、急速なデジタルトランスフォーメーション(DX)を経験しました。これにより、…

米国で「シェアリング・マイクロモビリティー」の利用者数増が加速

概要: 全米都市交通担当官協会(National Association of City Transportation Officials:NACTO)が2022年12月に発表した報告書によると、2021年の米国におけるシェアリング・マイクロモビリティー(小型軽量な移動手段)の利用者数は、コロナ禍以前の水準…

循環経済で変わる日本の環境ビジネス 「転換期のいまこそ中小企業の出番」

ウクライナ危機による原油や小麦の価格高騰、脱炭素へ向けた世界的な動きの進展など、目まぐるしく変化する世界情勢や経済環境。こうしたなか、日本でもサーキュラーエコノミーへの関心が高まっている。アクセンチュアでサーキュラーエコノミーの戦略策定を…

フィンランドに見る「都市のデジタルツイン」の現在と未来への期待

北欧フィンランドの首都・ヘルシンキで展開されているデジタルツインプログラムは、世界屈指の歴史を誇ります。1990年頃から果敢な挑戦を行い、コンピューター支援設計(CAD)と都市の3Dマッピングを早期に導入。その後、本格的なデジタルツインを取り入れて…

なぜ今、企業は「SX」による変革を求められているのか(後編)

近年の不確実な社会背景により、持続可能な社会の構築に向け、グローバルな社会課題を解決しつつ、経済の維持、社会の発展を図るための手法として、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)への関心が高まっている。後編ではSXに関連するグローバ…

“未来志向の街”豪アデレードが、先進的な人々を引きつけている理由

刺激的なビジネスやイノベーションの機会、数え切れないほどの文化的な魅力──これらは、アデレードが住みやすい街である理由の一部に過ぎません。 南オーストラリア州の州都であるアデレードが「教会の街」と呼ばれるようになったのは、単に教会がたくさんあ…

デジタル技術とAIで物流の脱炭素化を進める五つのトレンド

世界の物流網は、迅速で回復力のあるオペレーションの構築を切望しています。2020年からの一連の混乱により、これまでの複雑なシステムに、多くの欠点があることが明らかになりました。一方で異常気象や気温上昇は、私たちの注意を重要な問題に向けさせてい…

官民連携が不可欠。アメリカで進むEV充電ステーションの拡大

各都市が電気自動車(EV)を普及させるには、集合住宅や分譲マンションの住民が充電器を利用できるようにする必要があります。しかし多くの場合、夜間にEVを充電できるような車庫やカーポートを持っていないのが現状です。 2022年9月にアメリカの首都ワシン…

元官僚46歳「夏に稼ぐスキー場」を生んだ逆転人生 「100のテレビ番組で紹介」仕掛け人の大胆発想

東大を卒業後、官僚として働き始めた筆者は、なぜ白馬のスキー場経営に携わるようになったのでしょうか?(写真:筆者提供) 日本のスキー人口が激減、インバウンドも途絶え、多くのスキー場が青色吐息となっている。そんな中、来場者数が過去最多を更新し続…

脱炭素を実現する物流施設~オリックス不動産が開発、テナント企業へ100%再エネ由来電力を供給する取り組みとは~

広大な敷地に広がる、太陽光発電システム。実はここは物流施設の屋上だ。 気候変動への対策が世界的に求められる今、多くの企業が「脱炭素化」に向けて舵を切っている。その大きなカギとなりつつあるのが、「サプライチェーン(供給網)全体の脱炭素化」だ。自…

なぜ今、企業は「SX」による変革を求められているのか(前編)

2021年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書で公表されたとおり、人類の生存基盤である地球環境は、『プラネタリー・バウンダリー(人間が安全に活動できる境界を越えるレベル)』に達している。また近年の不確実な社会背景により、持続…

企業のサステナビリティ対応を支援するテクノロジー

世界中で、よりサステナブルな企業の製品を購入したいと考える顧客が増えていますが、すべての企業が、そのような期待に応える十分な努力ができているわけではありません。ただし、技術が発達したおかげで、サステナビリティへの配慮は以前よりもはるかに簡…

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