高速配送の先駆けとなるか?世界初・全自動倉庫の実用化

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[Publisher] VentureBeat

この記事はVentureBeatのKyle Wiggersが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

2018年10月、イスラエルを拠点とするロボット配送センター開発の新興企業CommonSense Roboticsは、2019年7月11日に、イスラエル最大の食料品チェーンと提携し、世界初となる「地下自動倉庫」の着工を発表しました。ロスチャイルド通りから数ブロック離れたシャローム メイヤー タワーの地下駐車スペースに建設される予定で、広さはわずか18000平方フィート(5486.4平方m)、天井の高さは平均11フィート(3.3m)です。

共同創設者兼CEOのエルラム・ゴーレン氏によると、このセンターは三つの温度帯に分かれた食品センターとなり、生鮮食品/常温食品/冷蔵・冷凍食品出荷の全業務に対応可能です。この施設が稼働すれば、CommonSenseを利用する小売業者は注文から配送まで1時間以内に処理できるようになる、と話します。ロボットによる仕分けシステムと人工知能(AI)を組み合わせることで、この食品センターは一般的なセンターよりも迅速に商品を準備できるようになるということです。

「現状のオンラインショッピング用の物流は、小売業者の収益性の低下と配送による交通量の上昇という点で限界に来ています。注文された商品を都市内で配送する方法を再考する必要がありました。オンラインで注文された商品を速やかに配送するには、お客さまの近くにいる必要がありますが、大都市でそれをするのは難しいのが実情です。一つの構想として、オンラインショッピングの受注から配送までの全業務を、地下で済ませてしまうというやり方があります。この方法なら、小売業者がお客さまに近い場所でオンライン注文を受けられます」とゴーレン氏は説明します。

CommonSenseでは、ロボットと人間が協働して業務を行っています。注文をタスクとして分割し、ロボットに自動的に在庫を取りに行かせ、従業員チームに商品を届け、人間が注文ごとに梱包(こんぽう)します。さらに別のロボットが梱包(こんぽう)された商品を発送場所に移動させ、スクーターやバンに積み込みます。

CommonSense Robotics

同社が世界最小規模のセンターと述べる初の自動倉庫は、総面積わずか6000平方フィート(1828.8平方m)の広さで、ドラッグチェーンのSuper-Pharm(イスラエル、ポーランド、中国の薬局チェーン店)の注文を毎日400件以上対応しています。この広さは、ニューヨークの五番街にあるアップルストアの12分の1の面積で、一般的な120000平方フィート(36576平方m)を超える場合もあるセンターと比べると、かなり狭いと言えます。

CommonSenseは昨年、Playground Global(米国のハードウエアデバイスを製造する新興企業)が主催する資金調達イベントで2,000万ドルの資金を得て、世界展開も視野に入れています。同社は、米国と英国で多数の大手食料品店との交渉を進めており、2019年中に米国・東海岸で複数のセンターを立ち上げる予定です。

もちろん、自動倉庫技術を小売業に提供しているのは同社だけではありません。

薬局、コンビニエンスストア、クイックサービスを提供するレストランから利用できるTakeoff Technologies(米国の食料品自動発送ソリューション企業)のプラットホームは、受取場所の提供もしており、利用者が受け取りやすいロッカーを配備しています。小売店大手のウォルマート(米国の最大手スーパーマーケットチェーン)では、2018年8月、Alert Innovation(米国の物流システムメーカー)と提携。ほとんど全ての食料品を梱包(こんぽう)し、輸送できるシステム、AlphaBotを導入しました。

さらには、6社以上の新興企業が店内の通路を走るロボットを提供しています。カリフォルニアの企業、InVia Robotics(米国のソフトウエア企業)は、オンラインショッピングの倉庫用にロボットを提供するため、2,000万ドルの資金を調達しました。英国では、スーパーマーケットチェーンのOcadoが、壊れやすい商品を破損せずにつかむことができる選別・梱包(こんぽう)用ロボットを発表しました。フランスの新興企業であるExotec(産業機器メーカー)のAIシステム、Skypodは倉庫内の専用エレベーターを乗り降りして3次元的に荷物を運ぶロボットを提供しています。

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