進む風力発電部品の完全リサイクル化

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[Publisher] Waste Dive

この記事はWaste DiveのIulia Gheorghiuが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

概要:

  • GEの再生可能エネルギー部門は、2020年3月に採択されたEU(欧州委員会)のサーキュラーエコノミー行動計画に貢献する取り組みの一環として、欧州における風力タービンのリサイクルと再利用を目的としたパートナーシップ契約を2件締結したことを発表した
  • ネオワ社とは、ドイツでタービンブレードを破砕してセメント用のペレットにする契約、ラファージュ・ホルシム社とは、廃棄タービンのブレード材を再利用する短期的・長期的なソリューション開発の契約を結んだ
  • 米国再生可能エネルギー研究所(NREL)国立風力技術センターのチーフエンジニア、ポール・ヴィアーズ氏によると、風力タービンのほとんどの部品は完全にリサイクル可能だが、ガラス繊維を含む風力タービンのブレードは、材料を加工して再利用するよりも安価なため、主に埋め立て処分されている

メディアの目線:

GEを含む多くの事業者は風力タービンブレードに使われている材料を再利用するためのソリューションを模索しています。

同様の取り組みは世界中で行われており、米国では、NRELが風力タービン部品のリサイクルに関する研究を行っており、風力タービンブレードを処理する技術にも適用されています。

ヴィアーズ氏は「リサイクル可能なシステムに対する要求は、欧州が先行するでしょうが、すぐに追従する国が増えてくるでしょう」と述べています。

昨今、欧州の洋上風力発電のタービンに関する発表が続いています。GEリニューアブルエナジー社は2020年12月、ヴェオリア・ノースアメリカ社と複数年契約を結び、米国初の風力発電機ブレードのリサイクルプログラムを発表しました。

タービンの大部分はリサイクル可能ではあるものの、タービンブレードの再利用については業界でも課題となっています。

「ブレード用にリサイクルされた資材の市場価値が、リサイクル費用とほぼ変わらないことが問題の一つです」と、NRELのエンジニアリング・アナリストのオーブリン・クーパーマン氏はメールで語りました。

具体的なリサイクル処理費用は公表されることは少ないですが、クーパーマン氏は細断されたブレード素材1tあたり100~1000$(約1万953~10万9530円)の範囲ではないかと考えています。

「特にブレードがそのままの状態で輸送される場合は、輸送コストも非常に大きくなります」また、「風力発電所でブレードを細かく分解すれば、大型の資材の配送費用を削減することができます」と、クーパーマン氏は語ります。

GEは、ネオワ社との複数年にわたる契約により、廃棄タービンの解体・撤去を行い、タービンの最大90%をリサイクルします。また、ネオワ社が独自に開発したタービンブレードを破砕するプロセスにより、セメントの原料を生産することができます。

GEリニューアブルエナジー社の社長兼最高経営責任者(CEO)であるジェローム・ペクレス氏は、LinkedInの投稿で「欧州では2025年までに約1000万kWの老朽化したタービンが再生、または廃棄が必要になるだろう」と述べています。

ラファージュ・ホルシム社の研究開発チームは、タービンブレードを転用して持続可能な建設資材を生産することを検討しています。同社のブランドGeocycleでは、ドイツで風力タービンの共同処理を行っています。今回の発表に先立ち、GEとラファージュ・ホルシム社は、3Dプリントによるコンクリート試作品を使用し、従来のタワーの10倍のスピードで建設できる風力タービンタワーを共同開発しました。

GEの子会社にあたるLMウインドパワー社は、デンマークの大学、風力発電産業、リサイクル産業で構成されるコンソーシアムで、タービン全体のリサイクルソリューションの商業化に取り組んでいます。

ペクレス氏はプレスステートメントで「風力発電業界に改善された循環型のライフサイクルを導入する当社の取り組みにおいて、新たなステップになるはずです」と語っています。

事業を通じた社会課題への貢献

環境エネルギー事業・サービス

脱炭素社会への移行

ストック型・循環型社会の形成

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