ニュースリリース

「(仮称)うめきた2期地区開発事業」工事着手
大阪駅前に約45,000㎡の都市公園を含む新たな街が誕生

2020年12月21日

独立行政法人都市再生機構
三菱地所株式会社
大阪ガス都市開発株式会社
オリックス不動産株式会社
関電不動産開発株式会社
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
阪急電鉄株式会社
三菱地所レジデンス株式会社
うめきた開発特定目的会社

 三菱地所株式会社を代表企業とするうめきた2 期開発事業者JV9 社※1(以下、「事業者JV」)は、2017年12月に独立行政法人都市再生機構(以下、「UR都市機構」)が実施いたしました「うめきた2期地区開発事業者募集」にて開発事業者として選定された後、「(仮称)うめきた2 期地区開発事業(以下、「本プロジェクト」)」について、UR都市機構、大阪府、大阪市などと協働し、本プロジェクトに関する計画の策定を進め、このたび工事に着手したことをお知らせいたします(計画詳細は別紙)。また本日、本プロジェクトの公式ウェブサイトを公開し、随時新しい情報を公開してまいります。

 事業者JVは、大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域都市再生緊急整備協議会において策定された『「みどり※2」と「イノベーション」の融合拠点』というまちづくり方針の理念を踏まえつつ、「New normal/Next normal」「Society5.0」「SDGs」などに配慮した大阪の新しい都市モデルの実現を目指して、計画コンセプトのもと、引き続き公民連携の上、本プロジェクトを推進してまいります。

うめきた2期地区全景(完成予想イメージ)

■計画コンセプト
“Osaka MIDORI LIFE”の創造

 これまでの都市づくりのパラダイムを超えて、国籍や年齢、性別、障がいの有無など、多様性を受け入れて知恵を分かち合い、それぞれのQuality of Life(QOL)の向上を感じられる社会の構築に貢献します。
 そのために、「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、イノベーション活動の起点となる施設、市民や企業など、さまざまな人々が新しい活動にチャレンジできる場や仕組みをつくり、活力に満ちた創造的なライフモデル“Osaka MIDORI LIFE”をうめきたから関西、そして国内外へと発信していきます。

■今後のスケジュール(予定)
2024年夏頃 先行まちびらき(一部民間宅地および一部都市公園)
2027年度 うめきた2期地区全体開業

■本プロジェクト公式ウェブサイト
URL:https://umekita2.jp/新しいウィンドウで開きます。

※1:JV9社の1社であるうめきた開発特定目的会社は株式会社大林組が出資するSPCです。
※2:誰もが容易にアクセスできる緑豊かなオープンスペースのこと。うめきた2期の「みどり」は都市の品格や街の魅力を高め、大阪を世界水準の都市空間を持つ国際都市に引き上げるきっかけとなり、世界中から資本や優秀な人材を集積させ、創造的・革新的な変化(イノベーション)を生み出します。

1.周辺アクセス
◆大阪屈指の交通利便性を備える立地

  • うめきた2期は、JR大阪駅をはじめとした7駅13路線が利用可能で、関西広域からの高いアクセス性を誇ります。また、国内外からの広域アクセス起点である関西国際空港、大阪国際空港、新大阪駅へのアクセス性も高いため、今後更なるインバウンド増加と周辺の開発計画の盛り上がりなど、国内外からますます注目を集めるエリアへと発展します。

◆広域ハブとなる新駅計画

  • 2023年春にJR西日本が開業する予定の「うめきた(大阪)地下駅」は、「関空特急はるか」などが停車し、関西圏の主要鉄道を結ぶ新たなターミナル駅になります。特に、関西国際空港、新大阪駅へのアクセスが飛躍的に向上し、2031年には「なにわ筋線」の開通(予定)により、難波エリアからのアクセス性も向上します。
    また、将来的には、阪急電鉄による「なにわ筋連絡線(JR「うめきた(大阪)地下駅」と阪急「十三駅」をつなぐ新線)」の計画や、自動車利用においても、高速道路(淀川左岸線)のインターチェンジの新設の計画があるなど、各種交通機能の強化で更なるアクセス性の向上が見込まれています。
広域図

2.本プロジェクト配置図(予定)

3.本プロジェクトの特徴
(1)「みどり」と融合した生命力と活力あふれる都市空間

●多様性を受容するプラットフォーム

  • 南北の都市公園や西口広場と一体となった大規模な緑化空間を実現するため、都市公園・民間宅地・西口広場で概ね80,000m2の「みどり」を創出します。
  • さまざまな人々が集い、新しい世界や自分に出会い続けられる街を目指し、Osaka Original Rich Moist Ground「大阪本来の豊かに潤った大地」を甦らせ、建築も含む繋がりのあるランドスケープにより、緑あふれる空間を創造します。ランドスケープは世界的に活躍するGGN※3がデザイン全体をリードし、うめきたならではの風土を活かした多様性のあるユニークなパブリックスペースをつくり出します。また、特徴的な敷地形状とそこに配された正方形の建築群から生まれる多様な「間」によって、光や風、緑が感じられる立体的な都市空間を実現します。

※3:Gustafson Guthrie Nichol Ltd./ 1999年にキャサリン・グスタフソン、ジェニファー・ガスリー、シャノン・ニコルの3人がシアトルに創立したランドスケープアーキテクト会社。アメリカ・シカゴのミレニアムパークにある「ルーリー・ガーデン」(2004年)、ワシントンDCの「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」(2016年)など多数の代表作品が挙げられる。
 2011年にスミソニアン・クーパー・ヒューイット賞を受賞、2017年にランドスケープの権威に贈られASLA賞を受賞するなど、世界でも注目のランドスケープ建築集団。本プロジェクトでは、プロジェクト全体のランドスケープデザインを牽引し、(株)日建設計・(株)三菱地所設計のランドスケープチームと協働する。

左から、ジェニファー・ガスリー、
キャサリン・グスタフソン、
シャノン・ニコル

●職遊学住泊が連続し混ざり合う、活力のある多機能複合都市

  • 国際競争力のある高度な都市機能を複合的に集積します。
業務機能
南街区賃貸棟 西棟 4F・6F~27F 総貸室面積約90,000m2、基準階面積約4,100m2
南街区賃貸棟 東棟 5F~17F 総貸室面積約19,000m2、基準階面積約1,500m2

質の高い都市機能の集積を図り、国際競争力を高めるために、国内外の先駆的大手企業やクリエイティブな人々の活動の場となる最先端オフィスを整備します。ワーカーの多様な働き方に対応するため、充実したオフィスサポート機能(「テラス・ラウンジ」「子育て支援施設」など)に加え、眼下に広がる都市公園では、ウェルビーイング(Well-being)に配慮したワークプレイスやイベント空間・憩いの場などを整備します。さまざまな体験と共に、うめきた2期ならではの新しいワークスタイルが実現します。

南街区賃貸棟(左:東棟 右:西棟)外観(完成予想イメージ)
宿泊機能
南街区賃貸棟 西棟 1F~2F・28F~38F 「スーパーラグジュアリーホテル」約250室
北街区賃貸棟    1F・10F~25F 「ライフスタイルホテル」約300室
南街区賃貸棟 東棟 1F~2F・5F~27F 「アップスケールホテル」約480室

街の格式を高めるスーパーラグジュアリーホテルを始め、関西・大阪のカルチャーを発信するライフスタイルホテル、観光からビジネスまで幅広いニーズに対応するアップスケールホテルの3ホテルを導入します。国内外から多様な誘客を見込み、エリアの拠点性が更に高まります。

商業機能
南街区賃貸棟 西棟・東棟 B1F~3F 店舗面積約12,500m2
南街区賃貸棟 東棟    3F~4F 「都市型スパ※4」店舗面積約6,000m2
北街区賃貸棟       1F~2F 店舗面積約3,000m2

新駅の整備により世界との交流拠点となる南街区では、国内外からの来訪者が楽しめるレストランやショップだけでなく、近隣に住む人や働く人たちが交流できる場を設け、次世代型の体験価値の提供を目指します。北街区では、四季を感じられる自然豊かな北公園やシンボル軸の銀杏並木が美しい景観のなか、グランフロント大阪のナレッジキャピタルとうめきた2期エリアの中核機能を繋ぎ、知の交流と市民参加を促進する商業空間を目指します。

南街区賃貸棟低層部外観(完成予想イメージ)

(※4)都市型スパ
南街区東棟3F~4Fに商業ゾーンの核テナントとして、「都市型スパ」の出店が決定しました。運営会社は、株式会社ラスイート(大阪市)。「温泉利用型健康増進施設」の認定を取得する予定であり、日本のウエルネス&メディカルツーリズムをリードすべく、健康や美容、運動、リラクゼーションを網羅したウエルネス拠点としての都市型スパを目指します。
<本計画都市型スパに関するお問い合わせ先>
株式会社ラスイート TEL:078-381-9384
URL: https://ren-spa.jp/新しいウィンドウで開きます。

屋内プール
開放感溢れるインドアプールは、25メートル基準の本格的フィットネスプールです。日没後にはARによる映像を駆使し、まるでイルカや熱帯魚たちと海の中を泳いでいるかのような幻想的な空間を創出します。

温浴ゾーン
開放的な吹き抜けが特徴の温浴ゾーンには、天然温泉をはじめ、マイクロナノバブルバスや高濃度炭酸泉など、多様な温浴設備を導入します。また本格的なサウナや、岩盤浴・溶岩浴エリアなども併設します。
中核機能
南街区賃貸棟 西棟 4F 「MICE施設※5
北街区賃貸棟 1F~9F、都市公園 「中核施設」

国等のイノベーション支援機関の入居を想定したオフィスや、会議室・講義室などから構成されるプラットフォーム施設、イノベーション創出を事業とする企業などが位置する場所として、コワーキングスペースや交流スペース、SOHOなどを有したイノベーション施設を整備します。グランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」などと連携を図りながら、新たなライフデザイン・イノベーションの創出を目指します。

北街区賃貸棟外観(完成予想イメージ)

(※5)MICE施設
南街区西棟4FにMICE施設を整備します。運営会社は株式会社コングレ(大阪市)。地球温暖化防止京都会議、伊勢志摩サミット、IMF・世銀総会など、主要国際会議の運営を担当。また、約90のMICE、文化施設を運営。本施設はグランフロント大阪のMICE施設「ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター」と連携し、大型国際会議や大規模イベントなどの誘致も目指して幅広い集客・交流に寄与します。
<本計画MICE施設に関するお問い合わせ先>
株式会社コングレ TEL:06-6292-6061
URL: https://www.congre.com/新しいウィンドウで開きます。

居住機能
南街区分譲棟 約600戸
北街区分譲棟 約600戸

南街区南端と北街区北端に、都市拠点に相応しいハイグレードな住宅を配置し、感度の高い人々のライフスタイルに応えます。住宅棟の足元は都市公園からつながる水と緑のあふれる高質な居住環境を提供します。

  • 各都市機能の内部および都市機能間に中間領域を形成することで、気づきや交流を生み出し、個々の活動にシナジーを創出する空間づくりを行います。「みどり」と「イノベーション」の融合を促進するため、都市公園内にもイノベーション創出に寄与する体験学習施設や屋根付広場、ミュージアムなどを設置し、さまざまな共創活動を育みます。

●周辺エリアとの回遊性を高める歩行者ネットワークの形成

  • 南北の都市公園の連続性を高めるため、公園を縦断して公園施設を接続する園路を設置します。JR大阪駅方面、グランフロント大阪北館、梅田スカイビルなどの周辺エリアとの安全で快適な歩行者ネットワークを形成します。

狭域図

(2)ひらめきや創造につながる多様で寛容な場づくり

●「みどり」の中、国内外からの来訪者の感性を刺激する多彩な活動
都市公園では多様なアクティビティが展開されます。南エリアは「リフレクション広場(芝生広場と水景)」を中心に多くの人が集う賑わいの空間に、北エリアは「うめきたの森」を含む緑豊かな自然を感じられる憩いの空間になります。(一部区域は大阪府・市の寄附金を活用する予定です。)また南北の一体化を図るために、南北の公園を「ひらめきの道(空中デッキ)」で結ぶとともに、地上部は「ステッププラザ」を設け、特色ある空間を生み出します。園内には利用者が公園をより一層楽しめるカフェやレストラン、またイノベーション創出に寄与する機能を有した施設を整備します。

大阪府寄付金募集 ウェブサイト
http://www.pref.osaka.lg.jp/daitoshimachi/umekita2ki/新しいウィンドウで開きます。
大阪市「うめきたみどり募金~みんなでつくろう未来のみどり~」募集 ウェブサイト
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000466361.html新しいウィンドウで開きます。

  • パークマネジメント・エリアマネジメント組織が質の高い管理運営を行い、多彩なプログラムやイベントを提供することや、都市公園を能動的に使いこなす管理運営モデルを構築することで、シビックプライドが醸成され、うめきたを起点とした“Osaka MIDORI LIFE”が大阪全体、そして国内外に拡がることを目指していきます。完成までの工事期間中には、UR都市機構所有地を活用し、パークマネジメント・エリアマネジメントに向けた準備活動やパブリック空間・オープンスペースの利活用に繋がる実証実験などを行っていきます。

    2020年11月17日付リリース「「うめきた 外庭SQUARE」での実証実験が本格始動」
    https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec201117_umekitasquare.pdfPDF文章を開きます。[1.35MB]

都市公園南エリア(完成予想イメージ)

●実証実験環境としての場の提供

  • 街での人々の普段の活動や、アクティビティの中で、イノベーション創出にむけた実証実験やマーケティングができるよう、「みどり」や中核施設を中心に実証実験などが出来る場を提供します。
  • 実証実験などへの参加を通じ、人々が新しい暮らし方・働き方・楽しみ方を感じられる場づくりを目指します。

(3)新たな価値が、うめきたから関西、そして国内外へと拡がるマネジメント
●自然とテクノロジーが融合した環境と防災の基盤

  • 街全体でエネルギーと資源の循環システムを構築することで、環境負荷の軽減やその豊かな環境がもたらす生物多様性にも配慮し、安全に暮らすことができる街をつくります。
  • 大阪エネルギーサービス㈱による地域冷暖房システム導入のほか、バイオマスシステムやエネルギーマネジメントなどの省資源・省エネのためのさまざまなグリーンインフラ技術を導入するとともに、運用の工夫をすることにより、CO2削減を目指します。また、コージェネレーションシステムや日本で初めて本格導入する帯水層蓄熱※6などにより、ピーク電力を削減します。
    ※6:地下水を多く含む地層(帯水層)から熱エネルギーを採り出して、建物の冷房・暖房を効率的に行う技術で、省エネルギー、CO2排出削減、ヒートアイランド現象の緩和策として期待されています。
  • 「広域避難地の機能を有する都市公園(防災公園)」として、まとまった避難スペースを設けるとともに、大規模災害時における円滑で安全な避難を考慮した空間デザインとします。
  • 大規模災害時の際の避難場所として、都市公園・民間宅地・西口広場で約60,000m2の避難場所を確保するとともに、建物の機能維持を可能にするため、重要設備機械室を中間階や屋上に設置するほか、耐震性に優れる中圧ガスによるコージェネレーションシステムや備蓄燃料による非常用発電機の自立分散型電力を導入します。

●グランフロント大阪と連携したエリアマネジメント

  • 年間約5千万人が訪れるグランフロント大阪との連携やうめきた地区全体での一体的なエリアマネジメントを目指して周辺の関係者と協議・連携します。
  • 街全体に拡がる共創空間やMICE施設などの中核機能をつなぐ回遊性の高い動線を整備し、ナレッジキャピタルと北街区を直接デッキ接続することで、より密接な連携、一体的な事業展開を可能にします。

都市公園全景(完成予想イメージ)
4.計画諸元
事業名称 うめきた2期地区開発事業
計画地 大阪駅北大深西地区 土地区画整理事業※7区域内 6街区 他
地区面積 約91,150m2(都市公園を含む)

※7:土地区画整理事業として施行中(事業主体:UR都市機構)

都市公園
計画地 大阪市北区大深町地内(5・4・32号大深町公園)※8
公園面積 約45,000m2

※8:防災公園街区整備事業として施行中(事業主体:UR都市機構)

民地
  南街区賃貸棟 北街区賃貸棟 南街区分譲棟 北街区分譲棟
敷地面積 約25,260m2 約8,400m2 約5,170m2 約7,320m2
延床面積 約314,250m2 約64,200m2 約93,000m2 約85,000m2
階数 西棟
地上39F 地下3F
東棟
地上28F 地下3F
地上26F 地下3F 地上51F 地下2F 地上47F 地下1F
設計全体統括 (株)日建設計・㈱三菱地所設計
設計 (株)三菱地所設計
(株)日建設計
(株)大林組
(株)竹中工務店
(株)日建設計
(株)竹中工務店
未定 未定
監理 (株)三菱地所設計
(株)日建設計
(株)日建設計 未定 未定
施工 うめきた2期共同企業体
((株)竹中工務店・(株)大林組)
未定 未定

※本リリース記載内容は、今後の検討・協議などにより、変更となる場合があります。

お問い合わせ先

オリックス株式会社 グループ広報・渉外部 山本・亀田 TEL : 03-3435-3167

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