Feature 「オリックスならではの経験」

会計税務の
スペシャリストとして、
海外拠点の管理を行い、
グローバルに活躍する。

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PROFILE

岩月 聡

SATOSHI IWATSUKI

事業経理部 海外チーム長
2021年入社
前職:(1社目) 監査法人で会計監査、内部統制監査に従事
(2社目) 自動車専門商社の経理部門で海外子会社管理に従事

大学卒業後まもなく、公認会計士試験に合格し大手監査法人へ入社。以後15年間、グローバル企業の会計監査から内部統制監査まで幅広く担当。その後、自動車専門商社へ転職し経理課長として海外子会社管理を経験。米国駐在時にUSCPA(米国公認会計士)を取得。その後、妻の仕事と子供の進学のために日本に帰国することに。USCPAを生かしグローバルに働ける会社への転職を希望し、オリックスに入社。希望通り、事業経理部海外チームに配属され、入社後3カ月で海外チーム長に就任。

※掲載内容は取材当時のものです

オリックス流
「スピード感」 Speed

世界中で
幅広いビジネスを展開。
これらを取り巻く
会計税務に求められる
難易度の高さを実感。

現在、事業経理部 海外チームのチーム長として、6人のメンバーとともに、海外現地法人15拠点の経理責任者とやりとりをしながら、各拠点の案件に関する経理・税務の観点からのサポート、定期的な経理報告のチェックを行っています。そのサポートエリアは、米国現地法人ORIX Corporation USA(OCU)、欧州現地法人ORIX Corporation Europe N.V.(OCE)、アジアなどに及び、実にオリックスグループ全体の3割ほど(2022年12月時点)の利益・資産規模をカバーしています。これほど広く海外展開をしている日本企業は多くはないのではないでしょうか。そのため、世界中の各拠点で起きていることについてタイムリーにコミュニケーションを行いながら業務管理していくこと自体が、オリックスならではの経験といえます。 海外展開に加えて特徴的なのは、ビジネスの幅も広いことです。OCUのある米国やOCEのある欧州などの先進国では、投資業務やアセットマネジメント業務などハイエンドなビジネスを展開する一方で、アジアの成長国では伝統的なリースビジネスを主力とするなど、エリアごとの特徴やビジネスの幅に広がりがあります。また、航空機や船舶の売買・リースなど、特別な会計処理が必要なビジネスもあります。そのため会計税務処理を理解する前に、それぞれのビジネスを理解するのにも一苦労します。しかも、新しい事業に次から次へと挑むオリックスは、少し手の込んだビジネスも多く、スキーム自体が複雑で、あまり過去の経験が参考にならないこともあります。当然、会計税務処理の難易度は高くなるため、苦労が尽きません。しかしその半面、知恵を絞ることで、会計税務全般の専門性が高められ、自身の成長につながることがやりがいになっています。

素早く意思決定し、
素早くビジネスを先に進める。
それを実現する
オリックスの機動力。

入社して1年が経過しましたが、まだまだ現地法人各社のビジネスへの理解は足りていません。掘っても掘ってもたどり着かないような状況だと理解しています。このような経験を通じ、オリックスはどの部署にいても、成長したければいくらでも成長できる環境なのだろうと思っています。
さまざまな部署と連携して仕事をする中で驚いているのは、オリックスの社員の皆さんのレスポンスの速さです。前職で1週間かけてやる作業を、1日で結論まで持っていくようなケースも何度か経験しました。社員一人一人がスピード感を意識して仕事に取り組んでいることを実感しています。
具体的に言うと、投資案件のリスク検討を行う時でした。営業担当者に「明日までに社内の承認が必要です」と緊急案件を依頼されたことがありました。これに、当チームを含めた経理や他にも財務、法務などが一斉にそれぞれの観点でリスクを検討し、ごく短時間で承認にこぎ着けることができました。この案件には、どのようなリスクがあるのか、そしてそのリスクは許容できるリスクなのか否かということは、関係する部門がしっかり見ています。どんなに急を要する場合でも、責任感を持って自分の担当領域を確認する、というマインドがフロントを支えるコーポレート部門に根付いているのも、オリックスならではだと思います。 素早く意思決定して、機を逸しないようにする。こうしたスピード感が求められる連携が毎週のようにあるのですから、「すごい」の一言に尽きます。しかし、変化の激しい時代にあっては、スピードはビジネスの要の一つですし、そのスピードを高いレベルで実現できているのは、機動力を持って組織運営がなされている証拠だとも思います。

「広がるキャリア」 Career

仕事で求められる
水準が高いからこそ、
学習意欲が増していく。
その中で自分を磨き
飛躍できるのが魅力。

入社以来、世界中の各拠点から上がってくる経理状況報告や、経営環境に関するさまざまな情報をキャッチアップしていく中で、世界中の各拠点で何が起きているのかが次第にわかるようになりました。私の仕事は世界をマクロで見た上で自分がやるべきことを考え実行するというものであり、自分のやりたかったことが実現できています。 今後は海外拠点を直接訪問することで、さらに状況を細かく把握できるようにしていきたいと考えています。実は直近3カ月間でインド、タイ、米国に出張する中で痛感したことがあります。それは、各拠点から報告を受けて日本側でいくら議論しても、本当の意味での理解や問題解決は難しいということです。例えば、タイで起きていた会計処理上のエラーの原因は、担当者が急に退職して引き継ぎがうまくいかなかったからだと聞いていたのですが、実際に現地で確認してみると、そもそも業務マニュアルやプロセスに不備があることが判明したのです。埋もれていた原因を明るみに出して対策を講じないと、精緻な業務管理はできないなと思いました。そのため今後はチームメンバーそれぞれが自分の担当の拠点を定期的に訪問できるような体制をつくっていこうと考えています。 また、チーム長として海外チームの取り組みの強化を行う一方で、自分自身もさらに成長していきたいと思っています。幸い、オリックスには年間で受講しきれないほどたくさんの任意・選択型の研修などがあり、自分を磨く機会にあふれていると感じています。こうした会社の制度を利用してスキルを磨いている社員も多くみられ、その学習意欲の高さには目を見張ります。学び、実践を重ねて成長することで満足のいく仕事ができ、さらに仕事が面白くなるのは間違いありません。私も会計アップデートだけでなく、国際税務やIFRS、語学など、さらに知識を広げていきたいと考えています。