現在、事業経理部 海外チームのチーム長として、6人のメンバーとともに、海外現地法人15拠点の経理責任者とやりとりをしながら、各拠点の案件に関する経理・税務の観点からのサポート、定期的な経理報告のチェックを行っています。そのサポートエリアは、米国現地法人ORIX Corporation USA(OCU)、欧州現地法人ORIX Corporation Europe N.V.(OCE)、アジアなどに及び、実にオリックスグループ全体の3割ほど(2022年12月時点)の利益・資産規模をカバーしています。これほど広く海外展開をしている日本企業は多くはないのではないでしょうか。そのため、世界中の各拠点で起きていることについてタイムリーにコミュニケーションを行いながら業務管理していくこと自体が、オリックスならではの経験といえます。 海外展開に加えて特徴的なのは、ビジネスの幅も広いことです。OCUのある米国やOCEのある欧州などの先進国では、投資業務やアセットマネジメント業務などハイエンドなビジネスを展開する一方で、アジアの成長国では伝統的なリースビジネスを主力とするなど、エリアごとの特徴やビジネスの幅に広がりがあります。また、航空機や船舶の売買・リースなど、特別な会計処理が必要なビジネスもあります。そのため会計税務処理を理解する前に、それぞれのビジネスを理解するのにも一苦労します。しかも、新しい事業に次から次へと挑むオリックスは、少し手の込んだビジネスも多く、スキーム自体が複雑で、あまり過去の経験が参考にならないこともあります。当然、会計税務処理の難易度は高くなるため、苦労が尽きません。しかしその半面、知恵を絞ることで、会計税務全般の専門性が高められ、自身の成長につながることがやりがいになっています。