グローバル企業の再生可能エネルギー調達動向

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[Publisher] Utility Dive

この記事はUtility Diveのユリア・ゲオルギュが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

このニュースのポイント

  • Amazonは2021年2月はじめ、単独企業による洋上風力発電からの電力調達としては過去最大規模となる、オランダ沖の洋上風量発電からの380MW規模の電力購入を発表しました 。ドイツ沖の250MWの洋上風力発電の電力購入契約(PPA)を発表した2カ月後に当たります。
  • 今回の契約は、シェル社とエネコ社が共同で2023年に運転開始を予定している北海の759MWの洋上風力発電所の容量の半分に相当し、Amazonの欧州事業の電力供給源になると期待されます。2020年12月には、オーステッド社との10年契約を締結しています。900MW規模のボークム・リフグルンドⅢ洋上風力発電所(2025年竣工・操業開始予定)からの電力調達となります。
  • さらに2020年12月、Amazonは、米国、英国、欧州、オーストラリア、南アフリカで、合計340万kWの風力・太陽光発電プロジェクトを発表。Amazonの創業者兼CEOであるジェフ・ベゾス氏(当時)は、今回の調達により、2025年までに企業運営を100%再生可能エネルギーで賄える軌道に乗ったと、声明で述べています

欧州における洋上風力発電は、洋上風力発電事業者の大規模な調達契約が進み、定着しつつあります。一方、米国ではまだ初期段階です。

Amazonはドイツの900MWの洋上風力発電所の最大の購入事業者となりますが、オーステッド社はポリマー材料のサプライヤーであるコベストロ社と2019年に10年間の100MWのPPAを締結し、資源の代替収益モデルを証明したとコメントを発表しています。オーステッド社は、自らの試算よると、補助金を利用せずとも風力発電所を建設できると述べています。

オーステッド社の広報担当は「欧州では20年間をかけて、洋上風力発電を確立してきました。購入者の数も増えているのは当然のことです」と述べています。

Renewable Energy Buyers Alliance(REBA)によると、欧州のエネルギー市場は近年開放され、企業による直接契約が増えているということです。しかし、この10年間の欧州における再生可能エネルギー普及の背景には、政府の補助金の存在がありました。

欧州での洋上風力発電事業者によるPPAは、世界各地の資源開発に向けた貴重な教訓となると、再生可能エネルギー業界では考えられています。

REBAのサプライチェーン・国際協力担当ディレクター、マーク・ポッター氏は「欧州全体における再生可能エネルギーの普及から得た検討課題は、EU加盟国が発電所の立地検討や相互協定の厳格な取り決めをおざなりにすることなく、いかに開発プロセスを迅速に進め、コストを削減できるかということです」と解説します。

Amazonはクリーンエネルギーのポートフォリオ拡大を目指しており、一カ所当たりでは世界最大級の再生可能エネルギープロジェクトとなるオランダの「Amazon-Shell HKN Offshore Wind Project」を通じて、浮体式のソーラーパークや短期的なバッテリー貯蔵の実現、グリーン水素の製造を行う計画です。759MWのプロジェクトでは、蓄電のさまざまな活用方法を検討し、洋上風力発電所のパフォーマンスを最適化します。

「米国内での再生可能エネルギーへの置き換え目標を達成したか、または達成を目指した計画を策定する企業が増えています。次のステージとして、米国以外の電力使用量に合わせて再生可能エネルギーを調達しようとしています。米国内での目標を達成する企業が増えてくれば、この傾向は続くと予想されます」と、ポーター氏は述べています。

「テクノロジー企業をはじめ、自社だけでなくサプライチェーンの過程で発生する排出量に対処しようとする企業も増えています」とも語っています。

事業を通じた社会課題への貢献

環境エネルギー事業・サービス

脱炭素社会への移行

エネルギーの効率的な利用と供給

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