生物多様性

生物多様性に対する考え方

オリックスは環境方針において「生物多様性の保全に配慮する」ことを定めています。
当社は、自らの事業活動を通じて直接的に、またお客さまの事業活動を通じて間接的に、自然資本へ影響を与えるとともに自然資本に依存しています。今後は、当社のバリューチェーンと自然資本との関係性についてリスク・機会両方の観点で分析を進め、得られた知見を事業活動を通じた社会課題解決への継続的な取り組みに生かしていきます。

リスク低減に向けた取り組み

  • 生物多様性を含むサステナビリティの課題について、サステナビリティ委員会で審議した内容を取締役会に報告する体制を取っています。
  • ESG関連の重要目標として、化石燃料採掘、パーム油プランテーション、林業などの環境負荷が高いセクターに対する投融資残高の削減を設定しています。
  • 国際的に禁止された農薬および除草剤の製造・使用・輸出入、ダイナマイト漁、特定野生動物の取引など、生物多様性に悪影響を与えるセクター・事業活動への新規取引を禁止しています。
  • 再生可能エネルギー事業では、地域や有識者との対話や、法令に基づいた環境アセスメントを実施しています。また、自主的に「環境社会配慮ガイドライン」を制定し、生物多様性に配慮した事業活動を進めています。

機会創出に向けた取り組み

Robeco
Robecoは、事業戦略に生物多様性を含むサステナビリティの観点を統合しており、ほぼすべてのポートフォリオで持続可能性を投資基準に組み込んでいます。投資先選定、モニタリング、議決権行使などすべての投資プロセスを通じて影響力を発揮することで、投資リターンだけにとどまらず社会的インパクトも提供しています。
Robecoの取り組みについて詳しくは下記をご覧ください。
生物多様性に関するホワイトペーパー公表とWWFオランダとの提携新しいウィンドウで開きます。
生物多様性株式戦略の運用を開始PDF文書を開きます。[264KB]

すみだ水族館と京都水族館
オリックスが運営するすみだ水族館と京都水族館では、ご来館の皆さまが生物や生態系について感じていただくきっかけとなる場を提供しており、また保全、教育、調査・研究活動を通じて生物多様性に貢献しています。
両水族館では、水族館から未来の地球にバトンをつなぐ活動「AQTION!(アクション)」を行っています。「AQTION!」には「AQUARIUM(アクアリウム)」からはじまる「ACTION(アクション)」という意味が込められています。具体的には、ウミガメやオオサンショウウオなどの希少種の保全活動、館内ワークショップや地域の生態系を題材にした公立学校での授業開催、動物の予防医学に関する研究など、さまざまな活動を行っています。これらの活動に関して自治体や地域、教育機関と連携するとともに、趣旨にご賛同いただいたオリックスのお取引先さまをはじめ、さまざまな企業にご参画いただいています。
各水族館の「AQTION!」について詳しくは下記をご参照ください。
すみだ水族館 AQTION!新しいウィンドウで開きます。
京都水族館 AQTION!新しいウィンドウで開きます。

大京
大京は、マンション開発事業者として、生物多様性保全への責任を重視し、周辺環境、景観、いきものとの調和や継続性を考慮した開発を行っています。地域の自然を保全し、次世代につなげていく生物多様性保全の取り組みを「エコロジカルネットワークPASS新しいウィンドウで開きます。」として体系化し、全国の主要な開発事業で展開しています。「エコロジカルネットワークPASS」では、開発計画地とその周辺(半径2km圏内)の環境調査を行い、計画地の緑地資源や水系資源などの評価を行います。評価結果に基づき、エリアにふさわしい緑地配置や在来種を中心とした樹種の選定などの植栽計画を実行しています。植栽計画は、いきもの共生事業所認証(ABINC認証)の評価基準を参照した自社基準を用いてチェックしています。

  • いきもの共生事業所認証(ABNIC認証)は、企業における生物多様性に配慮した緑地づくりや管理・利用などの取り組みを第三者評価・認証しています。一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)が作成した「いきもの共生事業所(R)推進ガイドライン」および「土地利用通信簿(R)」を認証基準としています。

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