シェアオフィスで育児支援を家族支援にシフトさせる

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[Publisher] Working Mother

この記事はWorking MotherのAudrey Goodson Kingoが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

創設者は、全国100カ所で開設を目指す。

第1子の産休に入って半年たったある日、ブリット・ライリーさんはある驚くべきことに気づきました。元マーケティング部門の役員である彼女の元に、ヘッドハンターからのメールがひっきりなしに届くのです。ブリットにとって、多くのメールで提示される「リモート勤務」という条件はかなり魅力的にうつりました。

ブリットは、産休が終わったタイミングで、在宅勤務が可能かを上司に相談しました。「そこで彼はこう言ったんです。『僕にも子どもがいるんだ。在宅勤務では、実力をフルに発揮できなくなるだろう。手当やフレックスを主張するよりも前に、実力を証明しなくちゃ』って」。

電話を切った瞬間、彼女は仕事を辞め、同じ役職と給与が保証され、フルタイムで在宅勤務が可能なポジションを受けることにしました。

現在二児の母である彼女は、このことをきっかけに、あることに気づきました。「現代社会は、共働きの家庭が安心して、前向きな姿勢で、仕事と生活を両立できない仕組みになっていることに気づき、眠れなくなりました」と、彼女は言います。

彼女が思いついた解決策は、シェアオフィスやプライベートなワークスペースのほか、ジムやウェルネスルームを備えた認可保育園のチェーン「Haven Collection(ヘイブン コレクション)」を設立することでした。その目的は「毎日900カ所も、あちこち移動することで浪費している時間とコストを節約すること」です。

ここ数年、Wing(ウイング)をはじめとして保育サービスを提供するコワーキングスペースが増えているものの、「ヘイブン コレクション」のようにフィットネスやウェルネスセンターを併設している場所は今のところありません。

「私たちはこれまでどこにも存在しなかった方法で、育児支援モデルに問題提起していると思っています」とブリットは説明します。「私たちは、育児支援を家族支援にシフトさせたいと思っています。何よりも重視しているのは、仕事を続けたい人が続けられ、その上で、子どもを持つ人が健康で幸福でいられるような仕組みを作ることです」。

昨年の6月、施設の第1号がプロビデンス郊外のロードアイランド州ミドルタウンにオープンしました。ロードアイランド州の創設者家族にちなんで、「Coggeshall Club(コッグスホールクラブ)」と命名された2階建てのクラブは、共働き家庭の生活を支援するさまざまな設備やサービスが用意されています。料金は月額379ドル(おおよそ41,311円)からで、保育サービス、ジム、オフィススペースが18時間利用できます。

1階はモンテッソーリ教育(医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法)の完全認可型保育施設で、月曜から金曜、の朝7時から夜7時まで、2時間単位の予約が可能(土曜日も限定的に対応可能)です。また、キャンセルが必要な場合は、24時間前であれば、次の保育料またはウェルネスサービス利用のクレジットという形で全額返金されます。

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保育所には、資格を持った保育士が勤務しています。

2階は防音工事を施しており、プライベートなワークスペースのほか、会議室、プリンター、Wi-Fiを完備しています。

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コーヒー、紅茶、スナックも無料で利用できます。

2階にあるフィットネスエリアには、ペロトン社のスピンバイクが設置されているほか、同社によるヨガのストリーミングやストレッチの教室が開催されています。近隣のウェルネススイートでは、マッサージ、理学療法、リフレクソロジー、レイキ、人生とキャリアのコーチング、これから子どもが生まれる人や、新米のパパとママの支援サービスなどが有料で利用できます。

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フィットネスセンターでは、ペロトン社のレッスンや「Mommy and Me Yoga(親子ヨガ)」が毎週行われるほか、HIITトレーニング(強化トレーニング)を行うパーソナルトレーナーが常駐しています。

また、クラブでは毎月、夜5時から8時まで、デートナイトを開催しており、メンバーは子どもを預け、夫婦だけの食事を楽しむこともできます。最近では、ドライブインシアターをテーマにしたイベントが開催され、子どもたちは手作りの段ボールで映画「カーズ」を鑑賞しました。

現在、60世帯の家族がこの施設を利用していますが、創設者のブリットは、ロードアイランドとマサチューセッツの郊外を中心に、クラブを4カ所増やすための資金を調達しているところです。最終的には、2025年までにクラブを100カ所に増やすことを目標としています。

この目標を達成するため、Patagonia(パタゴニア)のグローバルセールス部門の責任者であるジョン・コリンズ氏がヘイブンコレクションの取締役に就任しましたが、それは意外なことではありません。実際、企業内に保育所を併設しファミリーフレンドリーな精神で知られるこのアウトドアウエアメーカーは、ブリットに刺激とアイデアを与えた存在であり、また彼女が大学卒業後、初めて就職した企業でもあります。

当時、産休から復帰したばかりの同僚が、5カ月の娘を毎日会社に連れて来ていたことが忘れられないと彼女は言います。赤ちゃんはブリットを見ると、手がつけられないほど笑っていたそうです。「毎朝、赤ちゃんがケラケラと笑う声で仕事が始まるんです」と、彼女は当時のことを語ります。

ヘイブンコレクションでも、この時と同じように、心を満たすような方法で仕事や生活、子育てを両立させる機会をメンバーに提供したいと彼女は考えています。

「子どもの心の健康を長期的に守るために、まず親の心の健康をケアしたいのです」。


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