ニュースリリース

3Dプリンターによる造形・実機検証サービス拠点「Tokyo 3D Lab.」
ドイツ社製金属3Dプリンター「TruPrint 1000」を導入
~海外メーカー3機種による比較検証環境を実現~

2021年11月30日

オリックス・レンテック株式会社

 オリックス・レンテック株式会社(本社:東京都品川区、社長:細川 展久)は、このたび、当社の東京技術センター内「Tokyo 3D Lab.」に、ドイツTRUMPF(トルンプ)社製の金属3Dプリンター「TruPrint 1000」を導入しましたのでお知らせします。
 これにより「Tokyo 3D Lab.」では、ドイツEOS(イオス)社製「M290」、米国Markforged(マークフォージド)社製「Metal X」とともに特長が異なる3機種を直接比較検証いただくことが可能となります。

Tokyo 3D Lab.

 2015年に開設した「Tokyo 3D Lab.」では、実機の見学のほか、当社技術員のサポートを受けながら造形を体験いただける実機検証サービスをご提供しています。作業工数や安全性、操作に必要となる技術力などを把握したうえで、最適な3Dプリンターの導入に向けて検証いただける環境をご用意しています。導入にあたっては、実機の販売のほか、オペレーティングリースによる初期費用を抑えた導入のご提案も可能です。また、お客さまからお預かりしたデータを基に、試作品・治具などの複雑な金属造形品の造形受託サービスも行っており、お客さまの幅広いニーズにお応えする導入支援サービスをご提供しています。

 このたび新たにラインアップに加えた「TruPrint 1000」は、無理な体勢をとる必要がない人間工学に基づいたコンパクトな設計で、操作はタッチパネルにより簡単かつ直感的に行うことができます。マルエージング鋼をはじめ、ステンレス、ニッケル基合金、アルミニウム、チタンのほか、純銅を使用した高精度の造形が可能です※1。また、金属材料ごとに異なるパラメータ※2をユーザーが設定できるオープンパラメータ仕様になっており、多数の材料を取り扱えます。

 近年、金属3Dプリンターは、航空宇宙、自動車、電機業界をはじめ、さまざまな機械部品の開発・試作から大量生産まで用途は多岐に広がっており、脱炭素や資源循環に根ざした新しいものづくりの手法として期待が高まっています。

 オリックス・レンテックは、1976年に日本初の電子計測器レンタル会社として創業して以来、ハイテク機器のレンタルを軸に事業を展開しています。2015年より金属および樹脂3Dプリンターによる造形受託サービスをはじめとした3Dプリンター事業を開始しました。最新技術をもつグローバル企業と連携し、複数メーカーの主要機種を取り扱う当社の強みを生かすことで、お客さまの研究開発を支援し、社会や企業が抱える課題解決に貢献してまいります。

※1 Tokyo 3D Lab.に設置しているのはTruPrint 1000のため、純銅に対応しているTruPrint 1000 GreenEditionモデルでの実機検証サービスは対象外となります。なお、造形受託サービス、レンタルサービスはご提供可能です。
※2 プログラムを実行する際に設定する指示事項。

■ 製品概要
メーカー TRUMPF社(トルンプ社)
型式 TruPrint 1000(トルプリント 1000)
最大造形サイズ Φ100×H100(mm)
積層ピッチ 0.01~0.05(mm)
レーザ 200W (TRUMPF社製ファイバーレーザー)
ビーム径 0.055mm
造形材料(2021/11現在) マルエージング鋼、ステンレス、ニッケル基合金、アルミニウム、チタン、純銅
※純銅についてはTruPrint 1000 GreenEditionモデルでの造形対応となります。

TruPrint1000外観

■TRUMPF社概要
1923年にドイツで誕生した、「板金加工機」「レーザ技術」分野におけるグローバルリー ディングカンパニーです。世界で唯一、総合板金加工機メーカーでありながら、総合レーザ発振器メーカーでもある最大の強みを活かし、世界中のお客様のものづくりの現場を支えています。
ウェブサイト:https://www.trumpf.com/ja_JP/新しいウィンドウで開きます。

■Tokyo 3D Lab. 概要
オリックス・レンテックの3D造形サービスの拠点として、お客さまのさまざまなご依頼に対応しています。金属3Dプリンターや造形品サンプル、造形作業を実際にご覧いただくことが可能です。また金属3Dプリンターの導入をご検討中のお客さま向けの実機検証サービスも行っています。
https://www.orixrentec.jp/3dprinter/about/#tokyo_3d_lab新しいウィンドウで開きます。

Tokyo 3D Lab.設置の金属3Dプリンター比較表(2021年11月30日現在)
メーカー TRUMPF Markforged EOS
型式 TruPrint1000 Metal X M 290
写真 New!
造形方式 PBF(粉末床溶融結合) ADAM(原子拡散積層造形法) PBF(粉末床溶融結合)
積層厚(mm) 0.01~0.05 0.05~0.129 0.02~0.05
最大造形サイズ(mm) Φ100×100(H) 300(W)×220(D)×180(H) 250(W)×250(D)×290(H)
使用可能材料 マルエージング鋼
ステンレス
ニッケル基合金
アルミニウム
チタン
純銅
※純銅についてはTruPrint 1000 GreenEditionモデルでの造形対応となります。
ステンレス鋼
工具鋼H13
工具鋼A2
工具鋼D2
インコネル625
マルエージング鋼
ステンレス鋼
ニッケル基超合金
アルミニウム合金
特長 人間工学に基づいた設計による高い操作性と効率的で高精細な造形が可能。 低価格で材料種類が豊富。金属粉の飛散がなく安全に使用できる。 高精度、高スピード、高品質。試作品のみならず最終製品までカバー。
レンタル料金(税抜):36カ月 1,341,000円/月 662,900円/月 別途お問い合わせください
レンタル料金(税抜):60カ月 862,100円/月 481,600円/月
※オペレーティングリース(商品名:Lレンタル)契約です。初めてのお取引の場合は、審査をさせていただきます。審査の結果によってはご希望に添えない場合もあります。
※2021年11月時点での、本体・周辺機器などを含んだ概算料金となります。料金は予告なしに変更する可能性がございますので予めご了承ください。

お問い合わせ先

<本サービスに関するお問い合わせ先>
オリックス・レンテック株式会社 3Dプリンター事業推進チーム TEL:03-3473-6208

<報道関係者からのお問い合わせ先>
オリックス株式会社 グループ広報・渉外部 角谷・前川 TEL:03-3435-3167

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