Breakthrough 「0から1を生み出す力」

新規事業の立ち上げで得た
知見を生かし、
環境エネルギー事業を
けん引していく。

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PROFILE

山下 英峰

HIDETAKA YAMASHITA

環境エネルギー本部 副本部長
2005年入社
前職:大手生命保険会社の財務部門・営業所長

前職の大手生命保険会社で、独立系発電事業者向けのプロジェクトファイナンスを担当した経験から、環境エネルギー事業の可能性や醍醐味を知る。そのような中、ファイナンスを軸としてエネルギー事業に進出し始めていたオリックスに出会い、社風にも好感を持ったことから入社を決めた。

※掲載内容は取材当時のものです

オリックス流
「完遂力」 Follow Out

オリックスには
目標達成の筋道を合理的に
考え抜き、
本気でやり抜く
メンバーがいる。

オリックスに入社後、希望通り環境エネルギー部門に配属された私が最初に任されたのは、ESCO事業(※)でした。オリックスの環境エネルギー部門は今でこそ総勢500名以上(2023年3月時点)の大きな組織になっていますが、当時は部門として立ち上げたばかりで、30〜40人ほどの組織でした。ESCO事業についてもスーパーマーケット向けにサービスを展開し始めた時期で、ごく少人数のメンバーで日本全国での営業活動に取り組みました。 その中で目を見張ったのは、目標に向けたメンバーの熱量の大きさです。前職では目標がやや形骸化していて、中には目標を達成できない“合理的な”理由を探すような人もいました。ところがオリックスの場合は、全員が本気で目標達成への執着心を持って営業に取り組みます。それも根性論ではなく、いかに合理的に達成するかを考え抜いて完遂するのが、オリックス流です。例えば、日本全国に張り巡らされた営業支店網をうまく活用すれば、最短でお客さまとのアポイントメントを獲得することができます。また、メンバーが知恵を出し合い、毎日のように、どのような提案書を作成すれば良いか、キーマンとどのようなリレーションを築くべきか、競合他社に勝つにはお客さまにどのような説明や提案をすれば良いか…など、全員で考え続けました。そこには新卒入社とキャリア入社の別や、年齢、性別、部門間の垣根などは全く関係なく、オリックスの風通しの良さを実感しました。全員で目標を達成すること以外の余計なことを考えずに業務に取り組むことができ、私としては非常に合理的でやりがいのある環境だなと思いましたし、加速度的に成長できたと感じています。 ※ESCO事業:お客さまの省エネルギー課題に対して包括的なサービスを提供し、実現した省エネルギー効果の一部を報酬として受け取る事業

事業の知見とノウハウを
確実に自分たちのものにする。
それが、事業成功への
最短ルート。

オリックスに入社以降、私はこれまで各プロジェクトの責任者という立場で、バイオマス発電事業、電力小売事業、マンション高圧一括受電事業*などの創設に関わりましたが、その中で特に驚いた経験があります。それは、本格的に電力小売事業に着手し始めた時のことです。最初は数人からのスタートだったのですが、事業が軌道に乗り始めると、上長から「スピードアップして事業を拡大せよ、人員が必要なら増やすから」と言われました。するとその後、あっという間にメンバーが20人に増えました。必要に応じて組織を大胆に変えていく、この機動力はすごいなと思ったものです。 私が関わった事業はどれもオリックスとして初めての事業ばかり。その事業の推進や運営、管理に必要な知見やノウハウがない状態からのスタートでした。自分たちに足りないものを補うには、自ら勉強するか、知見のある人員を新たに雇用するか、あるいは外部の会社に業務を委託するか…。さまざまな方法がありますが、どんなやり方をするにしても、最終的には知見やノウハウを自分たちのものにすることが大事だと考え、それぞれの事業を推進してきました。 自分たちに知見やノウハウがないままでは、例えば、業務を外部委託するにしても委託先のアウトプットの良し悪しを判断できないし、自分たちがやりたい方向に向けて適切な指示を出すこともできないからです。また、マンション高圧一括受電事業を例にとると、最初は、当社のサービスを導入していただいたマンションの工事現場に赴き、オリックスの工事部門が主体となって進める工事の内容を自ら理解した上で、外部に委託する業務範囲を決め、最適化を目指しました。また、お客さま(マンションの管理組合や個人)からのお問い合わせや相談にも自分で直接お伺いして対応することで、より良いサービスが提供できる体制を構築しました。 このように、まずは自分たちがやってみることを前提にして、業務効率や経済性も考えながら、自社でできない業務だけ外部に委託することにこだわっています。外部任せにするのではなく、ハンズオンで社内にしっかり事業ノウハウを蓄積する。そして人材も成長していく。オリックスの多角化が成功する要因の一つはここにあるのではないかなと思います。 *マンション高圧一括受電事業は2017年10月31日付で関西電力株式会社に事業譲渡済み

「広がるキャリア」 Career

電力事業から環境事業へ。
立場が変わっても
挑み続けることで
広がっていく自らのキャリア。

事業主体としてさまざまな電力事業に関わる中でつくづく思ったのは、前職での環境エネルギー事業との関わりは、事業運営全体のうちのほんの一部に過ぎなかったのだなということです。例えば、電力小売事業の推進局面において、サービスエリアを一気に拡大することもできましたが、業務体制やシステムなどの構築が追いつかずに事業がパンクすると本末転倒なので、営業活動の統制も意識的に行いました。事業を外から見ている限り、このような経験をすることもなかったのではないかと思います。自分たちで事業を運営するとなると、さまざまなリスクを引き受ける責任があり、また、人事から総務、財務、会計、法務、IT、営業、カスタマーセンターまで、すべての機能を直接的に担わなければなりません。オリックスに入社して、事業開発や事業運営の神髄を学ぶことができました。 現在、私は環境エネルギー本部のもう一つの柱である環境事業を統括しています。中でも注力しているのは、これから本格化するサーキュラーエコノミー社会での廃棄物処理事業です。当社の強みは、自社施設に加えて日本全国、約1,000社(2022年12月時点)の廃棄物処理やリサイクルのネットワークを有していること。このネットワークを活用した新たなビジネスの展開に向けて動き始めています。その一つは、廃棄物から有用な物質を取り出してメーカーに戻すマテリアルリサイクルなどの新たなリサイクル・リユースの仕組みづくり。もう一つは、廃棄物処理業者とメーカーを仲介する既存のビジネスをデジタル化して先進的なデジタルプラットフォームを構築しようというものです。 いずれもオリックスとしてこれから新しく始める事業となります。電力事業の黎明(れいめい)期と同様、これからメンバーを増やして、チームアップしていこうと考えています。そこでも大事にしたいのは、自分でやってみること。統括する立場になっても、現場感覚は忘れたくないと思っています。自分で仕組みもつくるし、営業もするし、システムにも触る。そしてこの私の経験を惜しみなくメンバーへ還元していく。それができるフィールドがオリックスにあるからこそ、これまで私自身も皆とともに成長することができたし、その成長を糧に、今も新たな領域へキャリアを広げていくことができているのだと思います。