ORIX Group Growth Strategy 2035
オリックスはグループの成長戦略として、「ORIX Group Growth Strategy 2035」を2025年4月に制定しました。
戦略を表す三角形の図では、2023年11月に制定した当社Purpose "Finding Paths. Making Impact."を一番上に位置付けています。中段はFocus Areas(戦略的投資領域)で、『PATHWAYS』 『GROWTH』 『IMPACT』の3つです。その下は、当社の強みである2つのBusiness Model(ビジネスモデル) 「Alternative Investment & Operations(事業価値創造モデル)」と「Business Solutions(顧客課題解決モデル)」です。
Purposeを軸に、2つのビジネスモデルを活用し、3つの戦略的投資領域で、持続的な成長を目指します。

Focus Areas(戦略的投資領域)はどの領域で何を行うかを示しています。
『PATHWAYS』では、未来志向で新たな成長産業にフォーカスします。急拡大する情報化社会に対応するインフラ構築に資する企業および技術への投資、新しいテクノロジーを活用した、革新的なビジネスの創出に関連するAIインフラ事業や、DX・BPaaS※、新たなモビリティサービス事業、衛星を含めた宇宙関連事業などが領域例です。
『GROWTH』では、世界的に人口が増加し、金融資産も増えていく中で、新たな戦略的投資領域の獲得を目指しています。具体的には、オルタナティブ投資、ホスピタリティ&エンターテインメント、アジア・太平洋地域における投資・ファイナンス、ウェルスマネジメント事業などです。
『IMPACT』では、脱炭素に貢献する再生可能エネルギーおよび新エネルギー事業に対する投資ならびにソリューションの提供を想定し、再生可能エネルギー、新エネルギー、環境負荷型事業、サーキュラーエコノミーなどの領域を重点的な事業とします。
いずれの分野も、当社が長年培ってきた「柔軟な発想」と「知の融合」を生かし、地球や社会にとって持続可能な成長サイクル創出を、今そして未来に向かって目指していくものです。
- BPaaS:業務の効率化やコスト削減、人材不足の解消を目的に、特定の業務プロセスを外部の企業に委託するクラウドサービス。
これら3つの戦略的投資領域で事業を進めるために、当社が持つ2つのビジネスモデルを活用していきます。ビジネスモデルの1つ目は、当社が自ら投資し、運営する資産をファンド化し、引き続きその資産の運営やサービス提供を継続することで資産価値を維持・向上させていく「Alternative Investment & Operations(事業価値創造モデル)」です。2つ目は、顧客ニーズを起点として、当社のグループ内やネットワークにある人・情報・テクノロジーを活用し、お客さまの課題解決につなげる「Business Solutions(顧客課題解決モデル)」です。この両輪を生かし、3つの戦略的投資領域での成長サイクルを実現していきます。