ノキアが北極圏の金鉱に構築したプライベート5Gネットワーク

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[Publisher] TechRadar

この記事はTechRadarのSteve McCaskillが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

フィンランドの通信インフラ企業・ノキア社とスウェーデンの通信事業者・テリア社は、フィンランド北部の金鉱にプライベート5Gネットワークを構築し、鉱業会社であるアグニコ・イーグル社のフィンランドにおける業務のデジタル化とインダストリー4.0関連アプリケーションの活用を支えています。

プライベート5Gネットワークとは、無線局免許が必要な周波数帯(ライセンスバンド)や免許不要の周波数帯(アンライセンスバンド)、または共用周波数帯のいずれかを利用して、特定の顧客に専用のアクセスを提供するものです。よって、第三者にリソースが共有されることはありません。

プライベート5Gネットワークを活用することで、顧客は各アプリケーションに対する一定水準のパフォーマンスを確保しながら、その規模や展開のペース、使用するテクノロジーを自社で決めることができるようになります。

金鉱で進むノキアの5G開発

モバイル通信は目に見えない電磁波を使うため、5Gが文字通り「金」になると言い切るのは難しいですが、アグニコ・イーグル社はこのネットワークが同社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させると期待を寄せています。ノキア社にとっても、このプロジェクトは、最も遠隔で過酷な条件下でもプライベートワイヤレスネットワークで組織を支援できることを示す好例であると考えています。

プライベートネットワークにおいて、ノキア社はすでに全世界で380社の顧客を抱えており、うち35社は鉱業界の企業です。

同社の企業向けソリューション部門を率いるステファン・リジェンス氏は、「本プロジェクトはまた、『生産性や安全性、サステナビリティ目標を達成するための優れた技術ソリューションの開発に、エコシステム全体での協働が不可欠である』ということを示す意味でも素晴らしい事例です」と語り、続けて「当社の産業向けプライベートワイヤレスネットワークは、今日の鉱業界における厳しい運用要件に応え得る安全かつ信頼の高い接続性を提供し、5Gはより高いレベルのパフォーマンスを可能にします」と述べました。

本プロジェクトが進むフィンランドのキッティラ鉱山は、首都のヘルシンキから900km北部、北極圏のラップランド地域から北へ150km離れた位置にある、欧州最大の金鉱山です。広さは192平方キロメートルで、年間約16キロメートルのトンネルが開発されています。

プライベートネットワークによって、鉱山に張り巡らされる迷路のようなトンネル全体に信頼性と安定性に優れた低遅延の通信環境が行きわたります。アグニコ・イーグル社は、地表から最大1キロメートルの深さで、作業員や設備、センサー、デバイス、車両を接続できるようになるのです。

また、通信の末端にある領域でのリアルタイムデータ処理や、自動運転車・高精度測位システムの配備、グループ通信などを利用するためのアプリケーション展開が可能になります。こうした活用は全て、鉱山の信頼性や、作業員の安全、作業における品質と効率性を向上させるものです。

キッティラ鉱山を統括するトミ・ケンクネン氏は次のように語っています。「この数年間で自律型・遠隔制御型の機械を試験的に導入してきたのですが、デジタルトランスフォーメーション(DX)を次の段階に進めるべくノキア社らに協力を仰ぎました。私たちは最新技術を駆使することでイノベーションを起こしたいと考えており、ノキア社の5Gスタンドアロン( SA)プライベートネットワークを活用して運用効率を高めるとともに、鉱山で働く人々の最高水準の安全性をサポートします」。

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