
Interviews 02
大きな不動産ビジネスを
一手に担う経験とやりがい。
-
稲垣 明日賀
Asuka Inagakiオリックス・ホテルマネジメント(株)
事業推進部
Profile

入社:2020年
専攻:経済学部公共政策学科
研究内容:企業や財務諸表等の分析
オリックス不動産(株)開発事業部にて「熱海・伊豆山 佳ら久」の開業を担当したのち、現在はオリックス・ホテルマネジメント(株)にてORIX HOTELS & RESORTSの新規出店・バリューアップに努めている。

自分の可能性を広げる
幅広いフィールドに惹かれて。
大学のゼミでの経験からリースに関心を抱いたそうですね。
ゼミでは会計学や企業分析を扱っていて、会計や財務といった観点でリースビジネスとの共通点も多かったんですよね。オリックスはリース業界で最大手だったので興味を持ちはじめ、金融を軸に多角的な事業を展開しているところが魅力的で、ここであれば自分の可能性を広げられるのではないかと感じました。また、早くから女性活躍に力を入れており、役員や管理職のなかにも女性が多い点は好印象でした。
入社後は、オリックス不動産にて「熱海・伊豆山 佳ら久」の開発を担当されたそうですね。
新人として配属された開発事業部が旅館の新規開発を行う部署で、ちょうど「箱根・強羅 佳ら久」につづく2号店として「熱海・伊豆山 佳ら久」が事業化されたタイミングでした。関係各社と設計や施工の打ち合わせを行いながら、プロジェクトの予算及びスケジュールの管理や内外装のデザインに関する調整など、プロジェクトマネジメントを行っておりました。
箱根・強羅 佳ら久熱海・伊豆山 佳ら久


大きな事業を
一気通貫で担うやりがい。
かなり幅広い領域を担当されていましたが、
やりがいはいかがでしたか?
会社や部署によっては、用地取得・開発・管理とフェーズごとにプロジェクトを担当するケースがありますが、土地の仕入れから開業までを一貫して担当できる点はおもしろいと思います。数年かかる大規模なプロジェクトになるので、社内のメンバーはもちろん、ゼネコンをはじめとする関係者の方々と月日が経つにつれて関係性が深まっていきますし、目標を共有する「仲間」のような感覚でともに仕事を進めていくので、その点もやりがいにつながっていました。また、不動産事業の特徴だと思いますが、やはり目に見えて成果物ができていくのは分かりやすい自分の成功体験として、自信・やりがいにつながっています。
とはいえ、施設の開業にまつわる大きな仕事になるので
苦労もあったのではないですか?
そうですね、もちろん最初は何もかも初めての経験だったので苦労もありました。知識・経験が乏しい点はもちろんですが、長期にわたるプロジェクトでなかなか先の見通しが想像できないなか進めていくのは不安も多かったですね。1~2年目はサブ担当として携わっていましたが、3年目で主担当になった時は、正直「若手でこんなに任せてもらえるのか!」と驚きました(笑)。関係者が多く、かつ私より経験豊富な方ばかりだったので、社内外の意見をまとめたり、スケジュールやコストの交渉を外部関係者と行ったりするのは本当に大変でした。そこは上司や先輩に相談しながら、はたまた外部関係者の方々にも支えられながらなんとかやってこられたと思います。上司や先輩の皆さんは建築に関する知見が深く、実地調査ではメジャーを持ちながらいろんなところを見ているんですよね。「ここまでやらなければいけないのか」と気づきを得ましたし、そこから私自身のマインドセットも変わっていきました。使う側の目線だけではなく、つくる側の目線を養おうと高級旅館を視察し、部材や見せ方についても積極的に学びました。今では見るポイントがだんだんマニアックになってきたりして(笑)。そういった意味では着実に知識を身につけられているんだと思います。
大きな裁量と主体性により学びを得て、次のキャリアをつくっていく。
その後、現在のオリックス・ホテルマネジメント(株)に異動されたんですね。
はい、2023年12月に「熱海・伊豆山 佳ら久」が無事オープンを迎えたと同時に、現在のオリックス・ホテルマネジメントへ異動しました。オリックス不動産は不動産デベロッパーとして不動産開発を行いますが、オリックス・ホテルマネジメントはホテルや旅館などの運営事業を行っています。私の現在の部署ではORIX HOTELS & RESORTSのブランドを使用した直営ブランドのホテル・旅館を全国に広げていくことがミッションになっています。現在約6,000室(2025年3月末時点)の運営を行っているのですが、他社のブランドに比べてまだまだ認知度が高くないのが目下の課題です。そのため、自社(オリックス不動産)だけでなく、外部のオーナーさまに向けて、ホテルや旅館の運営に関する提案を行い、案件を創出するほか、自ら用地情報を仕入れて不動産会社に開発を持ちかけるなど新規出店の拡大を目指しています。当社は、ホテルだけでなく旅館の運営においても高い実績があるほか、資産管理や経営管理、バリューアップ投資に関しても多くのノウハウを保有しているため、そういった強みをアピールしながら日々営業活動に取り組んでいます。認知度が高くないということは、まだまだ成長できる余地があるということ。ブランドの成長に一番大事な新規出店の拡大に直接携われていることが、私の今の一番大きなやりがいです。
仕事をする上で普段意識していることはありますか?
やはり主体性ですね。現在の部署に異動してからは、任せてもらえることがより増えました。ホテルや旅館の運営を行うにあたって、それぞれのブランドに定められた基準や仕様を考慮しながら、使い勝手や内装デザインをはじめ、椅子などの家具や備え付けの備品など細部にいたるまでを関係各社と協議・調整し、事業を推進していきます。ほかにも施設内に誘致するテナントとの交渉や契約なども行うので、業務はかなり幅広いです。忙しい毎日ですが、指示待ちではなく自ら考えて業務にあたることを意識しています。事業推進部という名前の通り、事業を前に進めていくことが求められていますので、どんなチャンスも見逃さないように常にアンテナを張りながら前向きに取り組むようにしています。
では最後に、今後の目標を教えてください。
まずは、今取り組んでいる新規出店の拡大に貢献していくことが目下の目標になりますが、ゆくゆくはまたデベロッパーとして開発の仕事に携わりたいと思っています。当時は、現場のオペレーションについても全然知見がないなかで開発に携わりましたが、今の仕事を通じて、より深い現場の目線や収支・運営のノウハウを学ぶことができています。まだまだ学ばなければならないことはたくさんありますが、できるだけ多くのノウハウを習得し、次のキャリアでは施設運営の目線も取り入れた、私だからこそできる大きな開発の仕事にもう一度チャレンジしたいと思っています。

1日のスケジュール
-
8:45
出社。業務準備
-
9:00
メールチェック・新規出店に関する資料作成
-
11:00
外部オーナーとの商談
-
12:00
昼食
-
13:00
引合情報に関するマーケット調査や事業収支の検討
-
14:00
プロジェクト定例会議
-
17:00
チームミーティングにて直近の進捗共有
-
18:00
契約書類などの作成、事務作業
-
19:00
退社
Message

私自身、当初はリースに興味があって当社に入社しましたが、現在は不動産ビジネスの虜になり、やりがいを持って働いています。よくよく振り返ってみると「自分のやりたいこと」が正直わかってなかったんだなと思いますし、就活中の皆さんのなかにもそういった方は少なくないのではないかと思います。そういった意味では、入社してからもたくさんの選択肢が与えられている環境は非常に魅力的だと思いますし、自分自身の可能性を広げるチャンスがたくさんありますので、まだ将来のキャリアに迷いや不安がある方は、ぜひ当社にチャレンジしてみてください。やりたいことを一緒に叶えていきましょう。
※所属部署は取材当時のものになります。