Feature 「オリックスならではの経験」

会計税務の観点から、
ビジネスに寄り添い、
成功に至る、
適切な“解“を示す。

Scroll down

PROFILE

中河 雄祐

YUSUKE NAKAGAWA

事業経理部 環境エネルギーチーム長
2020年入社
前職:(1社目)大手製紙会社経理部で原価計算、管理会計業務
(2社目)大手非鉄金属メーカーで職責者として管理会計業務

製紙会社、非鉄金属メーカーの経理部門に計16年間所属し、主に管理会計業務に従事。自身の持つ資質・強みは決算や会計処理といった実務スキルにとどまらず、ビジネスに寄り添ってさまざまな関係者とコミュニケーションを重ねて業務を遂行できることだと考え、多種多様なビジネス領域の会計に携わりたいとの思いで多角的に事業を展開するオリックスへの入社を決めた。

オリックス流
「プロフェッショナリズム」 Professionalism

お客さまへの価値提供に向けて
会計の専門家としての
“解“を示す。
その難題に挑む面白さ。

オリックス入社時、個別の事業の数字の流れをつかめる経理業務へ従事したいと希望し、その希望がかなう形で事業経理部に配属され、まず始めに法人営業・メンテナンスリースセグメントの採算と子会社管理を担当することになりました。この業務ではオリックスの会計データがどのように集計・加工され、経営に報告されているのかを学ぶ傍ら、 “オリックス流プロフェッショナリズム”を目の当たりにし、大いに刺激を受けました。
オリックスの法人営業・メンテナンスリースセグメントは、オリックスグループが有するさまざまな商材を用いて多彩なソリューションを全国のお客さまへ提供しています。法人営業の最前線を担う各支店は、さまざまなお客さまの課題やニーズに対してありとあらゆる方法でソリューションを提供しようと日々奮闘努力しています。 法人営業・メンテナンスリースセグメントを担当してまず始めに驚かされたのは、各支店の営業担当者から私に舞い込んでくる質問や相談の熱量の高さです。例えばあるリース案件について、「これまでアプローチできていなかったお客さまに興味を持っていただけるよう、○○という新しい提案をしたい。しかし、その場合、会計処理的に難しい問題が生じる。それを避けるには、どのような商品設計をすればいいか」という相談がありました。
そこにあるのは、「前例がなく、その実現には困難が伴うことでも、お客さまに新たな価値を提供することにより、なんとしても支店としての成果を拡大していく」という営業担当の熱い思いであり、それこそが前職まででは感じることのなかったオリックス流プロフェッショナリズムなのだと思いました。会計処理とお客さまへの提案が密接に結びつき、うまくいけば新たなビジネスが成立する。そのような質問や相談に対して、私自身も真剣に、経理のプロフェッショナルとして“解”を示していくことに、面白さを感じていました。

すべての部門が
ビジネスの当事者となり、
適切な利益の確保を図る。

オリックス流プロフェッショナリズムを感じるのは、法人営業・メンテナンスリースセグメントからだけではありません。オリックスが取り組む案件一つ一つには、会計・税務にとどまらず、資金調達、法務、与信、レピュテーションなど、さまざまなリスクが内在しています。それらのリスクを事前に認識・精査した上で案件を実行するか、リスクを減らすべく対策するのか、撤退するのかを検討する必要があります。このようなケースで経理部門が稟議所見を作成する際、他部門と協業することになりますが、いつも感銘を受けるのは各部門の担当者が皆、当事者意識を持って踏み込んだところまで確認、言及を行うことです。それこそが、オリックスのすべての部門が傍観者ではなく、当事者として捉えてビジネスに真剣に取り組んでいる証左であり、私は今もそのプロフェッショナリズムから多くを学んでいます。 もう一つ、案件の取り組み検討について、「オリックスならでは」の強みを感じるのは、投資に対してリスクを限定しつつ、適切な利益を確保するという意識が、組織の隅々まで根付いていることです。例えば、投資稟議には必ずダウンサイドリスクとIRR(内部収益率)への言及があります。営利企業だから当たり前と思われるかもしれませんが、事業領域が限られている企業では、「設備増設などの事業拡大ありきで、後付けで利益をつける」といった発想で投資が推進されることがあり、結果としてリスクや投資採算の検証の不足が指摘されるケースを前職でも何度か目にしてきました。
一方で、オリックスはリースを祖業として積極的に事業領域を広げてきましたが、「事業拡大ありき」といった考え方はあまりありません。過去、幾度となく新事業に挑戦してきたからこそ、ニュートラルな視点で、現場も経営陣も、「ゼロベースで、収益が正しく確保できるのかどうか」を見ている。だからこそ、条件によっては投資案件が否決されるケースもあることにいい意味での驚きと納得を感じました。

オリックス流 「広がるキャリア」 Career

多様な経験が交差する職場が
新たなビジネスへの
挑戦を後押しする。

私は現在、法人営業チームを離れ、同じ事業経理部の中で環境エネルギーチームのチーム長を務めています。そのミッションは、買収を含む新規案件の会計・税務処理検討、子会社ガバナンス、採算分析、事業計画作成支援、営業部門からの会計・税務に関する対応など多岐にわたります。そこで醍醐味を感じるのは、全く新しい仕組みや特殊な取り組みを含むビジネスに挑めることです。環境エネルギーに関しては法規制が次々と制定され、改正も頻繁に行われています。また、新しいビジネスモデルも次々に生まれています。そのような状況下でオリックスとして初めて検討しなければならないことが多々あり、そこに潜む会計論点を炙り出すことが求められます。そうした会計論点を一つ一つ整理し、適切な会計処理という“解“を出していくのは困難ことですが、挑みがいもあります。 どんな案件であれ、困難な壁にぶつかるたびに、悪戦苦闘しながら、調べて、聞いて、考えるうちに理解が深まっていく。その際、心強いのは、周りに多様なバックグラウンドを持つ人たちがいることです。事業会社で連結決算などの財務会計に長く携わってきた方、税理士法人や監査法人に在籍されていた方、海外経験が豊富な方、総合商社で海外の投資案件に携わっていた方など、さまざまな分野で経験を積んだ方にアドバイスをいただき、また議論することで、自身の考えが深まっていきます。そして、こうした経験を積み上げていくことで、確実に自身の知識と経験が広がっていくことを実感しています。
とはいえ、私はオリックスのビジネスの一端を見ているに過ぎません。まだ触れていない不動産ビジネス、自動車ビジネス、海外ビジネスなどについても触れ、そこでさらにキャリアを拡げていきたい。そんなキャリアビジョンを描けるのも、オリックスならではだと思います。