中小企業に役立つ、六つのプロジェクト管理手法

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中小企業はさまざまな課題に直面していますが、その一つが、プロジェクトに含まれる変動要素を全て把握しておくことです。企業は常に高い期待と短いスケジュールに応える必要があり、プロジェクト管理はこれまでになく重要になっています。

プロジェクト管理には多くの手法があり、企業が効率的かつ効果的に目標を達成する助けになるでしょう。各企業にとって適切な手法は、事業の性質やニーズ、予算、チームの規模とスタイル、スケジュールによって異なります。以下では、中小企業向けの標準的かつ実用的な手法六つと、それらが適合しやすいタイプを紹介していきます。

1. ウォーターフォール

ウォーターフォールは、プロジェクトをいくつかのフェーズに分割して、直線的かつ連続的に完了させる伝統的な方法です。通常、各フェーズは上から順に一方向に進み、あるフェーズが完了しない限り次のフェーズは開始されず、完了したフェーズに戻ることもありません。フェーズを構成するのは、要件定義、分析と設計、構築、テスト、納品、メンテナンスです。

ウォーターフォールが適しているのは、各フェーズを明確な線引きで定義でき、プロジェクトの開発過程においてあまり多くの変化が生じないような企業です。プロジェクトが変更される可能性が低い、広範な部門からのチェックを求める厳しい規則がある、後の段階で新しい人員が加わるかもしれない場合などは、この手法がおすすめです。

その直線性と、文書化を徹底することから、ウォーターフォールではどの段階で誰が引き継いでも継続性が担保されます。最初から最後まで、制約、スケジュール、チームの役割やリソースについて確定しているプロジェクトに最適です。また、顧客との関係はプロジェクトの開始時と納品時のみ。これらを総合すると、建設などのプロジェクトが適しています。

2. アジャイル

アジャイルは、プロジェクト開発における各フェーズを比較的短い期間で完了させ、一連の開発サイクルを繰り返し行うのが特徴です。チームは通常、一つの開発サイクルに対して約2週間以内に取り組み、次のサイクルに移る前にそれを適応させるための会議を行います。

柔軟性がありコラボレーションを重視するこの手法に向いているのは、最終的な解決策を得るために、顧客やユーザーから絶えずフィードバックを受ける必要があるプロジェクトです。この手法を採用するチームは、プロジェクトを通じてテスト・評価・適応のフェーズを頻繁に反復して行います。したがって、密に連携し、コミュニケーションを図りたいチームに取り入れるのがいいでしょう。

これは、明確に定義された目標や完璧な成果よりも迅速な進行が求められる、アプリ開発などのプロジェクトに有効です。また、プロジェクトの過程で多くの変化が生じ、アジリティー(機敏性)を維持する必要があるため、中小企業にも適しています。アジャイルの手法には、スクラム、カンバン、リーンなど多くのサブカテゴリーがあります。

3. クリティカルパス

この手法はクリティカルパス分析とも呼ばれ、プロジェクトにおける工程とその依存関係(前後関係)を全て列挙したうえでスケジューリングし、全行程の一覧を作成するものです。プロジェクト完了までに必要かつ重要なタスクについての所要時間を見積もり、全ての情報を統合したクリティカルパスを描くことが求められます。スケジュールの図表化の方法は、ガントチャートやフローグラフなどさまざまです。

クリティカルパスは、可動部が多くスケジュールが相互接続されているプロジェクトに適しています。スケジュールの管理、進め方の見直しが必要かどうかの判断、また大規模なプロジェクトの管理に役立つでしょう。作業の遅延が生じたり、特定の要素が大幅に変更されたりすることで、プロセスの調整が必要になる中小企業に有効です。

4. エクストリームプログラミング(XP)

エクストリームプログラミングはソフトウエア開発者のために作られた手法で、「シンプルさ」「コミュニケーション(対面が望ましい)」「フィードバック」「尊重」「勇気」という五つのルールを中心に、コラボレーションとアジリティーを構築するものです。基本的には、アジャイル型プロジェクト管理の原則を採用しています。自己組織化されたチームスタイルを用いながら、マネジャーや顧客、開発者のチームワークとコラボレーションを重視した手法です。

この手法は、複数の場所に分散したチームが共通認識を持ち続けなければならない中小企業に好都合です。また、全ての関係者が、同じ重点分野を意識し、同じ見解を持つことが必要なチームにも適しています。

5. PRINCE2

PRINCE2(PRojects IN Controlled Environments)は、制御された環境でのプロジェクトを管理する手法です。業務事例・組織・計画・制御・リスク管理・プロジェクト環境における品質・構成管理・変更制御という八つの構成要素からなり、認定試験もあります。

この8要素が適切に対処されていれば、プロジェクトの工程は円滑に進むはずです。複雑なプロジェクトはもちろん、時間をかけて成長・拡大できるプロセスを確立したい中小企業にとっても最適な手法と言えるでしょう。

6. シックスシグマ

この手法は顧客を理解し無駄を省くことに重点を置き、コストや納品までの時間を削減しながら品質を向上させるものです。不具合や無駄を最小限に抑えて、顧客の期待に応えることが求められます。

顧客基盤の変動に対応しつつ、市場競争力を高めることを目指す、製造や製品開発の環境に適した手法です。工程や納期などを改善したい中小企業にも効力を発揮します。

プロジェクトに合わせた最善の選択が大切

プロジェクト管理の手法は、プロジェクトを最善のかたちで管理するための枠組みです。全く同じ内容のプロジェクトは存在しないので、一つの手法にこだわる必要はありません。チームの規模、予算、スケジュール、顧客の意見、柔軟性に応じて適切と思うものを選択してみてください。

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