オリックス・システムでは数年前よりシステムの部分的内製化を推進しています。社員自らが直接システムに触れ、プログラミングを担当する意図やメリットはどこにあるのでしょうか? 実際にシステム開発を担当している若手社員へのインタビューを通して内製化の真の狙いに迫ります。

Profile

アプリケーション開発・保守部
フロントエンド第1チーム

T.M

2021年に新卒でオリックス・システムに入社。新人研修後、現在のサービス基盤運用 プラットフォームチームの配属となり、DX推進支援クラウドプラットフォームに関連する開発・保守を半年間担当。2021年12月より開発・保守統括部 フロントエンドチームの配属(現・アプリケーション開発・保守部 フロントエンド第1チーム)となり、オリックスグループの基幹システムに関連する各種システムの設計・開発・保守を担当する。

Story 01

想像していた仕事と実際の業務内容の違いにギャップを感じた

新卒でオリックス・システムに入社した理由を教えてください。

大学では情報理工学を専攻し、C言語やJava、セキュリティ、ネットワーク、機械学習などの基礎知識を幅広く学んでいました。就職に関しても大学で学んだIT知識をダイレクトに活かせる環境で活躍したいと考えていたので、ユーザー系や独立系のSIerを中心に複数の会社を検討しました。

最終的にオリックス・システムを選んだ理由は、幅広い事業を展開するオリックスグループの多種多様なシステム開発にチャレンジできる環境が整っていたことに加え、グループ会社のシステム開発に特化しているため、独立系と比較してユーザーに近い立ち位置で仕事ができることにも魅力を感じました。また、グループとしての経営基盤の安定性や充実した福利厚生、待遇面の良さも決め手の一つになりました。

また、大学時代にプログラミングを学んではいたものの、現場レベルで活かせるほどの自信やスキルはなかったので、「要件定義などの上流工程を中心に担当することが多い」と聞いていたユーザー系SIerであれば「プログラミングに関わらなくてもいいだろう」と考えていたことも事実です。しかし、オリックス・システムでは、私が入社したタイミングで若手のうちに開発経験を積むという育成方針に切り替わったので、入社前に想像していた仕事のイメージと実際の業務内容の違いにギャップを感じたこともありました。

Story 02

インボイス対応プロジェクトに参画し、設計・開発・テストを担当

印象に残っているプロジェクトについて教えてください。

現在所属しているチームでは、グループ各社が使用する基幹システム周りの開発・保守・運用を担当しています。直近では私を含む若手メンバー数名がインボイス制度の施行を見据えた「インボイス対応プロジェクト」に参画し、協力ベンダーの皆さんと共に設計から開発、テストまでの一連の業務を担当しました。

基幹システムの仕様理解と実装スキルの双方が求められる作業であったため、インプットしなければならない情報量も多く、プロジェクト開始当初は非常に苦労しました。そのような状況の中でも毎朝欠かさずにメンバーそれぞれの進捗(しんちょく)状況を共有し合う場を設け、協力ベンダーの皆さんとも密にコミュニケーションを取りながら作業を進めたことで、何とかリリースまでスケジュール通りに進めることができました。

私たちアプリケーション開発・保守部 フロントエンド第1チームは、チーム名称の通りアプリ側の設計・開発をミッションとしていますが、今回のプロジェクトではネットワークやサーバに関する知見がなければ対応が難しいと感じる作業も少なくありませんでした。今後は基幹システムへの理解をさらに深めるとともに、アプリだけでなくインフラ側の技術も学んでいく必要があると実感しました。

Story 03

自ら手を動かして開発することでシステムへの深い理解が得られる

社員自らがプログラミングや開発を担当する意義やメリットについて、どのように考えていますか?

入社当初はプログラミングや開発に対して苦手意識を持っていましたが、入社から2年半が経った今となっては「開発を経験できて本当に良かった」と考えています。

自ら手を動かして開発をしなければシステムを理解することはできませんし、システムを深く理解していなければ正しい要件定義を行うことなど不可能だと思います。開発を経験することなく上流工程のみを手掛け、協力ベンダーさんだけに頼り切ってプロジェクトを運営していたら苦手意識は克服できていなかったと思います。会社からも「精度の高い上流工程を手掛けるためには開発経験を積む必要がある」と説明を受け、本当にその通りだなと思いました。

もちろん私自身も将来的には上流工程を担当したいと考えていますが、今はそのための下地を作る期間であり、若手と呼ばれるうちは資格の取得やスキルアップに励むつもりです。また、アプリの開発だけでなくインフラ関連の業務やマネジメント業務にもチャレンジすることでエンジニアとしての知見を広げていき、精度の高い上流工程を手掛けられる人材に成長したいと考えています。

Schedule

ある1日のスケジュール

9:00
メールチェック・Teamsチェック・当日の作業内容を共有
10:00
チームでの朝会(オンラインor対面ミーティング)
10:30
問い合わせ対応・保守作業
12:00
昼休憩
13:00
開発・保守作業
16:30
当日の作業記録・勤怠入力
17:00
業務終了

先輩社員たちの声

マネージャ

日ごろからどんな業務に対しても意欲的に取り組む姿勢が見られ、大変頼もしいです。チームメンバーにもポジティブな影響を与えていると思うので、これからもその調子でお願いしますね。

先輩社員

担当している各案件に対して、自ら考えて取り組んでいます。実装などの作業で不明点があるときは、積極的に協力ベンダーを含め有識者とコミュニケーションを取り、知識・技術を着実に身に付けて成長できていると思います。