- TOP
- 施設運営
- 寄居工場|焼却・溶融施設
寄居工場|焼却・溶融施設
施設概要
| 処理方式 | 熱分解ガス化改質方式 |
|---|---|
| 最大処理能力 | 450トン/日 |
| 発電設備容量 | 13,500kW |
| 年間発電量 | 約56,600千kWh |
| 営業開始 | 2006年6月 |
施設の特長
最先端技術を有する
ガス化改質方式
プロセスの特長
ダイオキシン類総排出量最小化
高温改質による分解と急速冷却による再合成を防止するシステムを採用。ダイオキシン類は法令規制値の1/10、その他の項目も自主規制値を設定するなど、厳しい排出ガス規制値を設けています。
廃棄物を高度技術でリサイクル
受け入れた廃棄物は、熱分解ガス化改質方式により完全に再資源化されます※。無酸素状態で乾燥・熱分解したのち、最高2000℃で溶融することにより、廃棄物はスラグ・メタル・金属水酸化物などにマテリアルリサイクルされます。
精製ガスは発電燃料として利用
溶融する過程で発生するガスは、洗浄・精製することによって、水素などで構成されるクリーンな精製ガスに改質され、高効率発電システムに燃料として供され、余剰電力は電力会社に売電します。
マニフェストE票発行可能
最終処分(リサイクル)としての機能をもつ施設のため、当社にてマニフェスト伝票のD票とE票を同時に発行することができます。従来のように最終処分場を確認する必要がなく、かつリサイクルされたことの証明にもなります。
- 再資源化の規格に外れた場合、再資源化できないことがあります。
プラントの説明
マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルのすべてを網羅した施設です。
設備の特長
50cm以下のものはそのまま処理可能
高濃度酸素使用により、排出ガス量が少ない
湿式洗浄処理により、飛灰の発生なし
完全クローズドシステムにより、プラント排水なし
設備フロー図
廃棄物の圧縮
廃棄物を一定量ずつ1/5に圧縮して、廃棄物の中の空気を排除。
伝熱効率を向上させます。
乾燥・熱分解
間接加熱式の脱ガスチャンネルで無酸素状態でごみを乾燥、脱ガスします。脱ガス後の廃棄物は順次高温反応炉へ押し出されます。
ガス化・溶融
空気から精製した高濃度の酸素を反応炉へ吹き込み、熱分解カーボンとの反応熱によって、がれき・金属などが溶融されます。ここでの最高温度は2000℃となります。
スラグ均質化・水砕固化
溶融したがれきや金属は、均質化炉を通った後に水冷されてスラグやメタルになり、再資源化されます。
ダイオキシン類の完全分解
熱分解ガスを1200℃で2秒以上保持することで、ダイオキシン類やタールなどを分解。ガスを改質します。
ガス急速冷却
ガスを1200℃から70℃に0.1秒以内で急速冷却することによりダイオキシンの再合成を抑止。飛灰の発生もありません。
重金属類・塩素分除去
ガスを、酸洗浄→アルカリ洗浄と連続して行なうことにより、ガス中に含まれていた重金属分や塩素分を除去します。
ガス精製
回収したガスを脱硫、除湿して、クリーンな精製ガスに改質します。このガスは化学原料にも利用できますが、ここでは発電システムに供されます。
水処理
急速冷却で使用された水は、重金属類や塩類を取り除いたのち、循環利用されます。重金属類や塩類はすべて再資源化されます。
発電
ガスエンジンとガスボイラの併用により、精製ガスを燃料とした高効率発電を行ないます。余剰電力として最大8000kWを生み出し、外部に売電します。
受入品目
| 産業廃棄物 |
|
|---|---|
| 特別管理 産業廃棄物 |
|
| 一般廃棄物 |
|
これまで
リサイクルできなかった廃棄物も
ご相談ください
再資源化物
認定その他
自動車リサイクル法対応
ASR処理認定施設
寄居工場では、自動車メーカーから委託を受け、ASRの再資源化を行なっています。
ASRを高温でガス化・溶解することで、クリーンな精製合成ガスやスラグ・メタルなどを回収。
その他含有成分も金属水酸化物や工業塩として取り出しています。
最も処理が難しいと言われる廃棄物の一つ"ASR"の再資源化を実現しています。
環境省から温暖化対策事業として認定
寄居工場は、環境省による「廃棄物処理施設における温暖化対策事業」として認定を受けています。
これは、温暖化対策に資する高効率の廃棄物発電や、バイオマス利用施設の整備を促進するため、これらの施設を整備する事業に対して、支援が行なわれるものです。
つまり、従来の焼却処理施設と比較して、高効率な廃棄物発電施設と認められたものであり、化石燃料による発電に替わる二酸化炭素排出抑制事業として、地球環境の保全に資するものと言えます。
工場へのご案内
寄居工場へお越しの方は下記リンクより詳細をご確認ください。