ブロックチェーンを活用したVRがもたらすメリットとは

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[Publisher] TechBullion

この記事はTechBullionのYaryna Myrkaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

現代社会の特徴といえば、コンピューターの急速な進化、インターネット利用者の大幅な増加、生活のあらゆる場面におけるサイバー技術の活用です。ブロックチェーンと仮想現実の組み合わせも、こうした主要技術の一つです。

最も将来性の高いテクノロジー市場とは

成功しているIT企業とそうでない企業の最も大きな違いは、さまざまな新しいテクノロジーが相互に与え合う影響というものを理解し、そうしたテクノロジーを導入し活用する経験を積んでいるかどうかにあります。ビッグデータ解析や人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイルアプリなどを個別の技術とみなすべきではありません。この中のいずれかを導入すると、他のテクノロジーを導入するメリットが大きく高まるのです。

こうした考え方は、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、AI、ブロックチェーンをモバイルアプリ開発に活用するときや、最新のテクノロジーを計画的に使用する際の基本です。成功を収めている企業は、これらのイノベーションを活用することでサービスの質の向上や行動の変化、信頼構築につながり、さらに大きなメリットが生まれてくると考えています。

VRとブロックチェーンは、どちらもITが進歩する新時代の黎明(れいめい)期に現れたテクノロジーです。ブロックチェーンは、プラットフォームの安全性や透明性、効率、匿名性、独立性の向上をもたらします。ブロックチェーンを活用することで、ユーザーに関するデータの機密性を保ち、外部からの攻撃を防げるのです。そしてVRは、こうした機密性が特に求められる領域なのです。

ブロックチェーンとVRの開発は、世界中のユーザーにとっての安全性と品質の向上につながる最も将来性の高い市場の一つです。米国の市場調査企業Grand View Researchの専門家によると、ブロックチェーン市場は2025年までに576億4130万ドル(約6兆2840億円)規模に達するとされています。また同じく米国の市場調査企業であるMarketsandmarketsの予測によると、ARやVRなどの没入型テクノロジーの市場規模は、2024年までのたった4年間で447億ドル(約4兆8730億円)まで上がると言われています。これらのデータが示す通り、これらのテクノロジーへの期待は今後も高まる一方です。

ブロックチェーンとVRの相乗効果

VR活用法の代表的なものは「ゲーム」です。しかしエンターテインメント以外にも、VRはもっと大きな可能性を秘めています。とはいえ、VRの開発には莫大(ばくだい)な費用がかかり、現時点では大半はまだ試験段階にあります。今はまだゲーム業界がVRサービスの中心となっており、その他のビジネス用途に先駆けて盛んに開発が行われています。

IT通の人々は、ブロックチェーンがVRの普及の起爆剤になると考えています。これらの二つのテクノロジーを有効に組み合わせることで、展開が進むことになります。例えば一般の人々は、家から一歩も出ずに文化的なイベントに参加することも可能となり、イベントを主催する企業側は、バーチャル空間で催すコンサートや展示会を誰がどのような状態で鑑賞しているかを把握できるようになります。芸術家なら、VRアプリで自分の絵画作品を展示することができ、買い手は、自宅の壁に絵をかざしてイメージを膨らませることができます。

小売業界では、開発者はブロックチェーンを活用して分散型の仮想スペースを作ることができます。そこに参加することで、バーチャル空間にショールームや店を開くことができます。こうした小売プラットフォームの登場は、企業や個人が世界中で製品のデモを実施し、販売できるようになるのです。

リアルの世界にとどまらずバーチャル空間を活用すれば、ブロックチェーンに基づくモバイルアプリの開発、教育、観光、エンターテインメントなど、さまざまな業界の中小企業にとって、貸しショールームのコストや物流コスト、従業員の給与などの最適化が可能となります。

VRゲームとブロックチェーン

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ブロックチェーンは、ゲーム業界にも大きな進歩をもたらします。ご存じの通り、ゲームというデジタルの世界での「わたし」は、ゲームの所有者である企業に属しています。プレーヤーは、ゲームの中での「わたし」がいなくなれば何もできなくなります。同様に、VRコンテンツやゲームの中で培われた経験は通常プラットフォーム上に保存され、ゲームの提供主である企業に管理されます。つまり理論上は、企業が勝手なタイミングでゲームキャラクターをブロックしたり削除したりしようとしても、それを妨げるものが何もないのです。こうしたケースは、ゲームのアップデート時などに起こる可能性があります。ゲームプレーヤーが自分のキャラクターを読み込めないことに気付いてサポートセンターに電話をかけても、どうすることもできないのです。

ブロックチェーンは、こうした問題からプレーヤーを救う解決策となります。ERC-721トークンとして知られる代替不可能トークンは、初めは「CryptoKitties」というゲームに導入されたものですが、これと分散型ネットワークを活用することで、プレーヤーはゲーム自体がなくなったとしても、キャラクターや装備などを生涯にわたり作成したり調整したりすることができます。つまりブロックチェーン技術によってプレーヤーは、個性を生かしたクリエーティビティを自分の資産にすることができ、その資産をあるゲームから他のゲームに移せるようになり、売買も可能になるのです。

こういったアイデアは、非常に大きな可能性を秘めています。VRアプリの開発によって、幅広い層のプレーヤーにこうした機会をもたらすことのできるゲームがいずれ生まれることでしょう。

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