ニュースリリース
木質バイオマス発電所の営業運転を開始
2011年09月29日
オリックス株式会社(本社:東京都港区、社長:井上 亮、以下「オリックス」)は、このたび、「吾妻木質バイオマス発電所」(群馬県吾妻郡)の営業運転を開始しましたのでお知らせします。吾妻木質バイオマス発電所は、木質チップ専焼発電の発電所としては、国内で3番目の発電規模となります。
木質チップ専焼発電は、木質チップ(剪定枝や廃木材などを破砕しチップ化したもの)を燃料としてボイラ内で燃焼させ、発生した蒸気でタービンを回転させて発電する仕組みです。化石燃料の代替としてバイオマス(*1)を燃料とすることで、CO2排出量の低減につながるだけでなく、サーマルリサイクル(*2)技術を活用した、より環境に配慮した発電を実現します。さらに、廃木材の適正処理の促進にも寄与します。
吾妻木質バイオマス発電所の発電規模は13,600kW、年間送電量は8,500万kWhを予定しています。これは、一般家庭に換算した場合、約24,000世帯分の年間電力使用量に相当します。燃料となる木質チップは群馬県内および近隣県の木質チップ業者から購入し、発電した電力は、特定規模電気事業者(PPS)を通じてお客さまへ供給する予定です。
また、当発電所の発電設備は、「財団法人日本エネルギー経済研究所グリーンエネルギー認証センター」よりグリーン電力発電設備の認定を受けています。これにより、当発電所で発電した電力は、自然エネルギーから発電された「グリーン電力」として認められ、その環境付加価値部分は一部を証書化し、「グリーン電力証書」として販売します。
オリックスは、ESCO事業、太陽光発電システムの販売、電力小売事業や電力一括購入サービスなどの電力関連ビジネス、廃棄物処理施設の運営など、環境・エネルギー分野においてさまざまな事業を展開しています。今後も、再生可能エネルギーの有効活用をはじめ、さまざまな事業へ積極的に取り組むことで、事業ノウハウの蓄積とお客さまへの新しい付加価値の提供を目指してまいります。
(*1)化石資源を除く、再生可能な生物由来の有機性資源のこと。
(*2)廃棄物を単に焼却処理するだけではなく、焼却の際に発生するエネルギーを回収・利用すること。
発電所名 | 吾妻木質バイオマス発電所 |
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所在地 | 群馬県吾妻郡東吾妻町大字岡崎460-1 |
発電方式 | 蒸気タービンによる汽力発電方式 |
主燃料 | 木質チップ |
年間使用量 | 約13万t |
発電規模 | 13,600kW(発電端出力) |
年間送電量 | 8,500万kWh |
会社名 | 株式会社吾妻バイオパワー(英語表記:Agatsuma Bio Power Co., Ltd) |
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所在地 | 群馬県吾妻郡東吾妻町大字岡崎460-1 |
代表者 | 木寺 靖 |
設立 | 2006年1月 |
株主 | オリックス株式会社(96.49%)、東京ガス株式会社(3.51%) |
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