Breakthrough 「0から1を生み出す力」

建築技術者として、
オリックスならではの
不動産開発を支える。

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PROFILE

篠原 祥子

SHOKO SHINOHARA

オリックス不動産 建築監理部(企画管理室兼務)
2018年入社
前職:建築設計事務所の意匠設計担当

大学・大学院で建築学を専攻し、建築設計事務所へ入社。意匠設計に専門的に携わる中で、1つの建物に関わる期間が短いと感じるようになり、多用途の不動産を開発から施工、運営まで一貫して行うオリックスであれば、何十年と利用される建物に長期で関わることができると感じ、転職した。

※掲載内容は取材当時のものです

オリックス流
「共創」 Co-Creation

お客さまの視点に立ち、
一気通貫で
不動産開発を推進。

オリックスに入社直後、オリックスが運営する旅館の社員寮の建築プロジェクトで実施設計から竣工までを担当し、不動産開発におけるオリックスの特長を実感しました。それは、お客さまのご満足だけでなく、従業員が気持ちよく働ける空間まで作り上げること。旅館業では、来館されるお客さまを第一に考えておもてなしの空間づくりに注力する一方で、そこで働く従業員の方々が気持ちよく働ける空間づくりは二の次になりがちです。しかし、オリックスがつくりあげた旅館の社員寮のコンセプトや仕様は、一見して、「従業員の方々に喜んでいただけそうな空間づくりだな」と感じられるものでした。その旅館は立地の面で従業員の確保がやや困難であり、そこで働きたいと思える快適な社員寮づくりが必須だったのです。このように、事業主の経営課題に向き合い、それを解決するための建物をつくっていくオリックスのものづくりの魅力を感じました。この時は実施設計段階からの参画だったので、次はぜひ建物のコンセプトづくりから関わり、長く利用し続けるお客さまの視点でものづくりを手がけてみたいと、心が昂ぶったことを覚えています。 その後、建物のコンセプトづくりとなる前段階の土地の仕入れに関する業務も経験しました。まさにゼロの更地の段階から、どのようなお客さまに向け、どのような建物を建てて、いかに収益を得るか、開発担当の営業部門の方々が決めた方向性に対して、建築技術者の観点から、建物のボリュームや計画などについてアドバイスできることに面白さを感じました。オリックスほどの規模の会社で、土地の仕入れから建物の竣工まで自社で行うというのはなかなかないことだと思います。そのすべてに建築技術者として関われるところにオリックスで働く醍醐味があります。

それぞれ立場が
異なるメンバーが
知恵を出し合った数が、
建物の良し悪しにつながる。

不動産開発は0から1を生み出すクリエーティブな仕事です。オリックスではさまざまな立場の方が一つのチームになって、知恵を出し合いながら建物づくりを推進していきます。現在手がけているホテルの建築プロジェクトでも、計画全体をリードする事業部のメンバー、ホテルの商品性を企画・管理する運営会社の皆さん、そして私たち技術的な立場から設計や施工を管理するメンバーの三者が連携してものづくりを進めています。異なるスキルを持つメンバーが集まって、それぞれの目線で意見を出し合い、時には議論が白熱することも。しかしそれはより良いものづくりのための重要なプロセスであり、そこからオリックスとしての一つの最適解が生み出されるのです。 また、建物や設備の仕様を決定していく際、「ここは使いづらかった」「ここは非常に良かった」など、既存のホテル・旅館ブランドの運営を担う運営会社の皆さんの声を聞くことができるという点も、オリックスの不動産開発の特長の一つです。例えば、設計者の立場からすると厨房の設計は難易度が高いのですが、現場で働く方が「こういう風に使いたい」と示してくれることで、より使いやすい設計を実現できます。また、客室の収納一つをとっても、「こういう物を収納するので、この大きさにしてほしい」など、具体的な運用を見据えた建物づくりができます。
知恵を出し合った数が、建物の良し悪しにつながっていく。それが、オリックスで不動産開発に携わってきて痛感していることです。それぞれ立場や役割は異なっていても目的は同じ。オリックスの不動産開発では、携わる社員全員が「その建物を利用する方にとって一番良いことは何か」を軸に考え、他者の意見を聞く柔軟性を持っていると感じます。これこそがオリックスの最大の強みなのだと思います。

「広がるキャリア」 Career

建築以外の知識も
幅広く求められる中、
飛躍的に視野が広がっていく。
そこに拓ける
キャリアの可能性。

オリックスに入社後にまず戸惑ったのは、設計と施主の立場の違いから生じる視点の違いでした。しかし、「良いものをつくる」という目標は、立場が違っても同じであることに思い至り、いろいろな立場の方々と議論することの重要性を実感すると同時に、施主の立場だからこそ気づく点を理解したことで、新たな視点を得ると同時に視野も各段に広がりました。 そうした中で建築以外の知識や情報も貪欲に吸収していかなければと思うようになりました。例えば、「旅館やホテル、賃貸住宅、物流施設など、各アセットのトレンドはどうなっているのか?」「ホテルはどのような考え方で運営していくのか?」「サービスはどう構築するのか?」「事業収支はどうなのか?」……など、学ぶべきことは山のようにあります。
直近では企画管理室と兼務になり、建築管理の業務とは別に、土地購入プロジェクトの企画段階から参画して計画案の精査やアドバイスを行う役割を担ったり、法人営業部門から不動産ファイナンス案件に関する相談を受けたりしています。そこで求められるのは不動産価値向上に資する視点であり、建築の観点よりも俯瞰(ふかん)した目線が必要です。そのため今まで触れてこなかった金融の勉強も少しずつ始め、新しいことに挑む楽しさを感じています。本当にここまで幅広い分野に挑める会社は私の知る限り、他にはないなとつくづく思います。 今後の目標は、オリックスの建物の品質にさらに磨きをかけていくこと。そのためには私たち建築技術者の力が必要ですし、必要とされなければならないと思っています。お客さまに、オリックスが建てたものだから利用してみたい、住んでみたいと思ってもらえるようになれば、最高にうれしいですね。