シンガポールの自律走行ロボットの実証実験に見る、物流の未来

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[Publisher] e27

この記事はe27のSainulが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

自律走行ロボットを使った宅配サービスの実証実験がシンガポールで行われていました。

この実証実験は、自律走行ロボットによる宅配サービスの普及を目指して、シンガポール政府、物流サービスプロバイダーのCM Logistics、スーパーマーケットチェーンのNTUC FairPrice、ロボット産業の新興企業OTSAWが提携し、2020年から1年間行われました。

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自律走行ロボットは予め決められたスケジュールで動くのではなく、利用者が商品の受取時間を選択できます。

例えば、スーパーマーケットでお米などの食料品やオムツを購入した後、コンシェルジュカウンターで商品を預けてショッピングや食事を楽しみ、利用者が希望する時間帯に自宅まで配達してもらうことができます。

将来的には、食品や花などの生鮮品のほか、医薬品もロボット宅配便で配達することを検討しています。

この実証実験では、利用者の自宅までのルート選択の自動化、移動中の障害物検出・回避のための人工知能(AI)、通信システムや道路網などのインフラ(アクセス性、スロープなど)、採算性など、テクノロジーの評価を目的に、2台のOTSAW製ロボットが公営住宅「Waterway Woodcress」7棟のエレベーターホールまで小包や食料雑貨を配達しました。

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2台の自律走行ロボットは、公道での監視付き自律走行に関する安全性評価に合格しています。重量80kg(荷物を積載しない状態)のロボットの速度は、歩行速度と同等(約5km/h)に制限されています。また実証実験中、各ロボットには安全管理担当者が同行しました。

ロボットが目的地に向かっている途中、さらに、ロボットが到着すると、消費者にモバイルアプリから通知が届きます。

また、ロボットにはQRコードが付いており、利用者が受取場所でスキャンすることで、認証された人だけが荷物の入ったボックスを開いて取り出すことができます。

情報通信メディア開発庁(Infocomm Media Development Authority)の副責任者、キレン・クマール氏は「eコマースの発達に伴い、消費者は、料理、商品、食料品が短時間で配達されるのをますます期待するようになっています。自律走行ロボットは、消費体験と生産性を向上させる上で重要な役割を果たします」と語りました。

住宅開発庁(Housing & Development Board)の資産・土地グループディレクターのキー・レイ・チャン氏は「自律走行ロボットによるラストワンマイル配送など、革新的な技術を活用し、住民や買い物客へのサービスを向上する新しい機会を常に模索しています。ショッピングモールであるOasis Terracesのこの取り組みを支援することで、Waterway Woodcressの約700世帯の住民の利便性が向上し、優れた消費体験を実現できると期待しています」と語りました。

また、都市再開発庁(Urban Redevelopment Authority)の研究開発グループディレクター、チウ・ウェン・タン氏は「物流は、個人や企業に効率的に商品を届けることで、都市の発展を支えています。テクノロジーを活用しながら、革新的な配送方法を模索し、シンガポールは労働生産性を更に向上させ、世界に誇れる都市物流システムを構築できるはずです。そして、住みやすく持続可能なコネクテッドシティを実現できるでしょう」と述べました。

画像クレジット: IMDA

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