最高のパパ ジェイソン・ビッグス

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[Publisher] Parents

この記事はParentsのJenny Mollenが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

人気俳優のジェイソンと結婚したとき、彼は子どもを持ちたいと言い張り、私は女優業なので、出産で体型が崩れるのはイヤだと言い張っていました。新しい命を世界に送り出す心構えが自分にはない。そう思っていました。誰かのお手本になれるほど人間ができていないし、SUVを運転するような歳でもない。そんな風に考えていました。自己中心的で、自分のことで頭がいっぱいでした。とにかく、夫に負けないよう、ツイッターのフォロワー数で勝つことばかり考えていたのです。しかし時の流れとともに、ジェイソンと私も大人になりました。

息子のシドが生まれてから1週間後、私たちが暮らしていたロサンゼルスで地震が発生しました。壁が揺れ、棚から写真立てが落ちました。私は2匹の犬を腕に抱え、毛布に隠れている3匹目を探し出してとジェイソンに向かって叫びました。そのとき、彼は私に向かって「ジェニー!犬なんかどうでもいい!俺たちには、大事な赤ん坊がいるだろう!」と叫び返してくれました。

私たちは育った環境も家族に関しての考え方もまったく違います。その違いは、子育てや、自然災害が発生したときの対応に顕著に表れるんです。ジェイソンにとって子育ては第二の天性のようなものです。シドがまだ赤ちゃんの頃から、男女問わず、友人たちはジェイソンの積極的な「イクメン」ぶりに驚いていました。

最初は、友人たちと会話をしていて混乱しました。友人たちは、私が一度もオムツを買ったことがなく、オムツのサイズも知らないことに衝撃を受けていましたが、同じように私は、既婚者の友人たちが一人で子育てしていることに驚きました。まるで、シングル・マザーのようでした。

友人と一緒に会うときや誕生日会では、「運がいいね」と言われることが多くなりました。夫のことは愛していましたが、自分が特別、幸運だと感じることはありませんでした。男性に向かって「奥さんが子どもにミルクを飲ませて、お風呂も入れてくれるなんて、運がいいね!」なんて言う人いませんよね。女性は子どもを愛し、守り、例えば、サッカーの練習を見に行くのが当然だと思われています。男性の場合、フットボール日和の日曜に1~2時間子どもと過ごしただけでも称賛されます。少なくとも「世界で最高のパパ」のマグカップぐらいはもらえます。悲しいことに、男女によって評価基準が面白いくらいに変化してしまうこの風潮は、1950年代から変わることなく続いています。私たちが住む現代のニューヨークでも例外ではありません。

母親なら、同時にすべての仕事とあらゆる役割をこなして当然だと思われています。社会は、母親が働いても働かなくても軽蔑します。なんてばかばかしい、バランスが取れなくても普通だと言う権利が私たちにはあるのです。私は、自分の仕事を頑張りたいときもあれば、子どものことを優先することもあります。それは、ジェイソンだって同じです。私の子育てが行き届いていないと彼が批判するなんて、あり得ないことです。誰かとパートナーになるとしたら、そうやって対等であるべきではないでしょうか。

自分と同じくらい子育てに力を注いでくれるパートナーがいなければ、私には子どもがいなかったと思います。こんな素晴らしい夫に出会えたのは、本当に幸運だったと思います。彼は愛とは何なのかを教えてくれました。それは、亡くなってしまったプードルのミスター・ティーツが教えてくれなかったことです。夫を見ていると、他人のために時間を割くこと、必要なときには自分のことを後回しにすること、そして子どもたちを寝かしつけるためなら、日焼けするのもいとわずに外で遊ぶことを学びました。

でもだからといって、ジェイソンが私と同じように、子どもの行事に参加してくれるのを「運がいい」と言いたくはありません。息子が望むならジェイソンは、フットボール観戦ではなく、喜んで芝生の上で転げまわるはずです。そして、それは私に対しても同じです。それこそが「運がいい!」と私は感じているんです。

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