リスクマネジメントの考え方とリスク管理体制

リスクマネジメントの考え方

オリックスでは、経営戦略に基づいた全社的なリスクの選好および各事業部門の事業戦略を勘案して、経営資源を配賦しています。そして、成長性のある事業部門により多くの経営資源を配賦するとともに、バランスシートのコントロールも行っています。リスクに見合った最適な経営資源の配賦を実現するために、事業活動に関するさまざまなリスクの特性をグローバルレベルで的確に把握し、リスクの種類や経営への影響度に応じた適切な管理を行うこととしています。

リスク管理体制

リスク管理体制は、内部統制システムの一部として取締役会で決議されています。さまざまなリスクに対処するため、執行機関や責任部署を設置するとともに、各種管理規則、投資基準、リスク限度額・取引限度額の設定や、報告・監視体制の整備など、必要なリスク管理体制および管理手法を整備し、リスクを総括的かつ個別的に管理しています。リスク管理体制を含む内部統制システムの運用状況は、毎年取締役会に報告しています。

全社的リスク管理体制図(2023年6月30日現在)

全社的リスク管理体制図

取締役会の監督のもとに、リスク管理の執行機関を設置しています。執行機関とその役割は以下のとおりです。

執行機関 役割
①エグゼクティブ・コミッティ 資本政策、資産・負債管理、会計・税務、コンプライアンス、人事、その他経営上重要な事項を審議する(必要に応じて取締役会にも報告)
②サステナビリティ委員会 サステナビリティ推進に関する重要な事項を審議する(必要に応じて取締役会にも報告)
③投・融資委員会 個別の投資、融資に関する案件を審議する(必要に応じてエグゼクティブ・コミッティで審議し、取締役会にも報告)
④経営情報化委員会 情報化の基本方針・戦略や情報システム導入および維持に関する重要事項を審議する
⑤ディスクロージャー・コミッティ 重要情報を収集し、その適時開示の要否や開示方法を検討し、開示に対応する
⑥グループ執行役員会 グループ全体の業務執行に関わる重要な情報をすべての執行役が共有する
⑦部門戦略会議 各部門責任者が戦略や事業環境の変化をトップマネジメントと議論する

内部統制関連部門(グループ管理部門)は、それぞれが統括するリスクをグループ横断的に把握し、分析と管理を行います。また、事業部門によるリスク管理を支援します。
事業部門は、事業戦略、事業計画に合わせて、自律的にリスク管理を実行します。案件の進捗や外部環境の変化に応じ、定期的にリスクとリターンの検証を行っています。

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