ニュースリリース
米国の不動産ローン組成・サービシング会社
「Hunt Real Estate Capital」を買収
2019年11月05日
オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたび、米国現地法人ORIX Corporation USA(以下「OCU」)を通じて、米国の商業用不動産ローン組成・サービシング会社Hunt Real Estate Capital(本社:米国ニューヨーク州ニューヨーク、以下「HREC」)の発行済み株式の全てを取得することについて合意しましたので、お知らせします。今後、所定の手続きおよび規制当局の承認を経て、株式取得手続きを完了する予定です。
HRECは1972年に設立され、政府支援機関(GSE)である連邦住宅抵当貸付公社(Freddie Mac)や連邦住宅抵当金庫(Fannie Mae)、政府機関の米連邦住宅局(FHA)の指定金融機関となっています。主にマルチファミリー(集合住宅)を対象とした開発事業者向けにローンを提供し、当該ローン債権を上記の政府系住宅関連機関に譲渡のうえ、組成された不動産ローン担保証券の管理回収(サービシング)事業などを行っています。
オリックスは、これまで、上記の政府系住宅関連機関の指定金融機関であるRED Capital Group*1とLancaster Pollard*2を買収し、事業を拡大してきました。今回、HRECの買収により、ローン組成額で業界第9位の規模となり、新たにFreddie Macの指定金融機関ライセンスを取り込むことで、シナジー効果を発揮した収益性の向上とさらなる事業拡大を目指します。
米国では2008年の金融危機以降、持ち家比率が60%台前半に低下*3しており、人口増加や低金利政策による不動産価格の高騰などを背景に、マルチファミリー賃貸住宅のニーズが高まっています。マルチファミリーへのローン実行高は過去10年間で525億米ドルから3,390億米ドルまで拡大*4し、今後も継続した成長が見込めます。
オリックスは、OCUをオリックスグループの米州における戦略的事業拠点として、有価証券投資、不動産・インフラ向けファイナンス、プライベート・エクイティ投資、アセットマネジメント(資産運用・管理)事業などを展開しています。商業用不動産ローン事業では、RED Capital GroupとLancaster Pollardを2019年にORIX Real Estate Capital Holdings, LLC(以下、「OREC」)へ統合し、現状では1,000億米ドルのローン残高を有するほか、250億米ドルのサービシング資産を有しています。また、2016年には低所得者向け賃貸住宅供給開発業者に与えられる税額控除制度を利用したファンド組成を行うBoston Financial Investment Management L.P*5を買収し、米国の商業用不動産へのファイナンス、アセットマネジメント、債権投資と幅広いビジネスを展開しています。
オリックスは、今後も米国において、多角的な金融ビジネスを推し進め、継続的な事業成長を目指してまいります。
*1 2010年5月10日付:米国の有力ローン・サービシング会社を買収 [35KB]
*2 2017年9月14日付:米国でローン組成・サービシング会社を追加買収
*3 出典:United States Census Bureau
*4 出典:The Mortgage Bankers Association
*5 2016年7月11日付:米国最大手LIHTCシンジケーターを買収
会社名 | Hunt Real Estate Capital |
---|---|
本社所在地 | 米国ニューヨーク州ニューヨーク |
設立 | 1972年 |
代表者 | James P. Flynn(President) |
事業内容 | 商業用不動産ローン組成・サービシング |
拠点数 | 25 |
展開エリア | ニューヨーク州、カリフォルニア州、ジョージア州、アラバマ州、フロリダ州、サウスカロライナ州、イリノイ州、オハイオ州、テキサス州、コロラド州、テネシー州、ペンシルベニア州、アリゾナ州、ワシントン州、ミシガン州、ワシントンD.C. |
お問い合わせ先
グループ広報部 金岡・角谷・小田 TEL:03-3435-3167
- このリリースのPDF版を見る
- PDF版[143KB]