人材の育成

人材の育成

オリックスでは、チャレンジする社員にはチャンスを与え、グローバルに活躍できる人材の育成を強化しています。社員が能力と専門性を伸ばして活躍できる働きがいのある職場づくりを進めています。

社員が中長期的なキャリアを描くための実践的な情報提供や、新しい分野におけるスキル習得機会の提供など、自らの意思でキャリアを選択できる機会や環境を整備しています。また「社内インターン制度」(一定期間、希望する部署で違う業務に従事できる制度)や「キャリアチャレンジ制度」(社員が異動を希望する部門へ直接アピールできる制度)といった、社内にいながらさまざまな職場・仕事に出会える制度を設け、社員の積極的なチャレンジを支援しています。
社員が自発的に自己のキャリアを考えるだけではなく、会社がその育成に責任を持つこと、そして自己啓発を支援する制度を整備することも重要と考えています。

人材育成体系

大きく変化する事業環境の中で、オリックスの社員一人一人が個々の能力を最大限に発揮できるよう、さまざまな研修制度を設けています。

オリックス株式会社では、年間総時間86,429時間の研修を実施しています。

  • 人事部主催の開発研修(2023年3月期)

研修体系(オリックス株式会社、2023年3月末時点)

経営力・人材強化

●人材マネジメント・組織開発系研修
若手の育成として、新入社員研修に始まり、新入社員フォローアップ研修、3年次研修、新任主任研修などの階層別研修を行っています。それぞれの時点での経験を振り返るとともに、今後のビジョンを描いてもらうことを目的としています。また、マネジメント層の役職別に、「人材マネジメント」や「組織開発」を目的とした研修を実施しています。

若手~中堅向け

新入社員研修 若手フォローアップ研修
オリックスで働く上で必要な基礎知識を身につけます。入社前には資格取得や会社理解を深める講義を実施し、入社後の新人研修ではビジネスマナーや金融知識、思考スキル、コミュニケーション等の研修を通じ、社会人としての基礎作りを行います。 金融知識等の業務に関する知識研修や自身の業務の振り返り、キャリアを考えるプログラムを実施します。基礎知識の習得や、同世代の社員とのコミュニケーションを通じたモチベーション向上を目的としています。
階層別研修
入社後も3年次研修や主任研修等の階層別研修を実施しています。それまでのキャリアを振り返るとともに、今後のビジョンを描いてもらうことを目的としています。

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管理者向け

新任評価者研修 マネジメント力強化研修
新任の職責者には評価者研修を行い、組織牽引力や労務管理・報酬制度等、職責者として必要な基礎知識を学びます。 人・組織を作り、育てるためのマネジメントの原理原則や責務について研修を行います。自己が認識するマネジメントスタイルを、目指すべき姿に近づけるプロセスや、リーダーシップと強い組織の作り方などについて学びます。

キャリア入社者向け

入社時研修 フォローアップ研修
経営理念や価値観、組織体系の理解を深め、早期に自身が持つ能力を最大限発揮していただけるよう、入社時研修をおこなっています。 金融に関わる基礎知識や商品知識の習得、社員同士の人脈形成につながるプログラムを実施します。異業種からのキャリア入社の人にも活躍していただくための基礎構築をサポートします。

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●グローバル研修・次世代研修
2012年3月期より、グローバルに活躍できる人材を戦略的に育成することを目的に、グローバル人材育成体系を構築しました。若手から中堅社員を対象に、海外現地法人への派遣、グローバルコミュニケーションスキル取得を目的とした育成プログラムなどを実施しています。

若手~中堅向け

グローバル人材育成プログラム 海外トレーニー制度
英語の語学力のみならず、ネゴシエーションやプレゼンテーション等のグローバルコミュニケーションスキル、グローバルビジネスマインド等を習得し、グローバルで活躍できる人材の素地を身につけることを目的としたプログラムです。 グローバル展開するビジネスに対応できる人材の育成を目的に、海外駐在・海外関連部門を希望する社員を公募して米国・中国・韓国に派遣します。海外の大学やビジネススクールプログラムと現地法人でのOJTを組み合わせた研修プログラムです。

キャリア形成支援

社会情勢の変化やライフイベントによって、個人がキャリアに関わる選択を求められることが増える中、制度面の充実とともに、一人一人が自立的に考え、行動できるようサポートを行っています。

●自己のキャリア開発に活用できる制度

社内インターン制度 自己申告制度
入社2年目以上の課長層を含む総合職および一般職の社員を対象とした、原則5営業日の間、希望する部署において業務に従事することのできる制度です。他部署の業務に興味・関心のある社員が、より詳細な業務内容などについて理解を深め今後のキャリア形成に役立てることを目的としています。 本人が望む異動先を直接人事に申告する制度です。年に一度、全社員に申告する機会があり、自身のキャリアを考えるきっかけとして活用されています。

●自律的なキャリア形成に活用できる制度

キャリアチャレンジ制度 社内公募制度
自己のキャリアにチャレンジすることを目的に、社員が異動を希望する部門と直接接点を持ち、部門へ直接アピールできる制度です。双方で合意が成立した場合は異動が実現し、自己のキャリア形成につなげることができます。 新規事業や事業拡大に伴い、その部門が社員を募る制度です。社員は自らの意志を伝え、合格すれば異動が実現し、新しい業務にチャレンジすることができます。
職種転換制度
自律的なキャリアの実現を目的とし、意欲ある社員がさらに能力を発揮し活躍できるよう、一般職から総合職への転換、あるいは各職種の地域限定型から全国型への転換が可能となる制度です。

●シニア社員が活躍できる機会を提供するための制度

キャリアチャレンジ制度(45歳以上向け) シニア社員向け社内公募制度
ミドルシニア層が今まで培った経験、知識、自らの強みを生かし、新たな分野での活躍を実現する機会として、希望する部門に応募し直接アピールする機会を設け、双方が合意した異動を実現します。また、通常のキャリアチャレンジ制度の枠組みを拡充し、過去の経験した業務や部署への応募も可能としており、キャリアの深化による会社への貢献も期待して実施しています。 シニア社員が自らの強み、経験、知識などを生かして、60歳以降も継続的に活躍できる機会を提供するため、オリックスグループ内の多様なポジションを対象に公募を実施しています。

●両立支援(出産・育児・介護)セミナー
制度面での支援に加え、育児や介護での離職を防ぎ、働き続けるために必要な知識や、先輩社員のノウハウ、心構えなどを習得することを目的に、両立にむけたキャリア形成支援セミナーを実施しています。

産休・育休中社員向けセミナー 復職前研修
産休・育休取得中の両立者同士の交流を図り、復職を支援するセミナーを2005年より開催しています。両立者を取り巻く環境を理解し、中長期のキャリアを見据えて復職時期を検討したり、両立の準備をするためのポイントを学びます。 来期春に復職が決定した育休者が参加し、両立者として働く上で気を付けることや周囲とのコミュニケーションの重要性を学び、両立体制を整える研修です。
復職後研修“Career Workshop” 夫婦参加型両立セミナー
復職した社員が集まり、復職者同士交流しながら、今後の中長期的なキャリアを考えるCareer Workshopです。少し先のありたい姿に目を向け、今からできることはなにかを考えていきます。所属長も一緒に研修に参加する時間を設け、両立者への理解とともに、中長期のキャリアサポートにつなげる機会としています。 子供を持つ女性だけではなく、そのパートナーである男性にも働きかけ、夫婦で仕事(キャリア)と家庭の両立について考える機会の提供を目的に、2016年より夫婦参加型セミナーを実施しています。社員の長期的な活躍に繋がる働き方を見直すきっかけ作りや、両立者同士のネットワーク作りにも貢献しています。
介護セミナー
家族の介護問題に直面している社員は増加しており、また将来の介護の発生について不安を感じている社員も多くいることから、仕事と介護の両立は重要な課題となってきました。年齢、性別を問わず、介護に関心がある社員を対象に、介護の事前準備と心構えについてのセミナーを2016年度から実施しています。

●ダイバーシティ推進/女性社員向け研修
女性が個々の力を存分に発揮できるよう、自らが主体的にキャリアを築くことを支援する研修を用意し、さらなる活躍を推進しています。

若手~中堅向け

若手社員向け女性フォーラム
若手女性を対象に、自らが主体的にキャリアを築くことを目的に、トップマネジメントや外部講師を招いた講話や、先輩社員との交流を図る場を設けています。

管理職向け

女性マネージャー異業種勉強会 メンタリングプログラム
女性活躍推進に積極的な企業で次世代を支える女性幹部候補育成、社外のネットワーク作りを目的に実施しています。各社の女性役員を招いての懇話会や外部の講師を招いてのキャリアセミナーなど様々な取組みを、社外の人と共に考え、実践しています。 経験豊かな役員や部長をメンターとして、仕事やキャリアについて定期的に相談することで、さらに一段高い視野をもち、キャリアパスを考える機会を作っています。メンティー自身がメンターを選び、各自でテーマ設定できる点が特徴です。

その他、仕事と家庭の両立支援に関する制度はこちらをご覧ください。

●ダイバーシティ推進/シニア社員向け研修
年齢に関係なく、多くの経験や専門性を持つシニア社員の活躍が企業の組織力・活力を高めることに繋がると考え、オリックスでは50歳の社員とキャリア面談を実施し、シニア社員の活躍推進も積極的に行っています。

キャリア面談 主幹前研修
50歳という節目を機会に、今後の継続的な活躍を目的として、自らの強み、経験、価値観を再認識しさらに一歩進めた働き方や役割を、人事のキャリア担当との面談を通して、自らが考えていきます。 65歳定年延長の実施に伴い、会社の制度説明とともに60歳以降の役割や働き方を考えていきます。また健康維持や今後のマネープランについての理解も深めていきます。

自己研鑽支援

社員一人一人のスキルアップを支援するため、幅広い分野のプログラムを用意しています。

選択型研修プログラム 自己研鑽支援プログラム
加速するビジネス環境の変化に適応し、一人一人が自律的にキャリアを切り開くことを支援するため、社員自らが受講講座を選択し、スキルアップができる選択型研修を実施しています。 自分自身の業務に必要なスキル、知識を習得するために主体的に努力する社員を支援しています。大学院への通学費の補助や会社が認めた資格を取得した場合には一時金を支給します。
自分磨き制度 オンライン学習プラットフォーム
社員に対して年間一定金額利用できるポイントが付与され、資格取得や語学学習などの自己研鑽、スポーツジム利用などの健康増進、育児・介護関連サービスの利用による家庭と仕事の両立支援などを一人一人が自由に選ぶことができます。 社員のさらなる活躍や自ら望むキャリア実現をサポートするために、時間や場所・言語にとらわれずに公平に学べる学習プラットフォームを導入しています。

グループ各社の取り組み

オリックス自動車

オリックスグループ社員を対象とした研修に加え、オリックス自動車単体でも階層別研修及び公募型・選抜型研修を設けています。階層別研修で各グレードに求められる基礎的な素養を学ぶとともに、公募型研修では時代のニーズに応じた内容のプログラムを取り入れています。選抜型研修では、次世代のリーダー(経営層)候補育成を目的とした「OAC Leaders Program」を実施するなど、積極的に人財育成の機会を設けています。
またレンタカーについては、直営、フランチャイズ共通で、レンタカー店舗業務のプロを育成する教育プログラムを実施しています。スキルアップと、常に均一で優れたサービスを提供できる人財の育成や、モチベーション向上を目的としたオリックスレンタカー資格認定制度を導入し、基礎知識や接客マナー向上等目的別研修も実施しています。目的別研修は、2022年3月期からはオンラインで実施しています。

オリックス・レンテック

測定器の検査・校正に関わるエンジニアの技能レベルを、オリックス・レンテックが独自に開発した「CALNETシステム」にて一元管理しています。検査・校正の対象となる測定器に対し、必要な資格を保有していることはもちろん、適正レベルに達していなければ検査・校正ができない仕組みを構築しています。
本システムでは、数万機種の測定器を約200分野に分類し、経験実績に応じて技能レベルが設定されています。そして、上位の技能レベルへと昇級するためには試験を受ける必要があり、エンジニアは本システムを活用して毎年どの分野でどのレベルを取得するか目標を設定します。技能レベルを“見える化”することで、品質の維持向上に努めるとともに、より一層のスキルアップと上位の技能レベルを目指すモチベーション向上にもつながっています。

オリックス・ホテルマネジメント(宿泊施設)

オリックス・マネジメントが運営するすべての宿泊施設にAED(自動体外式除細動器)を導入し、社員に救命講習を実施しています。
また、2018年から各施設の担当者による合同災害対応訓練に取り組んでおり、2019年は、初の試みとしてすべての施設で従業員を対象とした災害対応訓練を実施しました。2020年には、「箱根・強羅 佳ら久」の開業前にも従業員を対象とした災害対応訓練を実施しました。
2021年は、夜勤時の対応を想定した訓練や、経験が浅いスタッフ向けの訓練などを施設ごとに実施しました。

すみだ水族館・京都水族館

すみだ水族館、京都水族館では、月に数回、全飼育スタッフ向けに舞台演出家などの講師による体験型講習を実施しています。両水族館は、水族館のいきものとの出会いがその個性や自然環境への関心へとつながり、人といきものや自然とのつながりを感じていただくことを目指しています。展示して「見せる」だけではなく、お客さまとのコミュニケーションを通じていきものを「伝える」ことが大切だと考えています。そのため、飼育スタッフがお客さまと接する際の受け答えや動作などに対し、指導を受けています。

評価報酬制度

評価報酬制度は、人材育成、組織目標の達成、処遇への反映の3つの目的があります。評価報酬制度では、上司と部下の定期的な面談・対話を重視しています。上司は、部下に求める役割や期待する水準を業務に即して提示し、評価結果についてフィードバックを行います。また、部下の中長期的なキャリア志向を理解し、その実現を支援します。制度が公平・公正に機能するように、上司に対しては評価者としての研修の受講を義務付け、また部下から見た上司の行動調査も行い上司の実態を人事部門が把握しています。

評価報酬制度図

評価報酬制度図

評価報酬・キャリア支援制度サイクル

評価報酬・キャリア支援制度サイクル

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