産業用ロボットへの5G導入で遠隔監視・操作を実現

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[Publisher] FierceWireless

この記事はFierceWirelessのBevin Fletcherが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

T-MobileはSarcos Roboticsと提携し、Sarcosの産業用ロボットに5G機能を組み込み、遠隔監視・操作を実現すると発表しました。

Guardian XT」と名付けられたこのロボットは、上半身だけの外骨格のような見た目の遠隔操作システムで、2022年末までにリリースされる計画です。人間にとって危険な環境での作業のために作られており、操縦者は危ない場所から離れて安全に操作することができます。Sarcosによると、このロボットは人にしかできないような複雑な作業も可能ということです。

例えば、重い物でも最大200ポンド(約90kg)まで持ち上げて運べるほか、高所に上って研削や切断、溶接などを行う電動工具を扱うこともできます。また、構造試験や点検のためのセンサーを取り付けることや、屋内の天井に設置された通信盤の修理やメンテナンスを行うこともできます。

さらにこのロボットは、車両やけん引台車などの動く土台にも取り付けられ、さまざまなタイプの昇降機やトラックにも対応できます。

T-Mobileの5Gが搭載されることで、人が離れたところから操作し作業できる遠隔操作の実現や、操縦者の動きにほぼリアルタイムで連動することによる反応速度の向上も期待されます。同社は、これらが実現するフェーズ2において、「Guardian XT」への5Gネットワークの完全統合を目指すとしています。

Sarcosはすでに5Gを活用したT-Mobileとの協働を始めており、まずはT-Mobileの広帯域と低遅延を生かした遠隔監視システムの開発に注力しています。

Sarcosでコーポレート・ビジネス・デベロップメント担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるスコット・ホッパー氏は、あるリリースの中で、遠隔監視制御システムでの5Gネットワーク活用においてSarcosは「大きな進展があった」と述べました。

「これは重要な第一歩です。リリースに向けた準備を進めつつ、5Gによる完全ワイヤレス接続の実現を目指して引き続き開発を進めていきます。完全ワイヤレス接続が実現されれば、遠隔操作をはじめさまざまな可能性が開けます」とホッパー氏は続けました。

これによって現場で操作されるロボット作業を、遠隔地にいる人(監督者、専門家の観察者、作業員など)が管理できるようになります。

T-Mobileによると、Guardian XTは航空宇宙や自動車、飛行機、建設、防衛、製造、海運、石油・ガスなど幅広い産業で活用できるようです。

「SarcosのGuardian XTには、操縦者が安心して使える超安定・低遅延の5Gネットワークが必要です」と、T-Mobileで先端・新興技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるジョン・ソー氏はリリースの中で述べています。「5Gは、こうした産業利用のためにゼロから開発しました。Sarcosは産業用ロボットの分野でさらなる進化を遂げようとしており、今後も共同開発していくことが楽しみで仕方ありません」

また一方で、4G LTEや5Gのプライベートワイヤレスネットワークに大きなチャンスを見い出している通信企業や機器ベンダーも多く、中にはすでに動きはじめている企業やサービス展開にまで至っている企業もあります。

プライベートワイヤレス5Gの分野では、T-Mobileは沈黙を守っている一方、ベライゾンは2025年までに最大70~80億ドル(約7700~8800億円)の規模に及ぶと期待される市場を狙っています。ベライゾンはプライベート5Gの分野で数々の提携を結んでおり、ノキアを用いた国際的なプライベート5Gサービスも開始しました。AT&Tは、ノキアに加え、CBRSを活用するエリクソンとともに法人向けプライベートワイヤレスサービスを展開する予定を発表しています。ノキア自体は、2021年第2四半期時点ですでに340社の法人顧客にプライベートワイヤレスを提供しています。

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