持続可能な建築を推進するフィリピン企業の取り組み

[Publisher] e27

この記事はe27のLiza Moralesが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

フィリピンは世界で最も電気料金が高い国の一つとなっており、同国の建築には持続可能性が不可欠です。建築家や建設業者は、設計の際にエネルギー効率と持続可能性を優先し、再生可能なエネルギーを選択しています。また、竹や再生木材、リサイクルされた鋼鉄など、持続可能な素材を使用しています。

持続可能な建築への移行は、都市インフラの設計にも反映されています。市街地に緑地が組み込まれたり、電力を再生可能エネルギーから得る公共交通機関が設計されたりしているのです。

建築の現代化においては、テクノロジーも重要な役割を担っています。建築家は建物を設計・視覚化する際に、高度な3Dモデリング・ソフトウエアを使用することが増えてきました。この方法では、変更や修正をより簡単に行うことができます。

また、このテクノロジーの活用により、建築家はエネルギー利用と空間利用の両方において、効率性の高い建物を設計できます。データ分析とコンピュテーショナル・デザイン(具体的な設計に入る前のシミュレーションなどを、コンピューターを駆使して実施すること)も、建物性能の最適化やエネルギー消費の削減に役立っています。

筆者は建築家として20年以上活動していますが、「人間の行動が環境に与える影響」を常に意識してきたため、持続可能な建築への転換は自然な流れでした。

子を持つ親としては、将来の世代のために残していく世界について、より意識するようになりました。建築家としては、現在の要求を満たすだけでなく、持続可能な未来にも貢献する建物を設計する責任を担っています。

なぜ持続可能な建築が重要なのか

残念なことに、建造環境(built environment)分野は、温室効果ガス排出と環境悪化の最大の原因の一つであり、年間炭素排出量の約40%を占めています。建物は、建設中・運用中・解体中に、多大なエネルギーと資源を消費するのです。

持続可能な建築への転換は、気候変動の影響を緩和して地球を守るために不可欠です。持続可能な建築においては、建物のライフサイクルを通じてエネルギー消費・水の使用・廃棄物・炭素排出を減らすことに重点を置いています。これには、再生可能なエネルギー源や、持続可能な素材の使用のほか、エネルギー効率、室内の空気質、居住者の健康とウェルビーイングを向上させるグリーンビルディングを運用することも含まれます。

筆者にとって、エコテクチャー・デザイン・スタジオ社の設立は、持続可能な設計要素を自分の作品に組み込み、環境に配慮した設計手法を促進するための手段でした。フィリピンのマニラと米ニューヨーク市にオフィスを置く当社が目指すのは、見た目に美しいだけでなく、環境や地域社会にプラスの影響を与える建物を作ることです。当社が携わるすべてのプロジェクトで、再生できない資源の使用を最小限に抑え、廃棄物を削減し、持続可能な素材の使用を優先することを目指しています。

エコテクチャー・デザイン・スタジオ社をシンガポールに拡大することは、われわれの持続可能な設計に関する専門知識を、新しい市場にもたらすチャンスと捉えています。シンガポールは東南アジアにおいて「建物を環境に優しいものに変える取り組み」の最先端にいます。そして、2030年までに建物の80%を環境に優しいものに変えるという野心的な目標を掲げているのです。

われわれの持続可能な設計手法はこの目標と一致しており、シンガポールの建造環境分野にプラスの影響を与えたいと考えています。そのため、当社のシンガポールへの進出は自然なステップでした。

持続可能性を、モダンな建築設計に組み込む

持続可能な建築は、近代的な設計における重要な要素です。われわれが目指しているのは、美しいだけでなく持続可能な生活を促進する建物を作ること。政府やその他の関係者と緊密に連携し、シンガポールという都市国家で持続可能な建築を促進することを目指します。

また、環境にプラスの影響を与えて持続可能な生活を促進するために、持続可能な建物を設計・建設するというフィリピンでの取り組みも継続していきます。

環境への懸念が増大し続けるなかで、建造環境分野は今後を見据えて持続可能な建築にますます注力することが期待されています。世界人口が増加し、都市化が進んでいるため、需要は増加する一方です。

建築におけるテクノロジーの活用が増えれば、先進的なエネルギーシステムやビルディング・オートメーションに加えて、エネルギー使用を最適化して無駄を削減するスマートテクノロジーを備えた、効率性の高い建物が登場すると期待できます。

総じて、持続可能性とテクノロジーは建築の近代化を促進しています。建築業界が進化を続けている今、より持続可能な私たちの未来を確保するために、建物の設計・建設において持続可能性とテクノロジーを優先させることが非常に重要なのです。

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