ブロックチェーンで変わる位置分析と実際の活用例

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[Publisher] e27

この記事はe27のJames Nguyenが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

データのない世界とは、どのようなものでしょうか。正直なところ、それを考えること自体、まったくもって意味がありません。日々の暮らしのあらゆる面において、システムが本来の機能を発揮するにはデータが必要です。見る人によっては、データは無意味でちっぽけな情報のかけらにしか見えません。ところが、データが集まり、全体として分析されると、その先への進歩につながるような意味のある有益な情報が世界にもたらされるのです。

今日、多くの人々が、位置情報アプリケーションを当たり前に使っています。しかしほんの十数年前には、Googleマップやカーナビアプリケーション、位置情報サービスといったアプリケーションは、今ほど完璧な地理データが備わっているわけではありませんでした。

地図やデータの作成、情報の視覚化をするとなると、企業は月並みのアプリケーションではなく、もっと洗練されたものを作る必要があります。幅広いデータを集めて分析した上で、地図やチャートなどの重要な資料を組織に提供し、そのデータを視覚的なストーリーに乗せて伝えること。それができる企業としてEsriが注目されています。

「位置」を科学する

地理情報システム(GIS)の本質的な役割とは、高度な位置分析や充実した情報を含むマッピング、ビジュアルを提供することです。GISを活用すれば、膨大なデータを分かりやすく視覚化する「ロケーションインテリジェンス」や、マップの作成も可能です。例えばEsriの地理情報クラウドは、世界各地の大手小売企業や政府、非政府組織(NGO)など35万以上の組織で利用されており、業務の改善や業績の向上のため、データの可能性を最大限に引き出すのに役立てられています。

Esriのプラットフォームでは、位置データの取得や分析への活用、ストーリーが伝わってくるような地図やチャートなどの資料の作成も可能です。これらを活用することで、サプライチェーンマネジメントから都市の暮らしの改善まで、重要な課題に取り組むことができます。

実際の活用例としては、各地でのアルコールの消費に関する分析や、サンディエゴに住むホームレス間での感染症のトラッキングなどが挙げられます。こうしたデータのおかげで、数え切れないほどの命が助かっているのです。これらの事実は、こうした分析がどれほど大切かを裏付けるものとなっています。

位置検出技術の発展

ロケーションインテリジェンスは、データの可能性を最大限に引き出します。Esriは近年、ブロックチェーンの技術を活用するため、XYOネットワークと提携しました。

XYOの位置検出技術は、ブルートゥースとGPS追跡デバイスにより構成されています。その構成には全世界を飛び回る100万個以上の位置ビーコン端末が含まれます。これにより人々は、自分のスマートフォンからリアルタイムで現実世界にあるモノの位置を追跡することができます。

車であれスマートフォンであれ、確実に機能する正確な位置データをもたらしているのは、ブロックチェーンに基づいた広範囲に及ぶ位置情報です。新たに世に出された追跡デバイスを使ったり、既存のIoT端末や携帯電話をアップデートしたりすることにより、信頼できる本物の座標データが得られます。そしてこれらのデータを元に、スマートコントラクトの実行やスマートシティーの運用、金融取引の強化、メリットの多い位置情報アプリケーションなどが実現できるようになる。このエコシステムは、複雑で多層的な3次元の位置データを地球上のあらゆる場所に提供することができます。

位置情報を軸としたパートナーシップによって、日常生活の中でブロックチェーンがより身近になることが期待されます。またXYOとEsriはこの提携の一環として、ブロックチェーン技術を用いた革新的なソリューションを作り出すスタートアップへの支援も行います。

未来の位置分析の姿

マッピング自体は、特に新しいものではありません。しかし、モノの位置、特に動いているモノの相関的な位置関係を特定する能力のおかげで、マッピングは大きく進化しています。それがブロックチェーンの技術と組み合わさると、さらに踏み込んだおもしろい活用方法が可能になります。

実際の場面では、ブロックチェーンとGISの統合によって次のような業界に影響を及ぼすことができます。

  • ヘルステック:IoTと位置情報の組み合わせにより、患者や事故に遭った人への対応方法が劇的に変わります。また需要の高い医薬品の流れや入荷量を決める際にも役立ちます。
  • 災害の緩和:災害時に重要なデータポイントをリアルタイムで追跡することで、救助や治療をより効率的に行えるようになります。
  • 野生生物の保護:野生動物のトラッキングが簡単になります。
  • レンタル業:鍵をなくすと、かなりのお金と時間がかかる事業があります。それらの事業では、鍵などの小物を追跡できれば助かることになります。
  • 航空・空港:荷物の紛失や手違いにより、航空会社は毎年数十億ドル(数千億円)ものコストを支払っています。そして当然、数百万人もの乗客に被害が出ています。紛失した荷物の捜索に複数の空港が関わっている際にも効率的に作業を進められます。

ブロックチェーンの最大のメリットは、GPSなどの集中型テクノロジーに依存せずに済むことです。1カ所で不具合が起こって全体に影響を与えることのない位置情報ネットワークを構築できます。

スマートシティー化が急速に進む現代では、ブロックチェーンを活用した実用的なソリューションが生まれてくることでしょう。

本記事「ブロックチェーンで変わる位置分析と実際の活用例」は、e27に掲載されたものです。

※オリックス株式会社は、ソニーオリジナルの無線通信規格ELTRESTM新しいウィンドウで開きます。を用いた、IoTネットワークサービスをご提供しています。ELTRESTMIoTネットワークサービスは、「長距離安定通信」「高速移動体通信」「低消費電力」の特徴を生かし、さまざまなセンサーで取得した情報を広範囲に効率よく収集できます。インフラ監視(例:LPガスメーター情報の取得)、車両位置管理(例:バストラッキング)、見守り(例:登山者の遭難対策)などさまざまな分野での活用が検討されています。オリックスの幅広い法人顧客向けに、さまざまな分野におけるLPWAの利活用を促進し、IoT分野における多様なニーズに柔軟に対応します。

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