ニュースリリース

介護リフトを有料老人ホーム全拠点に導入
~入居者の安心と介護職員の腰痛問題解消のために「持ち上げない介護」を実践~

2013年05月13日

オリックス・リビング株式会社

 オリックス・リビング株式会社(本社:東京都港区、社長:森川 悦明、以下「オリックス・リビング」)は、首都圏・関西圏で運営する有料老人ホーム「グッドタイム リビング」シリーズ全19拠点にベッドなどへの移乗時に利用する介護リフトを導入し、「ノーリフティングポリシー(持ち上げない介護)」を実践します。

 日本の高齢者人口は、「団塊の世代」が75歳となる2025年に3,500万人に達し、介護職員は、現在よりさらに100万人程度の確保が必要とされています。しかし、介護職員の約8割は腰痛に悩まされていると言われ、平成23年の業種別腰痛発生状況では、休業4日以上の腰痛は社会福祉施設で約1,000件となり、この10年でおよそ2.7倍に増加しています。介護職員の腰痛問題は、喫緊の課題であり、厚生労働省でも19年ぶりに「腰痛予防対策指針」の見直しを進めています。

 

 当社では、2011年11月に介護職員の肉体的負担軽減のため「グッドタイム リビング 千葉みなと/駅前通」(千葉県千葉市)において「ノーリフティングポリシー(持ち上げない介護)」を実践し、介護リフトを導入しました。その結果、これまで行ってきた介護職員が手や腰を使って行う移乗介助は、介護職員の肉体的負担のみならず、入居者にとっても不安や苦痛を伴う、精神的、肉体的負担であることがわかりました。また、介護リフトを移乗介助の補助器具として利用することにより、介護職員は入居者の表情を確認しながらコミュニケーションをとることができるようになり、より温かいサービスの提供が可能となるため、介護リフトの導入は、負担軽減や安全確保にとどまらず、入居者の満足度向上にも繋がることもわかりました。

 かねてより、高い技術と強い意欲を持ち合わせた介護職員が、腰痛等の身体的理由によりやむなく退職に至る状況は、介護業界における課題となっていました。当社では介護リフトの導入により身体的負担が軽減され、介護職員のモチベーションの向上や労働環境の改善に繋がっています。

 今回、先行導入して習得した知見をもとに、介護職員の福祉機器導入に対する意識改革や利用のための独自の研修プログラム構築が完了したため、2013年度内に全社員への研修実施および全拠点への介護リフト導入を決定いたしました。
 導入する介護リフトは、吊り上げ型床走行80台、立位型床走行20台、浴室用天井走行型50台の3種類、計150台を予定しております。これまで、介護事業者にとって導入のネックとなっていた初期投資の問題は、レンタルのスキームを採用することにより解決し、全拠点への導入を実現しました。

 オリックス・リビングでは、習得した知見および独自の研修プログラム等を活用し、介護する側・される側にとって良い効果を生み、満足度の向上に繋がる介護リフトの普及に努めてまいります。

■リフト研修・導入スケジュール
2013年4月 グッドタイム リビング 泉北泉ヶ丘、尼崎新都心、新浦安
2013年5月 グッドタイム リビング 南千里、千葉みなと/海岸通、
2013年6月 グッドタイム リビング 埼玉蓮田、
2013年7月 グッドタイム リビング 神戸垂水、亀戸
2013年8月 グッドタイム リビング 尼崎駅前
2013年9月 グッドタイム リビング 池田緑丘、芝浦アイランド
2013年10月 グッドタイム リビング 流山、御影
2013年11月 グッドタイム リビング 小野、横浜都筑
2013年12月 グッドタイム リビング 大阪ベイ、調布
■オリックス・リビング株式会社 会社概要
本社 東京都港区浜松町2丁目4番1号
設立 2005年4月1日
事業内容 (1)有料老人ホーム、シニア住宅等の運営
(2)上記施設で必要とされる生活支援関連サービスの提供
(3)介護サービスの提供
(4)(1)~(3)に付随・関連する各種サービス

お問い合わせ先

<お問い合わせ先>

オリックス・リビング株式会社 広報担当
東京(真部) TEL : 03-5439-2212
大阪(吉田) TEL : 06-6492-1765
このリリースのPDF版を見る

2013年のニュースリリース一覧へ

ページの先頭へ

ページの先頭へ