オリックス入社時、個別の事業の数字の流れをつかめる経理業務へ従事したいと希望し、その希望がかなう形で事業経理部に配属され、まず始めに法人営業・メンテナンスリースセグメントの採算と子会社管理を担当することになりました。この業務ではオリックスの会計データがどのように集計・加工され、経営に報告されているのかを学ぶ傍ら、 “オリックス流プロフェッショナリズム”を目の当たりにし、大いに刺激を受けました。
オリックスの法人営業・メンテナンスリースセグメントは、オリックスグループが有するさまざまな商材を用いて多彩なソリューションを全国のお客さまへ提供しています。法人営業の最前線を担う各支店は、さまざまなお客さまの課題やニーズに対してありとあらゆる方法でソリューションを提供しようと日々奮闘努力しています。 法人営業・メンテナンスリースセグメントを担当してまず始めに驚かされたのは、各支店の営業担当者から私に舞い込んでくる質問や相談の熱量の高さです。例えばあるリース案件について、「これまでアプローチできていなかったお客さまに興味を持っていただけるよう、○○という新しい提案をしたい。しかし、その場合、会計処理的に難しい問題が生じる。それを避けるには、どのような商品設計をすればいいか」という相談がありました。
そこにあるのは、「前例がなく、その実現には困難が伴うことでも、お客さまに新たな価値を提供することにより、なんとしても支店としての成果を拡大していく」という営業担当の熱い思いであり、それこそが前職まででは感じることのなかったオリックス流プロフェッショナリズムなのだと思いました。会計処理とお客さまへの提案が密接に結びつき、うまくいけば新たなビジネスが成立する。そのような質問や相談に対して、私自身も真剣に、経理のプロフェッショナルとして“解”を示していくことに、面白さを感じていました。