企業のリスク管理は定着させることができるか?

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[Publisher] Business2Community

この記事はBusiness2CommunityのBruce McCuaigが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

2012年、私Bruce McCuaigのチームではリスク管理に関するリサーチを実施しました。企業のリスク管理の導入状況、テクノロジーの果たす役割、リスク管理手法の進化を評価することが目的でした。

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当チームのリサーチと他の機関の結果を組み合わせ、私たちの結論を説明するインフォグラフィックを発表しました。大きくまとめると、リスク管理は重要だと誰もが考えています。しかし、中心になる考えは「これで十分だろう」という妥協とテクノロジー頼りだということです。物事は徐々に変化し、状況は必ずしも良い方向に向かうとは限りません。

この記事では、企業のリスク管理という分野の現状をみなさんと共有し、情報開示における最先端のリスク管理の事例を紹介します。

リスク管理は専門分野としては未発達

全体的に見て、リスク管理は専門職として、また経営の常識として、定着していないことが明らかになっています。以下の表は、リスク管理と財務管理をいくつかの基準で比較したものです。結論はそれぞれの判断にお任せしますが、私にはリスク管理が非常に弱いという印象を受けます。

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リスク管理を牽引する要因は何か?

企業内からの自発的取り組みも、専門分野として位置付けるには不十分で、リスク管理を短期間で定着させる動きはほとんど見られません。

私は、リスク管理を推進する唯一の方法は、外部機関へのリスク報告を義務付けることだと結論付けました。リスク報告を義務付けることで、リスク管理がビジネスに浸透し、慣行、基準、投資家への価値を大きく高めると考えたのです。

しかし残念ながら、現在の義務化されたリスク報告は効力が弱いのが実状です。企業によるリスク報告はほとんどが定型的なものであり、ステークホルダーや投資家にはほとんど影響を与えません。しかし、それも変わりつつあります。

リスク管理の未来像

2013年8月中頃、南アフリカの鉱山会社「Exxaro」が発行した2012年統合報告書を読み、リスク管理の未来がここにあると考えました。国際統合報告委員会(IIRC)が策定したフレームワークに基づき、統合報告書の一環として発行されたこのリスク報告書は、私がこれまで見た外部リスク報告書の中で最も優れた事例の一つでした。

リスク管理はビジネス戦略と業績に確実に結びついており、統合報告書による情報開示を推進しています。

先日、アムステルダムで開催された会議で、Exxaro社のリスクコンプライアンス担当マネージャーであるサレット・ヴァン・ローゲレンバーグ氏にお会いし、インタビューさせていただきました。当日のインタビューは、こちらの動画をご覧ください。

南アフリカは今や当然のように、リスク管理と統合報告書による情報開示をリードしています。南アフリカは、数年前からガバナンス基準のリーダーであり、その影響力は拡大しています。

Exxaro社が示すように、リスク管理は誰もが誇れる専門分野として成熟していくはずです。

革新的なリスク報告の事例がもっと登場するのを心待ちにしています。みなさんの企業ではどのようにリスク管理に取り組んでいますか?どんな変化を起こそうとしていますか?

事業を通じた社会課題への貢献

スマートでレジリエントな社会の実現

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