増え続ける電子廃棄物に終止符を。古い機器の正しい処分方法

[Publisher] TechBullion

この記事は、TechBullionのUmesh Kumarが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

技術はかつてないほど急速に進化しており、それは電子機器にも同じことが言えます。そのトレンドや未来的なデザイン、最新技術に高揚し、流行を追いかけて新しい携帯電話やノートPCなどのハイテク機器を購入するのは悪いことではありません。ただ、使わなくなった機器の取り扱いについて知っておくべきこともあります。

最新のトレンドや技術へのこだわりは、買い過ぎや経済的負担につながるのみならず、やがては電子廃棄物の山に足を踏み入れることになります。機器の処分方法を知ることは、身の回りにある電子廃棄物を減らすためにできる最も賢明なことなのです。

ここで、使用している携帯電話やノートPCなどの電子機器が、劣化したり時代遅れになったりした場合にどう対処すればよいかという疑問が生じます。再販やリサイクル、再利用は若干手間がかかると思われがちですが、われわれは時代のニーズを敏感に感じ取り、古いものは廃棄するのではなく、このような環境保全につながる適切な処分方法を選択すべきなのです。

なぜ電子廃棄物が問題になっているのか?

電子廃棄物とは、適切に処分されていない電子機器や部品がごみの埋め立て地に積み上げられることを意味します。この問題は長年後回しにされてきたため、数十年にわたって堆積し、やがて差し迫った破滅的な脅威へと変化したのです。

ほとんどの電子機器は、水銀、カドミウム、パラジウム、リチウム、鉛、コバルトなどの有害元素を使用しています。無意識に廃棄されてしまうと、埋め立て地に送られることになるのです。

これらの元素の多くは毒性が強く、熱や、反応性が高い他の元素にさらされると、有害物質が空気中に放出されたり地下水に染み込んだりすることで、人の健康や環境を脅かします。

そのため、古い機器をリサイクルせず単にごみ箱に捨てるほうが、より多くの害をもたらすのです。

リサイクルや再利用はなぜ重要なのか?

インドは現在、世界3位の電子廃棄物排出国になっています。世界では毎年5000万トンもの電子廃棄物がごみ箱に捨てられており、今こそ事態の深刻さに目を向けなくてはなりません。

機器の再販や再利用は、想像以上に多くの利益をもたらします。電子廃棄物を削減できるだけでなく、仮に時代遅れになった技術でも別の目的で活用できることもあるため、金銭的な節約にもつながります。

リサイクルまたは再利用することで、CO2排出量の削減、汚染防止、地球温暖化対策や、エネルギーの節約にも貢献できます。さらにその過程で再利用可能な原料が回収され、天然資源の保護にも役立ちます。

ここからは、古い機器を再利用する方法をいくつか紹介しましょう。

どのように処分すれば再利用できるか?

ほぼすべてのハイテク機器は、再利用やリサイクルが可能です。ノートPC、タブレット、携帯電話、充電器、スピーカー、カメラなどの電子機器や、電子レンジ、洗濯機、掃除機といった家電製品は中古市場で売却したり、技術が陳腐化した場合には別の用途に使ったりすることができます。

例えば、携帯電話はオンラインストアで売ることができ、ビデオカメラは監視カメラとして利用できます。また、古いガジェットをどうするか悩んでいる人のために、以下で技術の再利用や不要なガジェットの再販に役立つさまざまな選択肢を紹介します。

  • 再販

OLXやクイッカー、イーベイ、キャッシュマート・インディアなど、古いガジェットや電子機器を売却できるオンライン市場はいくつもあります。例えば、キャッシュマート・インディアで携帯電話やタブレット、ノートPCを売ると、AIを利用したアルゴリズムがその価値を判断して買い取ります。その後、店舗側で再生品として整備し、端末を安価に購入したいユーザーに向けてオンラインで再販するのです。

このようなオンライン市場は、古い電子機器などを、収集品やDIYキットとして購入する技術マニアにとっての天国です。電子機器が埋め立てられることなく、再び消費者の手に渡ります。また、機器を売れば持ち主はいくらかの金額を得られますし、新しい機器を買う余裕がない人たちが旧世代の機器を適正価格で購入できます。

さらに、アマゾンやフリップカートなどのECサイトでは、新しい携帯電話を購入するときに、古い携帯電話を引き取ってくれます。こうしたサイトを介せば、新しいガジェットを割引購入できるかもしれないことに加え、古いガジェットを、責任を持って廃棄してくれるという信頼感もあるでしょう。

画面が割れ、役目を終えた携帯電話を売却できるWebサイトもあります。使用不能な状態であっても、整備したりアップサイクル(不要な製品を新しい材料や製品に作り直して価値を高めること)したり、金、銀、銅、スズ、プラチナなどの貴重な原料を回収したりできるからです。

携帯電話やノートPCのオンライン販売や交換は、データの初期化を徹底し、いくつかの簡単な手順を踏めば、間違いなく安全に取引を行うことができます。別の記事で、古いガジェットを売却する前に行うべきことのチェックリストを紹介しています。

  • 再利用

古いハードウエアを再利用し、本来の目的とは全く異なる用途で使う方法はたくさんあります。例えば古いスマートフォンは、監視カメラ、トランシーバー、子供と意思疎通を図るためのコミュニケーター、さらにはZoom会議のWebカメラに変身させることができます。また、古い携帯電話をユニバーサルリモコンとして再利用し、スマート照明やAC電源、Wi-Fi、または赤外線で駆動するさまざまな機器を一元管理することも可能です。

さらに、ルーターやケーブルなどのネットワーク機器は、Wi-Fi回線の拡張に利用できます。充電器は直流電圧で動く機器の電源に、充電ケーブルは、USBによる機器の接続や機器間の高速データ転送に使用可能です。そして、掃除機は吸引ポンプとして、古い扇風機や洗濯機のモーターは小型機械の動力源として使えます。

同様に、古いタブレットを車に持ち込めば、バックカメラの画面やドライブレコーダー、車載インフォテインメント画面として利用できるほか、デジタルフォトアルバムや電子書籍端末、台所用のステレオやミニテレビとしても活用できます。古いPCモニターは拡張ディスプレーの二つ目の画面として、また、クロミウムOSをインストールすれば、子どものクロームブックとして利用できるなど、再利用の用途は多岐にわたるのです。

もしあなたがDIY愛好家だったり、あるいは、自分の子どもがハイテク機器で実験したがったりしているならば、最新式の携帯電話を分解することはおそらくないでしょう。古い携帯電話を使えば、OSの脱獄、カスタムROMのインストール、ワークショップで分解と組み立てをしてみるなど、新しい端末ではできないことを学ぶことができます。

また、携帯電話、タブレット、ノートPCなどの古いガジェットを恵まれない学生たちに寄贈して、教育やトレーニングに使ってもらうというアイデアもあります。プラサム、チャイルドライン・インディアなど、古いコンピューターやノートPCを引き取り、有効活用してくれる慈善団体もたくさんあるのです。

  • リサイクル

金、銅、銀、アルミニウム、シリコン、プラチナなどの原料を入手するために古い機器を回収することは、ごみ箱に捨てるよりも良いことです。エクストラカーボン社、カルマ・リサイクリング社、エコテック・リサイクリング社、アッテロ社など、電子廃棄物のリサイクルで素晴らしい仕事をしている業者が多数あります。消費者は回収センターに機器を預ければそれで終わりです。また、担当者が自宅に訪問し、玄関先で回収してくれるサービスを行っているリサイクル業者もあります。

クロマ社や、リライアンス・デジタル社といった人気が高い小売業者は、店舗に回収箱を設置して責任ある電子廃棄物処理を推進しています。回収箱には、不要になった古いガジェットを廃棄することも可能です。

なおインドでは、廃棄物を安値で買い取り、ガレージで分解しているスクラップ業者が存在します。こうした業者は多くの場合、電子廃棄物を燃やして銅、アルミニウム、金などの金属を回収するという非科学的な方法をとっています。これは決して良いことではなく、むしろ自然環境に悪影響を及ぼします。電子廃棄物は、十分な確認のうえ信頼できるリサイクル業者に引き渡す必要があることを念頭に置いておきましょう。

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