ヨーロッパ初 イタリアのスキーリゾート 脱プラスチックへの挑戦

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[Publisher] The Guardian

この記事はThe GuardianのAngela Giuffridaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

あるイタリアのスキーリゾートが、ヨーロッパ初となる、プラスチック製品利用の全面禁止に取り組みました。これは、近隣の氷河に膨大な量のマイクロプラスチックが堆積していることが確認されたからです。

トレンティーノ、ヴァルディソーレにあるスキーリゾート「Pejo 3000」では、2019年12月初めのゲレンデオープンと同時に、ペットボトル、ビニール袋、プラスチックのナイフやフォーク、皿、ストロー、コップ、調味料の小袋などの利用を禁止。その他の措置もシーズン中に実施される見通しです。

2019年の冬には13万7000人が訪れた同リゾートにある3棟の山小屋で、プラスチック製品が全廃されました。

「最終的には、Pejo 3000 リゾートをアルプスで最もサスティナブルなスキー場にしたいと考えています。これは、そのための一歩です」と、ヴァルディソーレ観光局長、ファビオ・サッコ氏は話します。

この動きは、ミラノ大学とミラノビコッカ大学の研究者たちが2019年の4月に実施した調査がきっかけとなっています。イタリアン・アルプス最大の谷氷河、フォルニ氷河表面131~162mの範囲にプラスチックの粒子が発見されました。発見されたプラスチックには、繊維やポリエチレンも含まれています。

研究によると、氷河に堆積した粒子は、観光客の衣服や備品の破片が風に運ばれたものではないかと考えられます。

トレント自然科学博物館(Muse)の氷河学者、クリスチャン・カサロット氏は、「プラスチックごみが山に運ばれると、数十年もそこに残り、環境や健康に被害を及ぼし、食物連鎖にも入り込む可能性があります」と語ります。

「プラスチック製品の使用を規制するための取り組みをアルプス全域で、すぐにでも始めなければなりません」

これだけでなく、Pejo 3000リゾートではマイクロプラスチックの原因となる製品を完全に廃止していく方針です。2020年1月には、1日スキーパス券に使うプラスチックカバーをなくす予定です。
長期パスの場合は、ラミネート加工を施し、チャージ式になっています。 

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12マイル(約19キロメートル)にわたるコースと7基のスキーリフトを備えた同リゾートでは、廃棄物回収、リサイクル、エネルギー利用についても改善に向けた計画を立てています。

広大なペヨバレーでは、3カ所ある水力発電施設で再生可能エネルギーを発電しており、民家やホテル、公共施設の暖房には、地元の森林伐採会社から提供されるまきが使用されています。

「私たちは、未来の環境への影響だけでなく、この地域の優位性についても考えています」と、サッコ氏は話します。

「持続可能性は、私たちが取り組んでいかなければならない重要なことで、口先だけではなく、何をするかを真剣に考え行動に示すべきなのです」

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