オークニー諸島は英国の再生可能エネルギーの鍵

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[Publisher] Clean Technica

この記事はCleanTechnicaのスティーブ・ハンリーが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comにお願いいたします。

現実は必ずしも理論通りにはいきません。理論的には、再生可能エネルギーは人類の電力需要の全てを満たすことができます。現実的に、その状態が実現するためには、ぴったりはめなければならないパズルのピースがたくさんあります。まず発電され、次に送配電され、最後に蓄電されます。これらの過程を確実に、かつ可能な限り低いコストで連携させることは困難な作業です。

ReFLEXとVES

英国では、スコットランド北端に位置するオークニー諸島が、完全な再生可能エネルギーネットワーク機能の全ての構成要素を組み合わせる方法を学ぶための実験場となっています。英国研究・イノベーション機構から2,850万ポンドの助成金が拠出され、レスポンシブ・フレキシビリティ(ReFLEX)と仮想エネルギーシステム(VES)のプログラムによって、現地の再生可能エネルギー発電とオークニー諸島の交通や暖房のネットワークが結び付けられることになります。

英国のクレア・ペリー・エネルギー・気候変動担当国務大臣はフォーブスで、「ここオークニーで目にするのは将来のエネルギーシステムの検証プラットフォームです。こうしたスマートシステムは、我々の現代的な産業戦略の重要な部分であり、より安価で環境に優しく、柔軟なエネルギーへのアクセスをあらゆる人に提供するものです。こうしたイノベーションから学んだことは、いつの日か英国全土に展開し、世界中に輸出できるようになり、それを『メイド・イン・オークニー』と言えるようになるでしょう」と述べています。

ReFLEXは次の要素で構成されます。

  • 最大500個の家庭用バッテリー
  • 企業用・大規模バッテリー最大100個
  • V2G充電器最大200個
  • 新しい電気自動車(EV)最大600台
  • 島のコミュニティーから電力を供給された電気バスとeバイクが統合された輸送システム
  • 柔軟な暖房システム最大100機
  • 斗山(韓国の重工業を中心とした企業グループ)製産業用水素燃料電池1機

VESとReFLEXシステムは、オークニー諸島の住民に対して高品質で手頃なエネルギーサービスを確保するのに役立ちます。英国政府高官であるダンカン氏は、「スコットランドは、英国政府の現代的な産業戦略にとって重要なスマートエネルギーの最前線にいます。英国政府は1,430万ポンドの資金をオークニー諸島でのReFLEXプロジェクトに提供し、スコットランドをエネルギー大国として確立させるための支援を行っています。私たちは、より安く、よりクリーンで柔軟なエネルギーが必要であり、オークニー諸島がその中心になるでしょう」と指摘しています。

雇用の拡大と投資

ReFLEXとVESプログラムは、オークニー諸島での炭素排出量を削減するだけでなく、再生可能エネルギーやスマートソフトウェアの分野での雇用と投資を増やすという二次的な利益ももたらしています。英国研究・イノベーション機構の副ディレクターを務めるロブ・サンダース氏はフォーブスで、「私たちは皆、より安く、よりクリーンで、消費者に優しいエネルギーシステムを必要としています。ReFLEXプロジェクトは、このような将来のエネルギーへの野望をイノベーションがどのように実現できるかを示す絶好の機会です。産業戦略チャレンジ基金の支援を受けて、ReFLEXは投資を促進し、質の高い雇用を創出し、輸出の可能性を持つ企業を成長させることができます」と語っています。

オークニー諸島で学んだ教訓はその後、再生可能エネルギー革命に参加したいと考えている英国の他の地域や世界各地に適用できます。ReFFLEXプログラムの詳細については、以下のビデオをご覧ください。

 

著者について

 

スティーブ・ハンリー スティーブ氏は、ロードアイランド州にある自宅や、変わったことがあれば出向いて他の場所からテクノロジーと持続可能性の相互作用について執筆を行っています。同氏のモットーは、「人生は、息を吸う回数によってではなく、息を飲む瞬間の回数によって測られる」ということです。Google +とTwitterでフォローできます。

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