ニュースリリース

大阪府で「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」を実施
~大阪市内中心部にて「空飛ぶクルマ」の離着陸場利活用に向けた可能性調査を実施~

2021年11月11日

ANAホールディングス株式会社
オリックス株式会社
学校法人 ヒラタ学園

 2021年 8月25日、「大阪市内中心部における空飛ぶクルマの離着陸場利活用に向けた可能性調査」事業が、大阪府「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」に採択されました。
 この採択に基づき、2021年11月に、空飛ぶクルマの離着陸場の利活用に向け、大阪市内中心部のビル屋上ヘリポートにヘリコプターを運航し、騒音測定を行う等の実証実験を実施いたします。※1

エアバス・ヘリコプターズ式 EC135型
大阪市街地 離着陸場ビル内から見た飛行ルート

 ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:片野坂 真哉、以下「ANAHD」)、オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮、以下「オリックス」)、学校法人ヒラタ学園 (学園本部:大阪府堺市、理事長:平田 勇、以下「ヒラタ学園」)は、大阪府の令和3年度新エネルギー産業(電池関連)創出事業補助金「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」の採択内容に基づき、ヘリコプターを用いて「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた離着陸場の利活用可能性の実証実験を行います。

 本実証実験においては、大阪・関西圏における「空飛ぶクルマ」の離着陸場の利活用に向けて、一般財団法人 空港振興・環境整備支援機構 航空環境研究センター(以下、「空港支援機構」)、関西電力株式会社(以下、「関西電力」)、株式会社SkyDrive(以下、「SkyDrive」)、岡山航空株式会社(以下、「岡山航空」、関西エアポート株式会社及び関西エアポート神戸株式会社(以下、「関西エアポートグループ」)の協力のもと、以下調査を実施します。大阪市内の利便性の高い場所を離着陸場と想定し、「都市型航空交通事業の実現」に向けて、取組みを進めてまいります。

◆実証実験の目的と内容
大阪市内中心部における空飛ぶクルマの離着陸場の利活用に向け、以下の内容を調査します。
・ 大阪市内のビル屋上ヘリポート※1にヘリコプターを離着陸させ、ビル屋上や当該ビル内部、地上、経路下等の周辺における騒音を測定。その後、空飛ぶクルマメーカー提供の音データと比較検証。
・ 空飛ぶクルマを想定したヘリコプターによる移動を含めた場合と地上交通機関のみを利用した場合とで、移動時間に関する比較検証。
・ 離着陸場に設置する充電設備の調査。
※1: なお、実証実験で活用するビル屋上のヘリポートは、大阪航空局による許可を、2021年9月28日付で取得しています。

◆実施期間
2021年11月10日・11日の2日間(各日各箇所1回の離着陸を実施)

◆計測地点
オリックス本町ビル(大阪市西区西本町一丁目4番1号)屋上ほか

◆離着陸地点
・オリックス本町ビル(大阪市西区西本町一丁目4番1号)屋上
・関西国際空港
・神戸空港

◆使用機材
エアバス・ヘリコプターズ式 EC135型

◆離着陸場の選定基準
市街地における騒音測定および空港から目的地(目的地から空港)までのトータルの移動時間の減少や利便性等を調査するため、空と陸のスムーズな乗換えが可能な交通拠点を選定

◆各社の主な役割(実証実験実施者)
代表事業者
 ・ANAHD: 本実証事業とりまとめ
共同実施者
 ・オリックス: 離着陸場の提供、地上移動支援
 ・ヒラタ学園: ヘリコプターの運航、一般場外離着陸場の申請
協力実施者
 ・空港支援機構:音測定、音データの解析およびレポート作成
 ・関西電力:離着陸場に設置する充電設備の調査
 ・SkyDrive:SkyDrive社機体の音データの提供
 ・岡山航空: Ehang社機体の音データの提供(一般財団法人MASC よりEhang機EH216の提供)
 ・関西エアポートグループ:関西国際空港、神戸空港における実証協力

◆各社紹介
ANAHDについて
ANAHDでは、空飛ぶクルマと呼ばれる電動垂直離着陸航空機を用いた、ゼロ・エミッションな都市型航空交通の実現を目指し、その第一歩として2025 年大阪・関西万博を起点とした関西圏での運航の実現を目標としています。これまでに培った安全安心な航空機運航の知見を活かし、都市圏にて、【都市内ポート】や【空港ポート】をつなぎ、地上交通よりも快適かつ大幅な移動時間の短縮による時間価値提供により、新たな空の移動体験を創造します。実現には、地上インフラや法制度といった運航環境の整備が必要となるため、官民における連携や、様々なステークホルダーの皆様と積極的に連携して実現を目指していきます。

オリックスグループについて
オリックスは常に新しいビジネスを追求し、先進的な商品・サービスを提供する多角的金融サービスグループです。 航空関連事業としては、1978年に航空機ファイナンス事業に参入。現在、約200機を保有・管理し、世界30か国以上、50社を超える航空会社にオペレーティング・リースを行っています。また、2016年にコンセッション事業を開始し、関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の運営に携わっています。2017年からは、オリックス・レンテック株式会社にてドローンの販売およびレンタルサービスを展開しています。2019年にはドローン関連ファンドへの出資を行うなど、ドローンを含む次世代エアモビリティ関連事業の推進を図っています。

ヒラタ学園について
ヒラタ学園は大阪航空専門学校、近畿コンピュター電子専門学校及び航空事業本部を営み、『学生の自主性を 尊重し発展させ、即戦力となる人材を育成することで社会に貢献する』を教育方針とし、人材の育成に力を注いでいます。国土交通大臣から航空従事者指定養成施設(計器飛行証明・飛行機/二等航空運航整備士・飛行機) として指定を受け、卒業生の多くが航空業界で活躍しています。また、航空事業本部ではドクターヘリ運航を通 じ、地域医療体制構築に貢献しています。空飛ぶクルマの分野については、地球規模の環境問題に少しでも役 立てるように取り組んで参ります。

お問い合わせ先

ANAホールディングス株式会社 広報・コーポレートブランド推進部 TEL:03-6735-1111
オリックス株式会社 グループ広報・渉外部 TEL:03-3435-3167
学校法人ヒラタ学園 TEL:078-304-5725
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