ニュースリリース
~太陽光パネルの耐久性試験から蓄電池充放電試験まで~
神戸試験センター、一括受託が可能に
2012年09月04日
オリックス・レンテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:太田 敏晶)は、このたび、2011年10月に開設した「神戸試験センター」(所在地:兵庫県神戸市)内の太陽光パネル試験エリアに、新たに「ソーラーシミュレータ」※1 および「太陽電池ELテスター」※2 を導入しました。また、蓄電池(二次電池)充放電試験エリアには、国内最大級の規模のセル(単電池)用試験設備を新設し、9月5日より、蓄電池充放電試験の受託サービスを開始しますのでお知らせします。
今回の設備導入により、太陽光パネル試験では、開設時より試験受託サービスを提供している長期耐久性評価のための「信頼性試験」に加え、人工的な太陽光をパネルに照射してその出力を検査する「電気的特性試験」、大型パネルを破壊することなく内部の損傷を検査できる「非破壊試験」まで、製品の耐久性評価に関わる試験を一括で受託することが可能な希少性の高い試験環境となります。
近年、再生可能エネルギー関連市場は急速に拡大し、太陽光パネルなどの設置需要も高まっています。同時に、国内外のメーカーは、太陽光パネルやそれに付随する製品・部品などの長期耐久性を求められており、長時間にわたる耐久性試験や品質向上のための研究開発のニーズが顕在化しはじめています。また、スマートグリッドの構築や再生可能エネルギーおよび電気自動車の普及に伴い、安定した電力の最適な利用に向けて蓄電池の普及が見込まれており、製品の研究開発が進められています。オリックス・レンテックは、こうしたニーズにお応えし、製品の性能評価や信頼性試験を一括で受託することにより試験業務の効率を高め、お客さまの設備導入や試験業務などのコスト削減と研究開発支援を同時にご提供します。
オリックス・レンテックは、今後もお客さまの多様なニーズにお応えできるよう、神戸試験センターの設備拡充ならびに試験技術のさらなる向上を図り、良質なサービスをご提供してまいります。
※1 人工的に太陽光を発生させる光源装置
※2 太陽電池のEL発光(Electro-Luminescence)を検出し画像化する装置
■神戸試験センター概要
所在地 | 〒654-0161 神戸市須磨区弥栄台3-11 |
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敷地面積 | 6,871m2 |
延床面積 | 5,517m2 |
区分 | ①太陽光パネル試験エリア ②蓄電池充放電試験エリア ③信頼性試験エリア ※ISO/IEC17025に基づくセキュリティ管理を徹底 |
①太陽光パネル試験エリア
工場から出荷される太陽光パネルをそのまま試験できるよう、大型の試験品に対応したフルモジュールサイズの試験環境を整えました。
・ソーラーシミュレータ ※2012年7月に新設
(対応モジュールサイズ:1310mm×2000mm)
・太陽電池ELテスター ※2012年7月に新設
(最大モジュールサイズ:1310mm×2000mm)
・X線観察装置 ※国内初のフルモジュール対応
(最大観察サイズ:2000mm×1500mm)
・機械的荷重試験装置
(最大適応サイズ:2000mm×1500mm)
・高温高湿試験装置
(内寸:W1200mm×H2000mm×D1800mm)
・温度サイクル試験装置
(内寸:W1200mm×H2000mm×D1800mm)
②蓄電池充放電試験エリア
太陽光発電や風力発電、電気自動車で使用される蓄電池などの研究開発において、大型蓄電池の開発に必要なセル電池の充放電試験に対応します。
・セル用回生式充放電試験装置
・恒温槽〈防爆仕様〉
(内寸:W1100mm×D700mm×X850mm)
③信頼性試験エリア
製品および部品・部材の環境性能や耐久性評価を目的としたヒートショック試験、結露凍結試験など各種試験に対応します。試験から検査までのワンストップでの評価試験が可能です。
・恒温恒湿器
(内寸:W600mm×H850mm×D600mm)
・冷熱衝撃(ヒートショック)試験装置
(内寸:W970mm×H460mm×D670mm)
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