北米の産業用ロボット出荷台数が過去最高を記録

[Publisher] Supply Chain Dive

この記事はSupply Chain DiveのMax Garlandが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

このニュースのポイント:

  • 北米における産業用ロボットの出荷台数が2021年に3万9708台(それまでの最高記録だった2017年の数値から14%増)となり、新記録を達成したことが、アメリカの自動化推進協会(Association for Advancing Automation:A3)の調査で明らかに。
  • 金属やプラスチック、食品、半導体などの非自動車業界が需要増大を後押ししたと、A3はリリースで指摘した。
  • A3のジェフ・バーンスタイン会長は、「ロボットは生産性を向上させ、人間が望まない反復作業を補うのに役立つという認識が、幅広い業界に広がった。ロボットや自動化は、もはや導入するべきか否かの選択肢ではなく必要不可欠なものだ」と述べた。

自動車以外の産業での成長が、2021年のロボット出荷台数増加を後押し

北米における産業用ロボットの出荷台数推移

A3の調査結果では、人手不足が叫ばれ十分な現場人員の確保と維持が困難になる中で、これまでも複数の企業により指摘されてきたことが、再確認されました。人手不足に対応し、現有人員の能力を最大化させるために、自動化への投資が急増しています。

工業用ポリマー・接着剤メーカーのデルフォン社ではコロナ禍の影響を受け、湾岸地域に住む技術者や機械オペレーターの採用が困難になりました。社長兼CEOのジョー・モンタノ氏は、ロボットをレンタルすることでコストを抑えながら自動化を実現できたと、A3のリリースの中で語っています。

「パッド印刷(印刷技術の一種)や部品洗浄の機械を操縦するためにロボットを採用したことで、8名のオペレーターを他の業務に充てることができ、1年未満で7万ドル(約767万円)の投資対効果が得られました」とモンタノ氏は言います。

また、物流業界では、コロナ禍で需要が急増し、倉庫運用の負荷が高まった状況に対応するために自動化を進める企業も多いです。例えばFedExは、ロボットへの投資を加速することで、仕分け設備を通るあらゆる荷物の処理効率を向上しようとしています。

この勢いは2022年も衰えることはないでしょう。マッキンゼーによると、産業用ロボットの導入台数は2022年には年間60万台にのぼると予想されています。2015年以降、その規模はすでに年間45万台まで増加しているのです。

自動化技術の導入が広まる中、ロボット出荷台数に占める自動車業界の割合は縮小しています。A3によると、2021年の10〜12月には、自動車関連の顧客への販売台数は全体の39%でした。当初はロボット販売台数の70%以上を自動車業界が占めていたと、バーンスタイン会長は2021年に述べています

多くの企業で自動化が進む中で、新たな技術が既存の労働者に与える影響を検討していく必要があります。FedEx Ground社の運用技術およびイノベーション担当マネージングディレクターを務めるテッド・デンゲル氏は、技術そのものよりもチェンジマネジメント(新しい変革を効率よく成功させるためのマネジメント手法)のほうが重要だと、2021年12月のインタビューで語りました。

「『この機械は何ができるのか、またどのように操作して、作業員とはどのように関わることになるのか』ということを、一点の曇りもなく明確に伝えることが大切」とデンゲル氏。「当社では多くの時間をかけてトレーニングを行い、ロボットの導入前に、従業員が心から安心できるよう支援しています」と述べました。

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