ニュースリリース

中国のフィンテック・スタートアップ
個人信用情報サービス会社「閃銀奇異(Wecash)」に投資

2018年03月02日

オリックス株式会社

 オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮)は、このたび、中国で個人の信用情報を分析・提供する「北京閃銀奇異科技有限公司(以下「Wecash」)」(本社:中国・北京市)に投資しましたのでお知らせします。香港現地法人であるORIX Asia Capital Limitedを通じて、Wecashの持ち株会社が新たに発行する議決権付優先株式および転換社債を合計60百万米国ドル(約64億円)で引き受けました。

 Wecashは、中国で利用可能な個人に関するビッグデータを収集・分析し、個人信用情報として金融機関や事業会社などに提供するサービスを行うフィンテック企業です。公開情報や第三者機関の情報を基に、データマイニング技術や機械学習技術をベースとした人工知能(AI)により、必要な情報を登録してから10秒以内に個人信用情報を作成しています。また、借り手と金融機関をインターネット上で仲介するサービスも手掛けており、借り手は主にスマートフォンなどのモバイルを利用して、Wecashから複数の貸し手による融資条件の紹介を受けることができます。KPMGが発表した2017年の中国フィンテック企業トップ50社にも選定されており、個人信用情報が不足している金融機関などから高い支持を得ています。

 中国では、個人の購買意欲とともに資金・決済ニーズが旺盛であることから、金融機関やP2P金融※1会社などが個人信用情報を必要とする場面が増加しています。2016年12月末には消費者向けのインターネット融資残高が20兆円以上にまで拡大しており、Wecashのサービスは2013年の創業でありながら1億人を超える消費者に利用されています。また、Wecashは現在、インドネシアやブラジルで同様のサービスを海外展開しています。

 オリックスは、2018年1月に行ったP2P金融「点融」※2への出資とともに、Wecashへの投資を急拡大する中国のフィンテック市場を取り込む先鞭とし、今後も中国での投資や事業展開を積極的に進めてまいります。

※1 P2P金融:スマートフォンのアプリなどを通じて資金の貸し手と借り手をマッチングする仲介サービスなど、「個人と個人」や「個人と企業」の間を繋げるインターネット金融サービスのこと。
※2 2018年1月24日付プレスリリース『中国の大手P2P金融「点融(ディエンロン)」に出資』
https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/180124_ORIXJ.html

■「Wecash」概要

会社名  北京閃銀奇異科技有限公司(Wecash)
設立  2014年(創業は2013年)
所在地  北京
CEO  支正春(Zhengchun Zhi)
事業内容  信用情報関連事業
従業員数 約500人
ホームページ  https://www.wecash.net新しいウィンドウで開きます。(中国語)

お問い合わせ先

グループ広報部 松村・長谷川 TEL:03-3435-3167
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