サイロを打破し協力的なチームワークをつくる、優れた起業家の秘訣(ひけつ)

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この記事はInc.のBharat Kanodiaが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

もしあなたの組織の部署同士が縦割り構造になり、別部署の人と情報や知識をあまり共有せずに動いているとしたら、あなたの組織はサイロ化していると言えます。そうした組織は決して珍しくはありません。コンサルタント企業PwC社の調査によれば、約55%の企業はサイロ化された組織体制となっています。

成功する起業家は、こうした社内の障壁を打破し、コラボレーションや知識共有、部署横断によるシナジーを促進することの重要性を知っています。

意外ではありませんが、フィル・フェアクロウ氏も同様の懸念を抱いていました(筆者は、ノンフィクション映像作品専門メディアのリアルスクリーン(Realscreen)を通じて、彼に取材を行いました)。トゥー・ワイズ・モンキーズ・エンターテインメント社でマネージングディレクターを務めるフィル氏は、のべ数百時間ものTVドキュメンタリー・コンテンツを制作し、また『グリズリーマン』や、アカデミー賞にノミネートされた『Encounters at the End of the World(原題)』など、高い評価を得たドキュメンタリー映画のプロデュースも手掛けてきました。また、ディスカバリー・コミュニケーションズ社、BBC社、ITV社といったエンターテインメント関連の大企業で幹部職を務め、業界に精通したコメンテーターとしても活躍しています。

フィル氏は、さまざまな制作会社やメディアで仕事をしてきた経験から、企業幹部のあいだに見られる、分断的思考やコラボレーションの不足といった問題を指摘しています。「私は自分自身の経験から、企業におけるサイロ化の傾向や統合思考の欠如は、優れたビジネスの慣習ではないことを学んできました。もちろん、時にフォーカスすることも重要ではあるのですが」と、フィル氏は述べています。

「マネージャーたるもの、視野の広い協働的思考を奨励する企業文化をつくりだすべきと、私は確信しています」とフィル氏は言います。どうすれば、こうした課題を克服できるのでしょうか? 成功の道を模索している起業家のために、サイロ化された環境を打破し、統合思考を促すためのチェックリストを紹介します。

1. 明確な目標と方針

起業家は、明確な目標を設定しなくてはなりません。組織でいえば、包括的なビジョンに相当します。これをすべての従業員に対して効果的に伝え、とりわけさまざまなチームや部署の相互の関連性を強調することが重要です。

起業家はしばしば、経済的な成功と創造性の推進のバランスを保つという、難しい課題に直面します。チームには、目標達成に資するクリエイティブな側面に力を入れるよう促し、自身はリーダーとして、採算性と創造性の最適な均衡点を見つけることに注力しましょう。

2. 部署横断的プロジェクト

社内で部署間のコラボレーションを促進します。異なる部署を結びつけ、製品を多方面に展開できるようなアイデアに力を入れましょう。起業家は、すべての段階においてガイドラインとタイムラインを明確化しておくべきです。

例えばFacebookを提供するメタ社は、視野が狭くなることを打開するため、社内での交流を促進し、共通の新人研修を実施するなど、いくつかのソーシャルイニシアチブで成功を収めてきました。

起業家は、多様な背景をもつ従業員を結束させることで、派閥を打破し、知識の共有を促し、革新的なアイデアを呼び起こすことができるのです。

3. 創造性と協力の奨励

創造性は、イノベーション、差別化、競争優位を生み出す原動力です。そして、すべての人に創造的成長のエコシステムを提供することは、起業家の責務と言えます。

チームのなかから、納期に遅れることやリスクを取ることへの恐れを消し去り、協力を促しましょう。メンバーを切り捨てるのではなく、時間を与えて成長を見守りましょう。彼らが、常に結果を出さなければならないという絶え間ないプレッシャーにさらされ続けるのも健全ではありません。プレッシャーは、創造性を培うための豊かな土壌を育めないのです。

4. 研修や能力開発の機会を提供する

研修や能力開発の取り組みに投資することで、組織全体をより包括的に理解する力を養うことができます。起業家は、従業員の知識とスキルを増強することで、部署横断的に効率よく働く能力を高めることができるでしょう。

テック関連投資企業のアルティメーター社が実施した調査では、対象となった企業の31%が、DXの主な障壁として「サイロ化された組織」を挙げました。チームに対して必要なツールを提供することは、どんな目標を達成するためにも重要です。セミナーや部署横断型研修セッションといった適切なツールを適切なチームに提供することで、望ましい結果が得られるでしょう。

5. 率先して模範を示す

イーロン・マスク氏はかつて、テスラ社の従業員に宛てて次のようなメールを送りました。「もし皆さんに、より速く問題を解決するためのアイデアがあるなら、それはテスラ社の利益につながる可能性があります。指揮命令系統を気にせず、いつでも、誰とでも共有してください」

起業家は、率先して模範を示すべきです。異なったグループと協力し、部署横断的なチームワークの利点を示すのです。そうすることで、従業員に良い影響を与え、一体感のある協力的な職場環境の形成が進むでしょう。

起業家として成功するには、組織のサイロ化を打破することが不可欠です。協働の文化を育み、明確な目標を設定し、部署横断的なプロジェクトを推進し、模範を示し、研修や能力開発プログラムを提供しましょう。そうすることで、イノベーションの促進や効率性の向上につながり、ひいては事業の成功につながる環境を創出できるのです。

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