“未来志向の街”豪アデレードが、先進的な人々を引きつけている理由

[Publisher] The Guardian

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刺激的なビジネスやイノベーションの機会、数え切れないほどの文化的な魅力──これらは、アデレードが住みやすい街である理由の一部に過ぎません。

南オーストラリア州の州都であるアデレードが「教会の街」と呼ばれるようになったのは、単に教会がたくさんあったからだと考える人が多いです。実際には、歴史的に信仰の自由が認められており、1800年代にさまざまな信仰が根付いたことに由来しています。この寛容さが、伝統的な信仰や既存の考え方にとらわれない人々を引き寄せてきました。

こうした文化的遺産が、現在のアデレードの進歩的で独特な文化を支えています。今も変わらず揺るぎない「未来志向」を持ちながら、増え続ける雇用機会、注目に値する環境保護の実績、テクノロジーブーム、世界をけん引する医療研究、活気あるアートシーンなどを育み発展を続けているのです。

なぜ毎年1万2000人以上が、オーストラリアの南にある街に移住しているのでしょうか?以下では、アデレードの進歩的な考え方を体現している五つの特徴を紹介します。

新たなキャリアを追求できる場所

アデレードには強力なビジネスネットワークがあり、地方自治体が地域の各産業を支援しているため、この地でキャリアを積むことは容易です。再生可能エネルギー、防衛、航空宇宙、テクノロジー、クリエーティブ、デジタルインフラ、機械学習などの分野が活況を呈しています。

また防衛産業の最前線でもあるアデレードは、オーストラリアで最も大規模かつ複雑なプロジェクトが複数進行しています。そのため何千もの求人があり、多くの専門家が必要とされているのです。現在、世界の防衛関連企業上位10社のうち7社が南オーストラリア州に拠点を置いています。

宇宙産業における中心的なインキュベーター(起業および事業創出を支援するサービスを提供する団体や組織)としても知られ、オーストラリア宇宙庁本部やオーストラリア・ミッション・コントロール・センターがあるほか、100以上の関連企業が存在します。さらには宇宙分野の製造拠点になる予定もあり、素晴らしい雇用機会がもたらされるでしょう。アデレードはオーストラリアにおいて、宇宙に関するあらゆることの中心地と広く見なされています。

これに加えて、デジタル技術、サイバーセキュリティー、データ分析、クラウド技術、人工知能(AI)の分野でも確固たる評価を得ているのです。

住みやすさと環境保護の実績

アデレードは、世界で最も住みやすい都市の一つと言われており、それには納得の理由があります。

2021年にはエコノミスト誌の「世界で最も住みやすい都市ランキング」で3位となり、安定性、医療、文化と環境、教育、インフラにおいて高得点を獲得しました。

南オーストラリア州は、再生可能エネルギー産業の最前線でもあり、風力発電、太陽光発電、電池産業などでその地位を確立しています。同州のエネルギーシステムに占める再生可能エネルギーの割合は、わずか15年余りで1%から60%に増加しました。2030年までに、州全体で実質100%を目指しています。また、南オーストラリア州は世界有数の水素生産地になる可能性を秘めています。2050年までに、現在の送電網の需要を満たすのに必要な量の5倍を超える再生可能エネルギーを生産することが可能だとされています。

感性を刺激する多様な文化

世界的に有名な自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」のオーストラリア版である「ツアー・ダウンアンダー」、南半球最大のオープンアクセス・アートフェスティバル「アデレード・フリンジ」、ワールドミュージックの祭典「WOMADelaide」、芸術祭「アデレード・フェスティバル」など、アデレードの街はいつも新しい体験でにぎわっています。南オーストラリアは祭典の州として古くから知られており、年間を通じて大きなイベントが開催され、重要な祭典が10以上あります。街の雰囲気に浸透している「つながりの感覚」と手に取るようにわかる「創造的なエネルギー」は、州外からの移住者たちにとって大きな魅力となっているのです。

アデレードのイベントカレンダーと、900を超える飲食店を見れば、この街が世界から文化の都と見なされている理由がよくわかります。

また、アデレードは2022~2023年の12カ月間に、こうしたイベント、アート、祭典に1380万豪ドル(約12億5000万円)を投じることを決定しており、今後もアートシーンが爆発的に盛り上がることは必至です。

世界をけん引する先進の医療研究

アデレードには、南半球最大級の健康医療イノベーション地区「アデレード・バイオメド・シティー」があります。医療専門家、営利企業、起業家が力を合わせて、投資総額38億豪ドル(約3439億円)におよぶ画期的なプロジェクトを推進しており、医療分野の共同研究で先頭を走っています。

同地区には、700以上のプロジェクトを進行させている南オーストラリア健康医療研究所や、オーストラリア唯一の陽子線治療施設として高度ながん分子標的治療を行うオーストラリア・ブラッグ陽子線治療研究センターなど、重要な研究所があります。

アデレードは、初期段階の医療研究でオーストラリア最先端にあるだけでなく、医療機器や医薬品の製造でも急成長を遂げている街です。

大手テクノロジー企業も多数進出

テクノロジーとイノベーションの分野でも、アデレードは急速に存在感を高めています。ロット・フォーティーントンズリー・イノベーション地区テクノロジー・パークなどのテクノロジー拠点には、グーグル社、アマゾン社、マイクロソフト社といった世界的な企業が進出しています。

これらの拠点では特に高度なAIとデータ分析に注力しており、この分野で世界をリードする二つの組織も居を構えています。オーストラリア機械学習研究所(AIML)と、マサチューセッツ工科大学(MIT)のビッグデータ・リビング・ラボです。AIMLはオーストラリア最高のAI能力を誇っており、「世界大学学術ランキング(別名・上海ランキング」によれば、MITはコンピューター科学と工学で世界最高の大学と評価されています。

進歩的な未来志向の都市アデレードは、新しい目的や、キャリア、ライフスタイルを求める人々にとって、自分自身を再発見できる場所となるかもしれません。

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