中小企業が今すぐ実践できる、ビジネス成長のためのデータ活用法

[Publisher] TechBullion

この記事はTechBullionのAli Bajwaが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

「データは新たな石油」と言われるなか、ほとんどすべての企業や組織がデータから価値を引き出す方法を模索しています。アメリカで全企業の98%を占める中小企業も例外ではありません。ただし小規模な企業は、大企業と比べて使えるリソースが少ないもの。中小企業がデータに基づいて成長するためには、大企業とは少し異なるアプローチをとる必要があります。とはいえ、中小企業にも実施可能な成長のためのデータ活用法はたくさんあります。自社のKPI(重要業績評価指標)を明らかにし、指標を定期的にモニタリングするプロセスを構築することで、改善が必要な分野や成長機会などを早期に見つけ出せるのです。この記事では、中小企業のデータ活用法について紹介します。

自社のKPIに着目する

KPIは、特定のプロジェクトや取り組みに関する自社のビジネスの実態を測定する際に使われる指標です。KPIは個々の組織によってさまざまですが、ほぼすべての企業に適したKPIもあります。例えば、売上高、投資対効果(ROI)、純利益、1株あたり利益(EPS)といった会計分野の指標はそれにあたります。顧客維持率、顧客獲得コスト、顧客満足度、従業員定着率といった業務分野の指標もモニタリングできます。

データ駆動型の企業文化を構築する

データの価値は、そこから得られる洞察(インサイト)で決まります。したがって重要なのは、データ駆動型の企業文化をできるだけ早く育むことであり、ビジネスインテリジェンス(BI)とデータ分析を重視することです。そのためには、「この戦略が機能していることが分かるKPIは何か」「データから価値を引き出すのに使えるモニタリング中の指標は何か」といった問いを立て、週ごとや月ごとの定例会議にデータを組み入れましょう。これにより、あなたもチームも、データに基づいた適切なアクションを起こせるようになっていきます。

顧客データを活用する

顧客データを活用して成長につなげる方法はたくさんあります。購入履歴を分析して製品需要を把握したり、顧客とのやり取りから得たデータを用いて顧客セグメントのモデルを作成したりすることもできます。また、顧客生涯価値(CLV)を計算して顧客獲得の取り組みに優先順位をつけることも可能です。顧客基盤の理解を深めることで、狙いを定めて適切な顧客体験を生み出し、顧客の維持や売り上げ増の可能性を高めることができます。

最も重要な指標をモニタリングする

データサイエンティストやデータアナリストは、各指標をモニタリングしてビジネスの成長見通しを得ることの重要性を理解しています。ただし、チームメンバーの全員が同じレベルで指標に精通しているわけではありません。それでも、データを可視化し、そのデータを使って過去どのように価値を高めたかを示すことで、特定の指標をモニタリングすることの大切さを理解してもらうことはできます。例えば、顧客維持率をモニタリングしている場合は、そのデータを活用して、顧客離脱のおそれがある分野を見つけることが可能なのです。

機械学習を用いて成長機会を見つける

可能な限り最速でデータから成長機会を見つけることを目指しているのならば、機械学習モデルの開発を検討すべきかもしれません。データウェアハウス(DWH)サービスやデータ分析、機械学習を活用して傾向やトレンドを識別することで、これまで気付かなかったかもしれない貴重な洞察を新たに発見できるのです。得られた洞察は、戦略立案、継続成長などの基盤作りに活用できます。

データを活用してさらなる企業成長を

以上、新たな「石油」であるデータから価値を引き出すために、リソースが少ない中小企業が実践できるアプローチ方法を紹介してきました。幸いなことに、中小企業が成長するために実施できるデータ活用法はたくさんあります。この記事で挙げたようなことを実施することで、これからの企業成長を確実なものにできるのです。

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