Project Story 04お客さまの事故ゼロの実現を⽬指して

「再発防止」から「未然防止」へ

2006年、交通事故発⽣の主な要因である「ドライバー」の意識や運転⾏動に関する状況把握やモニタリングのため、テレマティクスサービス「e-テレマ」の提供を開始しました。

サービス提供開始当初は、「運転⾏動の可視化」という先進性を伝えるため、啓蒙ツールの配布や安全運転講習会などのイベント開催を行っていましたが、これは事故の再発防⽌のための啓蒙活動にとどまっており、本来⾏いたかった「事故を未然に防ぐ」ためのサービス提供には⾄っていませんでした。また、「e-テレマ」を導⼊しても効果的に活用されず、事故発⽣件数の削減につながらないケースも多く、結果的に契約件数は伸び悩んでいました。

そこで2010年より、お客さまの⾛⾏データから、速度超過や急加速・急減速などの運転リスクの⾼いドライバーを明らかにし、運転⾏動の改善を図るなど、安全運転管理体制構築に関するコンサルティングサービスの提供を開始しました。こうしたお客さまに寄り添ったコンサルティングサービスによって、事故発⽣件数削減の効果が表れ始め、契約件数は⾶躍的に増えていきました。

その後、法制度や環境の変化を受けて運送事業者向けにデジタコ機能を追加した「e-テレマPRO」や、損保会社と連携して「e-テレマ」契約企業向けに⾃動⾞保険が割引となるサービスなど、ラインアップを拡充していきました。また、「e-テレマ」によって安全運転に変容することでエコドライブや無駄なアイドリングの削減などの効果があることが認められ、環境省の補助金の適用対象となりました。

これからのテレマティクスサービス

サービス提供当初より、⾛⾏データを活⽤したコンサルティングサービスを中⼼にサービスを提供してきた「e-テレマ」でしたが、あおり運転による交通事故の報道をきっかけに、走行中の映像データを求める声が⾼まってきたことから、「e-テレマ」にドライブレコーダーを装着可能なプランの提供を開始しました。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リモートワークや直⾏直帰型の営業スタイルが増加しているため、「e-テレマ」の運転⽇報機能による勤怠管理や、⾞両稼働状況の把握による最適な⾞両台数の提案など、社会の変化を捉えながらサービス内容やデータ活⽤⼿法を変容させ、お客さまをサポートしています。

ESG経営への関心が高まり、社用車の利用においても環境配慮やリスクマネジメントの強化がより一層求められる中で、「e-テレマ」が活用される場面もさらに増えていくと考えています。これからもお客さまの課題解決と事故ゼロをめざし、サービスを進化させていきます。

プロジェクトストーリー

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