ESG投資とは?概要や種類を分かりやすく解説します

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この記事はClever DudeのJustin Weingerが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comにお願いいたします。

投資の世界で、「ESG投資」という言葉に注目が集まっています。耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。ESG投資とは一体何なのでしょうか。この手法は取り入れた方が良いのでしょうか。それとも、投資の世界での一時的な流行として、いずれ終わってしまうのでしょうか。米国サンフランシスコの湾岸地域でも、資産運用アドバイザーのもとに、ESG投資に関する質問が顧客から寄せられることが増えています。2020年の今も勢いが増しているESG投資とはどのようなものなのか、一緒に探っていきましょう。

ESG投資とは?

ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった言葉です。それぞれのテーマについて詳しく見てみましょう。

  • 環境:環境に関する課題は人類の存続に関わる重要な問題で、近年その重大さは確実に増しています。世界中が気候変動をはじめとする環境問題に直面しており、国際貿易にも影響が及んでいます。そのため、企業は環境に優しい取り組みを推進するようになっており、投資家も企業の動きを見ています。
  • 社会:損益計算書や負債額、株価収益率(PER)などの財務指標のみが投資判断の基準とされていたのは、すでに過去のことです。現在は、地域と世界全体の両方において、企業の労働慣行がどのように地域社会の改善につながっているのか、あるいはサプライチェーンが社会組織へ与える影響はどのようなものか、などに関する情報を求める投資家が増えています。
  • ガバナンス:今日のビジネスの世界では、ガバナンスとは、企業に関わるすべての事柄や重要な意思決定が、従業員から社会全体のステークホルダーまで、あらゆる関係者にとって良いものであることを意味します。

ESG投資は社会的責任投資と同じ?

一言で言うと、同じです。以下では、代表的なESG投資の手法をご紹介します。

  • ネガティブ・スクリーニング:ESGの原則に沿わない企業を投資ポートフォリオから除外する手法です。
  • ESGインテグレーション:自ら企業分析を行い、事業モデルや日々の業務運営にESGへの対応を組み込んでいると見なせた企業を投資先として検討します。
  • インパクト投資:イノベーティブな製品やサービスを通して目の前の大きなESG課題の解決に積極的に取り組んでいる企業を、投資先として検討します。

ESG課題の達成につながる特定のテーマとしては、低炭素エネルギー、データやインターネット空間のプライバシー、発電の安全性、サステナブルな食料供給などがあります。これらのテーマは、目利きのできる投資家の利益にもつながる可能性があります。

ESG投資と通常の投資の違い

ほぼ違いはありません。通常の投資もESG投資も、投資家が最大のリターンを得ることを目的にしています。最近では、環境や社会の問題がますます大きくなっていることから、持続可能な社会のためにESG課題に取り組んでいる企業の方が長期的に優れた業績を発揮する傾向にあります。

企業に対する社会からの期待は、高まる一方です。そうした中、投資家にとっては、こうした期 待の一歩先を行くことが必要不可欠となっています。これから多くの投資運用会社が、変化するESG課題に精通し、投資行動に移るのは明らかだと言えるでしょう。

事業を通じた社会課題への貢献

サステナビリティ

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