PROJECT:06

世界を舞台に戦うオリックスを資金面から支える体制を構築せよ。

YANG CHUN

経営企画部 課長
2006年8月入社/前職:日系メーカーの台湾現地法人

※掲載内容は取材当時のものです

KEYWORD
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PROFILE

YANG CHUN

オーストラリアの大学を卒業した後、台湾で海外法人向け営業や日系メーカーの生産管理などに従事。そこで刺激を受け、「日本企業でキャリアを積みたい」と単身で来日。日本でMBAを取得し、2006年8月よりオリックスに入社。海外PE投資事業や、財務本部での資金調達業務などを経験した後、2014年3月より経営企画部で活躍している。

金融危機をきっかけにスタートした海外現地法人の資金支援体制強化プロジェクト。

オリックスに入社して、初めて価値あるアウトプットができたと自負できるプロジェクトを手掛けたのは、2010年春から4年間在籍した財務本部時代のことです。私が配属されたチームは、国内外の銀行に対して資金調達に関する交渉や契約締結に関する業務を手掛けていました。

しかし、私たちが行っていたのは、日本のオリックス本社を資金面で支えるためだけの財務ではありません。30年以上も前からグローバル展開を行っているオリックスは、2016年3月期で世界37カ国・地域で事業を展開しています。グローバル企業であるオリックスは、常に世界のさまざまなリスクとも向き合っていく必要があります。近年では2008年、リーマン・ブラザーズの破綻に端を発し、全世界に大きな影響を与えた金融危機「リーマン・ショック」などが記憶に新しいと思います。オリックスはリーマン・ショックの時も最終決算を黒字で乗り越えることができましたが、これを機に各国のマーケットの急変に備えるため、世界中の国や地域の銀行とネットワークを築き、グローバルな資金調達体制作りの強化に本格的に取り組むことになったのです。

このプロジェクトに参加した私のミッションは、外資系銀行からの調達ソースのさらなる多様化とリレーション強化でした。当時はまだ、国内の金融機関にも緊張感があった不安定な時期でした。そうした状況で海外マーケットを開拓することは、決して簡単ではありません。それでも、当時の財務本部長は新たなチャレンジへの姿勢を崩しませんでした。「経済危機の中でも、アジアにはまだ勢いがある。未開拓のエリア……台湾の銀行はどうでしょう?」。課長のその一言が、数々のプロジェクト成功につながるきっかけとなりました。

プロジェクト体制図

未開拓の台湾マーケットで調達資金を前年比4倍超へ拡大できた理由。

台湾に馴染みのある私にとっても、現地の銀行のポテンシャルは未知数でした。国内の関連する部門や現地法人から得られた情報によると、台湾のマーケットには30行以上の銀行がひしめき合っている状態でした。この状況下であれば、融資するお金はあるものの融資先が足りない状況が発生している可能性がありました。わずかな期待を胸に、課長と私の二人は台湾へ飛びました。私たちの地道な訪問活動は、ここから始まったのです。

しかし英語・中国語を駆使して提案を行っても、門前払いにされることは珍しくありませんでした。それでも諦めることなく活動を続けていたところ、「プロ野球チームを持つオリックスですか?知っていますよ。」「YANGさんは台湾に馴染みがあるのですね。せっかくですから詳しい話を聞きたいです。」と好感触の銀行が1行、また1行と増えていきました。実は台湾の各新聞では、台湾人選手も活躍する日本のプロ野球情報が、タイムリーに掲載されています。そのおかげもあり、“オリックス”という社名が一定の認知を得ていたこと、そして中国経済の成長を受けて台湾の銀行が成長期を迎えていたことが、私たちのプロジェクトの大きな追い風となりました。

これまでの地道な訪問、丁寧なヒアリング、きめ細かな交渉や提案といった活動は、最終的に「台湾だけで10行以上の開拓に成功」という当初の想定を大きく上回る実績を生むことにつながりました。そして、金融危機の影響で国内外の銀行からの資金調達が難しい中でも、台湾系銀行からの調達は5行から19行へ、調達ベースで前年比4倍超規模へと拡大しました。

「それは新しいか?それは面白いか?」肌で感じた、オリックスらしさ。

オリックスのグローバル展開を支えるためのプロジェクトを進めていくなかで、関係を深めたある台湾の銀行のご担当者から「オリックスと一緒に何か新しい仕事がしたい」というご相談を受けたことがありました。

そこで私は台湾から日本へのクロスボーダーな借入をご提案し、無事に契約を結ぶことになりました。これは当時のオリックスはもちろん、他の金融企業でも前例のなかった取り組みでした。借入契約の金額そのものは国内銀行との契約と比較するとそう大きなものではありませんでしたが、「国内金融市場が急変した際に備えたトライアルケースになるのではないか?」という意図を社内で起案したところ、「それは新しいし、面白い挑戦だね」と上司が背中を押してくれたことで実現しました。

実際の契約に至るまでは、金融法の確認や中国語での契約書の精査など乗り越えるべき課題がたくさんありました。しかし、その全てを私に任せていただき、私も期待に応えようと高いモチベーションを持ってプロジェクトを完遂することができました。こうした取り組みに対して、管理職への昇格という形ある評価をしていただけたこと、さらに米国ワシントン大学で実施されたビジネススクール研修のメンバーに会社の代表として選んでいただいたことは、私にとって大きなサプライズでもありました。

オリックスの特徴は、ビジネスにおけるユニークさ、新しさを面白がり、それらを実現するスピード感を大切にしていること、そして国籍や年齢、社歴などに捉われず、努力と成果が公平に評価されることだと私は感じています。

育児休職を取得しながら、さらなるグローバル化も推進。

財務本部での4年間を経て、私は今、経営企画部という新たな部門で働いています。ここでは経営陣へ直接サポートする立場であり、IR担当として多岐にわたる事業の中長期的な戦略やビジョンを学ぶ日々を送っています。オリックスの株式を保有いただく海外の機関投資家に対し、経営陣を代弁して情報提供を行い、事業の安定成長に力を貸していただけるよう関係強化に尽力しています。

また「オリックスが世界のマーケットでさらに存在感を発揮するためには?」という課題解決に向け、さまざまなプロジェクトにも取り組んでいます。オリックスがこれまで世界を舞台に事業を展開し、実績を残してきたことは疑いようのない事実です。しかし、国内外の管理部門の連携強化や、ウェブを活用した世界的な広報展開、ITシステムの向上など、課題は多くあると感じています。まさに今、さらなるグローバル化に向けた取り組みを全社的に推し進めているため、グローバルで活躍できる力は今後もますます求められるはずです。

その変化は、ビジネス面だけでなく、働く環境面にも表れ始めています。実は先日第二子が生まれたばかりなのですが、この夏2週間の育児休職を取得しました。ちょうど長男の幼稚園が夏休みを迎えていたので、私が休めなければ妻に大きな負担をかけるところでしたが、CEOからも「制度を積極的に活用して、しっかり奥さんをサポートしてください」と声をかけていただきました。忙しい毎日ですが、プライベートも大事にできる環境は、今後のプロジェクトに取り組む大きなモチベーションにもなっています。

WHY ORIX? ~転職してオリックスを選んだ理由~

“ミステリアス”で“ユニーク”。簡単に理解できない、オリックスの魅力。

私は子どものころから日本文化に興味があり、オーストラリアの大学でも日本語を選択科目として履修しました。台湾在住時代に縁あって日系メーカーに就職し、そこで初めて日本における商習慣を肌で感じる機会を得ました。そこで日本に魅了されたことがきっかけとなって「台湾ではなく、日本でキャリアを積みたい!」と海を越える決意を固めたのです。来日後2年間の大学院生活を経て、日本で就職活動を始めた際、グローバル人材向けの企業説明会で出会ったのがオリックスでした。他の企業と比較しても、オリックスの事業は多岐にわたっており、情報を調べても掴み切れないミステリアスな魅力がありました。それに説明会や面接でお会いした役員や社員の方々のフランクな人柄に引かれました。この人たちと一緒に、未知のビジネスに取り組んでみたいと思いました。好奇心が生んだ選択ですが、胸を張って「大正解」と言える選択だったと思っています。

ONE DAY SCHDULE

  • 8:50 出社
  • 9:00 自社の株価とマーケットニュースをチェックし、部内のニュースをメール配信
  • 9:30 米国からのメール等を確認、プロジェクトの進捗・課題をチームメンバーに共有
  • 10:00 海外からのIR問い合わせにメールや電話で対応
  • 11:00 IRに関する取材面談対応
  • 11:45 ランチ
  • 13:00 ニュースリリースのドラフトを広報部から入手し、英語版ドラフトのproof read
  • 14:00 今日2度目のIR取材面談対応
  • 15:00 海外投資家向けカンファレンスへの事前準備
  • 16:00 部内MTGでチームメンバーと情報共有
  • 17:00 海外からのIR問い合わせをメールや電話で対応
  • 18:00 今日の面談議事録を完成し、チーム内に共有
  • 19:00 退社

CAREER PATH

  • 2001年 台湾メーカーに就職。海外営業に従事
  • 2002年 日系メーカーの台湾現地法人に転職。主に生産管理に従事
  • 2004年 来日。2006年まで一橋大学大学院に留学
  • 2006年8月 オリックス入社。グローバル事業本部にて海外PE投資業務などを担当
  • 2010年3月 財務本部へ異動し、資金調達、新規調達先の開拓などを担当
  • 2014年3月 経営企画部へ異動
  • 2016年8月 第二子誕生を機に2週間の育児休暇を取得

FUTURE

IR分野だけでなく、現在進捗しているさまざまなグローバルプロジェクトを推し進め、オリックスの存在感を世界のマーケットで高めていきたい。そして、将来はオリックス本社・グループ会社・プロジェクト先などでのCFOを目指したい。

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