ニュースリリース

小型熱真空試験装置のレンタル開始
~宇宙環境を再現、加速する小型衛星開発を支援~

2022年12月23日

オリックス・レンテック株式会社

 オリックス・レンテック株式会社(本社:東京都品川区、社長:細川 展久)は、本日より、小型熱真空試験装置一式※1のレンタルサービスを開始しますのでお知らせします。

右:小型真空試験装置
左:高性能温度制御装置

 熱真空試験装置は、人工衛星など宇宙で使用する部品の耐久性や機能・性能を測定するため、真空状態をつくり、急激な温度差を生じさせることで、宇宙環境を再現する装置です。
 従来の装置では、液体窒素を用いて温度調節を行うため、窒素貯蔵タンクを設置するなど大規模な設備が必要でした。このたび、当社がレンタルする装置は、液体窒素の代わりに不凍液を使用することで小型化され、スムーズな移動が可能です。最短5日間からレンタルでご利用いただけるため、多額の初期費用を掛けることなく、小型の人工衛星用電子部品などの測定試験を行うことができます。

 人工衛星は、携帯電話のGPS機能やカーナビ、気象予報など、さまざまな場面で利用されています。民間企業の参入などに伴い、2021年に世界で打ち上げられた人工衛星の数は10年間で約14倍※2になるなど、宇宙産業は今後ますます拡大する傾向にあります。

 オリックス・レンテックは、JAXA筑波宇宙センターと連携して環境試験設備の運営や利用拡大を図るなど※3、宇宙分野における企業の研究開発を支援しています。今後も企業の製品開発などのサポートを通じて、日本の技術力、産業競争力の向上に貢献してまいります。

※1 真空状態をつくる小型真空試験装置、温度コントロールを行う高性能温度制御装置
※2 2022年7月22日宇宙開発を巡る産業の動向について(経済産業省)新しいウィンドウで開きます。
※3 2020年6月12日付けプレスリリース:「環境試験設備等の運営・利用拡大事業」の開始について

■小型熱真空試験装置一式について

小型真空試験装置内の空気をポンプで吸引して真空状態にし、高性能温度制御装置から不凍液を流すことで温度制御を行います。
内蔵のコントロールパネルを操作することで、真空制御から温度制御まで容易に行うことができます。

(1)小型真空試験装置
5日間レンタル料:840,000円(税抜)
メーカー バキュームプロダクツ株式会社
型番(型番CD) PA-007929-02(80206300)
外寸 W900×D1,270×H1,982mm
チャンバー内径 直径650㎜
恒温板サイズ 2段式 W450×H400mm(最大)
到達真空度 1.3×10-4Pa
フランジ孔 計4孔(片側2枚ずつ用意)
大きさφ200
シュラウド なし
電源(容量) 三相200V(30A程度)

※ フランジはレンタル装置に含まれておりません。

(2)高性能温度制御装置
5日間レンタル料:592,900円(税抜)
メーカー HUBER
型番(型番CD) UNISTAT905(80206200)
外寸 W540×D654×H1,735mm
温調範囲 -90℃~250℃
ヒーター容量 6kW
冷却能力 3.6kW@0℃
3.5kW@-20℃~-40℃
2.2kW@-60℃
流量 48L/min
電源(容量) 三相200V(38A程度)

お問い合わせ先

<サービスに関するお客さまからのお問い合わせ先>
オリックス・レンテック株式会社 受託事業部 石田
TEL:03-3473-8421

<報道関係者からのお問い合わせ先>
オリックス株式会社 グループ広報・渉外部 武鑓・長谷川
TEL:03-3435-3167

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