配達の最終工程「ラストワンマイル」を乗り越えるロボットたち

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[Publisher] Digital Journal

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ロボットの外見はそれぞれ異なりますが、目的は同じです。ロボットを使って人の手を介さずに、顧客に荷物を届けること。つまり、効率性を向上させ、配送の最終工程にかかる人件費を削減することです。

フォード/Agility Robotics(アジリティー・ロボティクス)

自動車やトラックのイメージが強いフォードですが、二足歩行ロボットの専門メーカー、Agility Roboticsと提携し、無人搬送車の評価を行っています。このプロジェクトは、これまで実現が難しかった作業を無人搬送車で可能にしようとするもので、車両から送付先の玄関まで届けるという「配達の最終工程(ラストワンマイル)」の自動化を実現させようとしています。両社は、「Digit(ディジット)」と呼ばれる二足歩行ロボットがその答えになると期待を寄せています。

Digitは、人間の外見に近づけるだけでなく、人間に近い歩き方をするように設計されています。ロボットは軽量素材で作られており、最大40ポンド(約18kg)の荷物を持ち上げることができます。テストでは、Digitは階段の上り下りだけでなく、起伏のある地形にも対応できることが証明されています。DigitにはLiDARと呼ばれるレーザーセンサーと複数の立体認識カメラが搭載されており、複雑な地形も認識できるのです。

FedEx

宅配便サービス会社のFedExは、「FedEx SameDay Bot」と呼ばれる自動配達ロボットの開発を進めています。注文を受けたその日に、自宅や企業に荷物を自動配達することを目指しています。セグウェイを発明したディーン・ケーメン氏が経営するDEKA Development & Research Corpと共同で開発しています。 

このロボットは、ここで紹介する3種類の中で最も意欲的な開発がされており、道路を横切ったり、長距離配達にも対応できる仕様になっています。ロボットが道路上でうまく対処できるように機械学習のアルゴリズムを搭載し、障害物の検知と回避、安全な経路の計算、道路法や交通安全ルールの順守に対応します。

Amazon Scout

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間もなく、カリフォルニアの歩道でAmazonの自動配達ロボット「Amazon Scout」の運用が開始されます。まず、Amazon Scoutは、南カリフォルニアに居住するAmazon Prime会員の自宅への荷物の配送を行います。日中に稼働し、小~中型の荷物を届けます。Amazon Scoutは、6輪式の電動車両で、クーラーボックスぐらいの大きさです。Amazon Scoutは「歩くスピード」で歩道を走行します。 

Amazonでは、2019年1月にワシントン州で6台の自動配達ロボットの試験を実施しました。試験の結果を受けて、Amazon Scoutを担当する部長のショーン・スコット氏は、こう述べています。「Amazon Scoutの開発は、シアトルにある研究開発ラボで行いました。ペットや歩行者などを避け、あらゆる経路を安全かつ効率的に移動できるよう、工夫しました」。

Amazon Scoutが、ゴミ箱、スケートボード、ガーデンチェアなど、住宅地によくある障害物を回避し、自律的に移動できることが確認され、現在はより広い地域での導入を計画しています。カリフォルニア州でAmazon Scoutが月曜から金曜までの昼間に、配達する計画を立てています。利用者にとっては、一見するとこれまでと変わるところはありませんが、もしかすると自動配達ロボットが荷物を運んでいるかもしれません。円滑に配達するため、当面の間は、自動配達ロボットには人間の「Amazon Scoutアンバサダー」が付き添うことになっているそうです。

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